BIG THINGS の商品レビュー
働き方も大きく変わった今、大規模なプロジェクトは無理だなとの感覚あり、どの章も深く頷きながら読めました。
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3、5章が参考になった キッチンリフォームの例が出てきてやや混乱するが、そもそもこの本は「どデカいこと=不可逆なプロジェクト」を扱っているということを念頭において読むとポイントを見逃さないで済みそう。 普段の仕事にも活きそうな内容でした。
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それなりに大きなITプロジェクトに携わっていて、どうしてこんな上手くいかないんだと思って購入。客も偉そうだが別にプロジェクトを回せているわけではなかったので、どうしたものかと思っているところこの本が新刊棚に。結論としては「UNIXという考え方」にあるようなことがデータで示されてお...
それなりに大きなITプロジェクトに携わっていて、どうしてこんな上手くいかないんだと思って購入。客も偉そうだが別にプロジェクトを回せているわけではなかったので、どうしたものかと思っているところこの本が新刊棚に。結論としては「UNIXという考え方」にあるようなことがデータで示されており、また、実践的な予算の組み方も載っており、大変参考になった。これから参画するプロジェクトや自分のプロジェクトに活かしたいと思う
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本書はあらゆるプロジェクトの企画立案から実行・完了までの指針となる教科書だ。これまで世界中で行われたプロジェクトを紐解いて、それらがなぜ成功したのか、あるいはなぜ失敗したのかを事実ベースで紹介している。筆者らが示す知見は私たちの日常生活にも適用でき、個人的な成功にも寄与できるだろ...
本書はあらゆるプロジェクトの企画立案から実行・完了までの指針となる教科書だ。これまで世界中で行われたプロジェクトを紐解いて、それらがなぜ成功したのか、あるいはなぜ失敗したのかを事実ベースで紹介している。筆者らが示す知見は私たちの日常生活にも適用でき、個人的な成功にも寄与できるだろう。内容はいずれも平易ですぐに読み通すことができる。
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タイトルから連想する話とは読んでみて違ったけど、大きなプロジェクトを期限内、予算内に終わらせることの難しさや、最後の地球温暖化にまで言及していて読んでいて面白い本だった。
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バイアスによって、当初の見積りや予測の甘さが指摘されている。 リスクにどれだけ目を向け、その軽減策を打てるか? 特に独自性バイアス、今回は特別、他とは違う、という考えを捨てて、大きいカテゴリーに分類したときの数あるひとつ、と捉えること。 そしてその同じカテゴリーのデータを集めて、...
バイアスによって、当初の見積りや予測の甘さが指摘されている。 リスクにどれだけ目を向け、その軽減策を打てるか? 特に独自性バイアス、今回は特別、他とは違う、という考えを捨てて、大きいカテゴリーに分類したときの数あるひとつ、と捉えること。 そしてその同じカテゴリーのデータを集めて、参照クラス法に基づいて、コストや期間・時間、得られる効果などを測る。 大小に関わらず、プロジェクトを進めていくにあたっての掟となる本だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
プロジェクトの成功と失敗を分けるもの。 ■1章 ゆっくり考え、すばやく動く 人は危険なほど「楽観的」になる もっと「前」に時間をかける ■2章 本当にそれでいい? 人は慎重に考えるより早く1つに決めたい 常に「ベストケース」を想定している ■3章 「根本」を明確にする 「なぜそれをするのか」をまず固める 目的を見失うと「顧客」が消える ■4章 ピクサー・プランニング ピクサーは「灰色のモヤモヤ」から始める 木も森も見る ■5章 「経験」のパワー 最初から「貯金」がある状態で始める 先行者利益は「ほぼ幻」である ■6章 唯一無二のつもり? 「1年あれば終わる」が7年かかったわけ 先人から「あてになる予測」をもらう ■7章 再現的クリエイティブ 計画段階でこそ「創造的」になれる 「見直す」ほうが早く終わる ■8章 一丸チームですばやくつくる 必要なものを「ただち」に支給する 利害が一致すればおのずと「協力的」になる ■9章 スモールシング戦略 「ブロックのように組み立てられないか」 と考える 巨大だと「完成」するまでお金を生まない ■終章 「見事で凄いもの」を創る勝ち筋 1.「マスタービルダー」を雇おう 2.「よいチーム」を用意しよう 3.「なぜ?」を考えよう 4.「レゴ」を使ってつくろう 5.ゆっくり考え、すばやく動こう 6.「外の情報」を取り入れよう 7.「リスク」に目を向けよう 8.「ノー」と言って手を引こう 9.「友好な関係」を築こう 10.「地球」をプロジェクトに組み込もう 11.最大のリスクは「あなた」 刺さった内容としては ・計画に時間をかける ・小さいモジュールから始めて、それを組み合わせて巨大にする ・何のために? 誰とやるか? を重視 など
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プロジェクトマネジメント(定められたQCDに向かうこと)は大なり小なり必ず仕事や生活の中で必要とされるスキル.ビジネスパーソンは読んで損しない内容ではなかろうか. フランク・ゲーリーの美術館,ぜひ行ってみたいな. ------- だめ→素早く考え、ゆっくり動く →慌てて行...
プロジェクトマネジメント(定められたQCDに向かうこと)は大なり小なり必ず仕事や生活の中で必要とされるスキル.ビジネスパーソンは読んで損しない内容ではなかろうか. フランク・ゲーリーの美術館,ぜひ行ってみたいな. ------- だめ→素早く考え、ゆっくり動く →慌てて行動、ゆっくり公開 良い→ゆっくり考え、素早く動く 急がば回れが成功のコツ →ただゆっくりすればいいのではない。良い計画を立てた結果としてゆっくりになる。 →良い計画には幅広く深い"問い"と創造的で厳格な"答え"がある →問いが、答えに先行する。答えから始まることもあるがそれは失敗をまねく 考えるフェーズ→企画や設計→金がかからない、少人数→やりなおせる 成功プロジェクト事例 →エンパイアステートビルディング →必要とする梁の数までわかったうえで建築 メガインフラ、メガIT、メガイベント →筆者の研究結果によると、メガプロジェクトでQCDのすべ手を達成した事例は0.5% ファットテール分布 複雑系 ブラックスワン →系の構成要素の動的な相互作用が、非線形的反応により甚大な影響をもたらす →例 砂漠での突風によるコンテナ船のスエズ運河の封鎖 →"起こるべくして起きた事故" 最初からうまくいかないフラグ →計画と称したビジョンや願望だけの内容 →「実行」フェーズに映るだけでも人は満足。その後問題勃発 →実行に移り、前に進んでいる感、が欲しい →"タスクを計画しているときよりも、実行している方が生産的だと感じてる" 予測の失敗 →ベストケースで見積もりがち プロジェクトはそれ自体が目的であることはなく、手段に過ぎない "右から左へ考える" フローチャートをゴールから遡る形で目的の最善手段を導く →いわゆるバックキャスティング →シリコンバレーは"顧客体験"から始める →Amazonではまず顧客向けの短いPRとFAQを書く、 プランニング ピクサープランニング ズームインとアウトを繰り返す アイデアは"灰色のモヤモヤ"から始まる ビルバオ・グッゲンハイム美術館(フランク・ゲーリー) →クライアントの目的に立ち返った打ち手 →模型とCADによる綿密な試行錯誤→計画 ピクサーの映画作り 一言でわかるキャッチーなテーマ→12ページのあらすじ→脚本を入れたラフなストーリー→ ↓ 全体・最上流から始めて部分へ。 レビューを重ねまくって精緻化 実用最小限のプロダクト mvp 計画立案は試行、学習、反復を伴う能動的な活動。 静的、抽象的、形式的な行為とみなす姿勢こそが 計画立案の障壁 経験値 →人にだけ集積するものではない。モノや技術もそのたまもの →枯れた技術を使うことの良さ、先人の経験の恩恵をあやかれるから →技術は「凍れる経験」 オリンピックは分析可能な大会全てで予算を超過している 独自性バイアス →我が子を特別に思う →このプロジェクトはこんな独自性があるんだと誇張に走る →見習うべき前例から学ぶ気概が失われる →RCF法による見積もり チームビルディング アイデンティティ、目的意識、心理的安全性 →イギリスの空港ターミナル拡張PJ、T5 スモールシング戦略 モジュール性 →一つの巨大なものを作るのではなく、小さいものを積み上げる →レゴブロック、ウェディングケーキ →統計的に太陽光発電や風力発電PJは成功しやすく、原子力発電はパフォーマンスが悪い →原発は、完成しないと価値を発揮できない、経験が乏しくカスタマイズありき、ブラックスワンの影響を受けやすい →成果物の分割、工程の分割、対象の分割 スケールフリーなスケーラビリティ モジュール生があれば試行錯誤、反復、部分的な価値発揮ができる 11の法則 ・実践知の確保 ・良いチームの確保 ・なぜ?を考える ・レゴを使って作れないか ・ゆっくり考え、素早く動く ・外から学ぶ、参照クラス予測 ・リスクの列挙、対策 ・ときにはノーという。選択と集中 ・有効な関係維持 ・地球をプロジェクトに組み込む ・最大のリスクは自分自身。
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グッゲンハイム・ビルバオのように後世まで語り継がれるようなプロジェクトはまれで、ほとんどはオペラハウスや西海岸高速鉄道のように予算も予定も大幅に超過してしまうのはなぜか。 秘訣は「ゆっくり考え、すばやく動く」「小さなものを集めて大きなものを作る」という堅実でつまらないことの繰り返しだという。 ただ、実際は一つのアイデアにロックインして他の選択肢が見えなくなってしまいがちだし、よそで語られているような乾坤一擲、背水の陣で臨んで大逆転、というようなドラマ性のある話に心動かされてしまう。 なぜこうなってしまうのか、主に行動経済学的な観点から解き明かされていく。 ・エイブラハム・リンカーンは、「木を切る時間が5分あったら、最初の3分は斧を研ぐのに使いたい」と言った。これが、大型プロジェクトにふさわしいアプローチだ。円滑で迅速な実行を確保するために、計画立案に思慮と労力を注ごう。 ゆっくり考え、すばやく動く──これが成功のカギだ。 ・「固定化(ロックイン)」とは、ほかに選択肢があるかもしれないのに、それが唯一の選択肢であるかのようにふるまい、結果として予想以上のコストやリスクを負ってしまう、人や組織にありがちな傾向をいう。即座に行動に移れば、その後必ず問題が生じる。
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個人的には面白かった。 プロジェクトを予算内・期日内に終わらせる難しさと、モジュール化(反復性)の有用性は確かにその通りと思う。 著者の推す、ゆっくり考え、素早く動くは、リスクを狭め、迅速にプロジェクトを完遂すること。 アリストテレスの言うフロネシス(実践知)を持つ人はみな、生涯...
個人的には面白かった。 プロジェクトを予算内・期日内に終わらせる難しさと、モジュール化(反復性)の有用性は確かにその通りと思う。 著者の推す、ゆっくり考え、素早く動くは、リスクを狭め、迅速にプロジェクトを完遂すること。 アリストテレスの言うフロネシス(実践知)を持つ人はみな、生涯を通じて自分なりの経験則を磨き改良を重ねる。 大事なのは勝つことではなく、負けないこと そのために、唯一無二のプロジェクトではなく、より大きなカテゴリーの一部として数ある一つという視点でデータを集め、参照クラス予測を立てる。 データに反映された経験から学びリスクを軽減する。そうした正確なプロジェクトへの理解が大事。
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