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それは令和のことでした、 の商品レビュー

3.8

77件のお客様レビュー

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2026/02/24

全ての作品が「それは令和のことでした、」と、昔々みたいなフレーズから始まるということなのか? さてこの短編集、各作品に仕掛けがあり、最後にほぼ間違いなく、あ〜‥となる。一話ずつは社会的な、しかも令和のことをテーマにしつつ、きっちり各話にまさかの驚きあり。 「彼の名は」子供を自分の...

全ての作品が「それは令和のことでした、」と、昔々みたいなフレーズから始まるということなのか? さてこの短編集、各作品に仕掛けがあり、最後にほぼ間違いなく、あ〜‥となる。一話ずつは社会的な、しかも令和のことをテーマにしつつ、きっちり各話にまさかの驚きあり。 「彼の名は」子供を自分のポリシーで振り回す母親。彼の人生の最大の枷は母親の付けた彼の名前。 「無実が二人を分かつまで」犯罪の姿は明らかになっている。それでも警察には言えず、裁判で訴えることもできない。その理由は‥ 「彼女の煙が晴れるまで」長距離トラック運転手の父と療養中の娘、日常に疲れた彼女の息抜きは将棋と煙草。彼女は‥ええっ?? 明るく解決はしないので、読後スッキリすることはないのに、ラストのびっくりに半分持っていかれる‥

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2025/11/21

タイトルが気になって読んでみましたけれども、割合面白かったですね! 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 叙述トリックというんでしょうか、自分はよく分からなかったけれども、物語の最後まで読んでああそうだったのか、みたいな落ち着きが得られるかと思いきや、そうではなく(!)前述し...

タイトルが気になって読んでみましたけれども、割合面白かったですね! 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 叙述トリックというんでしょうか、自分はよく分からなかったけれども、物語の最後まで読んでああそうだったのか、みたいな落ち着きが得られるかと思いきや、そうではなく(!)前述したように僕はそのトリック的な文章に気が付かなかったので最後まで読んでみてちんぷんかんぷんでした…(!) 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー でもまあ、トリック以外の部分、登場人物たちの心情などに関するところでは共感もしましたし、特に女性の内面部分に関するところなんて大分あれですね、リアルですよ! 著者は女性なんじゃ?? と思うほどでした…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー この著者の有名な作品、葉桜が~を読んだことがあり、これもまたこれで面白かったのですが、本作もなかなかの秀逸ぶり…他の著作も読んでみたくなったのでした…。 さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー

Posted byブクログ

2025/11/13

8編からなる、パンチの効いた短編集 印象に残ったのは、「彼の名は」「有情無情」 「わたしが告発する!」「無実が二人を分かつまで」 「彼女の煙が晴れるとき」 〈彼の名は〉 第1話目から、最後で、えーーーーーーーっと なった。‥なるほど、これが聞いていた、 この作家さんのどんでん...

8編からなる、パンチの効いた短編集 印象に残ったのは、「彼の名は」「有情無情」 「わたしが告発する!」「無実が二人を分かつまで」 「彼女の煙が晴れるとき」 〈彼の名は〉 第1話目から、最後で、えーーーーーーーっと なった。‥なるほど、これが聞いていた、 この作家さんのどんでん返しか‥ 途中のイジメの描写が結構キツい。 主人公が人を殺めてしまった、という心理は分からないでもないが、その原因となった 名前が‥(太郎)その名前をつけた母親の 思考回路、完全におかしい。 〈有情無情〉 救いようのない話だった。 悪いのは誰だ?老人はただ、親切心から した事だったのに性犯罪者とされてしまう。 自分が手を差し伸べていたら救えたかもしれない 命を救うことが出来なかった。その自責の念から 命を絶つ‥今の世の中、下手に他人の子どもに手を差し伸べることが出来なくなっているのかもしれない。救いようのない話だが、何故か印象に残る。 〈わたしが告発する!〉 初めから自首すれば、こんな事にはならなかった はずなのに‥引きこもりの姉の秘密 〈無実が二人を分かつまで〉 これこそ、この作者さんの真骨頂。 ラスト、そうきましたかー 〈彼女の煙が晴れるとき〉 この話もラストがお見事。 すっかり騙されました。作者さんの、してやったりの表情が目に浮かんでくるようだった。

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2025/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お久しぶりの歌野さん。 短編集だけど、やっぱり歌野さん、最後の最後に「…え?」が用意されています。 でも、最初の『彼の名は』を読み始めたときは「うーん、読むのやめようかな…」と思ってしまった。 実際はそれぞれ違ったテイストのストーリーなので、読み続けてよかったのだけど。 とはいえ、歌野さんと言えば『葉桜~』が強く印象に残っている(残りすぎている)せいか、物足りなさはだいぶ感じてしまったな。 どれも背景が令和の時代ならではだったのだけど、次の時代にこれを読み返してどう思うんだろうか。

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2025/10/27

ひとつひとつが、かなり読み応えのある短編集でした。どんでん返しがあったり、名前のひっかけがあったり、感動しちゃう話があったり。色とりどりで、飽きさせません。 しかも一話が短いから、隙間時間に読めるのも良かったかな。すこーしだけ残念なのは、前半あたりまでが面白くて、後半は少し失速...

ひとつひとつが、かなり読み応えのある短編集でした。どんでん返しがあったり、名前のひっかけがあったり、感動しちゃう話があったり。色とりどりで、飽きさせません。 しかも一話が短いから、隙間時間に読めるのも良かったかな。すこーしだけ残念なのは、前半あたりまでが面白くて、後半は少し失速した印象だったことです。

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2025/10/22

歌野晶午さんによる短編集、令和の時代に蔓延る人々の陰湿さや権利主張、対話や協調よりも相手を如何に打ちのめすかの叩きや拒絶などアフアーコロナで浮き彫りになった人々の温かさの欠如、手を取り合わなくなった個の世界が広がっている。どの短編も現状の問題に対する作者なりのアンサーが描かれてお...

歌野晶午さんによる短編集、令和の時代に蔓延る人々の陰湿さや権利主張、対話や協調よりも相手を如何に打ちのめすかの叩きや拒絶などアフアーコロナで浮き彫りになった人々の温かさの欠如、手を取り合わなくなった個の世界が広がっている。どの短編も現状の問題に対する作者なりのアンサーが描かれており、短編を8つではなく幾つもの長編を読んだような心への訴えが感じられた。 「彼の名は」では親の主義主張に翻弄された子どもの生きづらさや苦心が描かれて、それは最後の一行でより明らかになった。 「有情無情」では事実の切り取りにより権利や迫害を主張し相手を捩じ伏せようとする最近のネット社会にある人の惨さが、地域社会という閉じた場でどのように人を苦しめるかを痛々しく描いている。 「わたしが告発する!」では引きこもりの姉をもつ家族の苦しみ、それによる生きづらさや引きこもりの姉に隠された真実が生々しく描かれている。 「君は認知障害で」ではゲーム中毒で大学に行けなくなった青年のリアルの世界での、リアルだからこその仮想にはない肉感の伴った羨望や欲望、衝動性などが描かれていた。 「死にゆく母にできること」では、母に支配され母の言いなりに育った娘が家庭に対してどのような再生産をしているか、死が近づく母とどのように最期を分かち合うか、心の叫びが行動に現れていた。 「無実が二人を分かつまで」では炊き出しに並ぶ人に興味を持った男が自分もまた興味から仕事を辞め、炊き出しに並んだり、日雇いの仕事をし始めたりする。そこで出会った人の真実は今の世相を反映しているような解決編ならそこにはあった。 「彼女の煙が晴れるとき」は再婚により血の繋がりのない家族ができた主人公が、コロナ後の後遺症に苦しむ家族との日々の関わり、そこのストレスから依存してしまう煙草どの関わりが描かれている。これもまた読み終えたときに現代社会への見方が大きく変わり、題名の意味合いがより心に響く。 ラストに一つ短い作品があり、それはヤングジャンプ系に掲載されたとのことだった。 作品全体を通して令和を生きていく我々世代の葛藤や悩み、課題などを丁寧に表現されていておすすめできる。一日に一短編を読むとかでも良いと思う。

Posted byブクログ

2025/09/07

いくつかの短編からなるのだけれど、それぞれのテーマというか設定が、なかなか読んだことのない設定ばかりで新鮮だった。話はそれぞれ、しっかりと小説で、変に奇を衒うものではなく、意外な結末もあり、ホロリとさせる話ありという感じで、面白かった。

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2025/08/22

短編なのに読みごたえあり! 長く楽しみたいから長編の方が好きなんだけど、 選んでよかった。 「わたしが告発する!」のわたしって??

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2025/08/20

紙の本ならではの面白さあり! すっかり騙されました。笑 短編集で、最後の一文に毎回痺れる作品集でした。 気に入ったので、歌野さんの作品を何冊か購入しました。

Posted byブクログ

2025/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「彼の名は」太郎なのになんで女扱いされていたのか不思議だったが、読みがはなこだったと最後に判明して謎が解けた。この名前がリトマス試験紙になってるという母の言い分は理解できなかった。 「有情無情」そんなつもりは一切なかったのに小児性愛者だと決めつけられて行き場を失ったお爺さん。たとえ危険な目に遭っている子供だとしても自分が助けようとするとまた勘違いされてしまうため助けることはできないと悟って自死してしまう結末は悲しかった。 「わたしが告発する!」両親が事故に遭って2人とも他界したあと、引きこもりの姉と実家や遺産はどうするかと揉める話。死産なのか自分で殺したのかは不明だが、子供を天井裏に隠してずっと自分もそこに住み続けようとしていた姉の心情が気になる。主人公の弟の彼女が印象的で、弟が、両親じゃなくて姉が死ねばよかったのにという発言に「人生うまくいかないわね」と返すところ、カッとして姉を殺してしまった後、淡々とその後の段取りについて考えるところ、そんな状況で弟からのプロポーズを受けるところなどちょっと常人離れしてる性格が面白かった。 「君は認知症で」外に出て移動することで次々と現れるゾンビを倒すアプリゲームにハマった留年中の大学生が、あるきっかけによって認知症のおばあさんの殺害容疑をかけられる話。田舎の父が優しすぎて感動した。 「死にゆく母にできること」母をこの手で殺すことで母へ抗議したというオチはなんとなく察せた。 「彼女の煙が晴れるとき」てっきり主婦だと思って読んでたから小学生で驚いた。ヤングケアラーの話だった。

Posted byブクログ