BIG THINGS の商品レビュー
実行重視の対象を「可逆的」な意思決定に限定する。 ディッピングポイント、ファスト・スロー、超予測力読めば読まなくていい
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日程や予算において、計画を大幅に超過した大型プロジェクトは、枚挙にいとまがない。 例えば、オリンピック・パラリンピック(東京でもそうだった)、原子炉(すったもんだの果てに廃炉が決まったもんじゅは、後始末を含めると60年、150億ドル以上をつぎ込み、発電量はゼロ)、東芝が原子炉でつ...
日程や予算において、計画を大幅に超過した大型プロジェクトは、枚挙にいとまがない。 例えば、オリンピック・パラリンピック(東京でもそうだった)、原子炉(すったもんだの果てに廃炉が決まったもんじゅは、後始末を含めると60年、150億ドル以上をつぎ込み、発電量はゼロ)、東芝が原子炉でつまずいたことも該当するだろう。現在工場が進行中の大阪万博も、既に何度も予算の追加が行われ(我々大阪府民の税金が使われる)、工事が本当に間に合うのかヒヤヒヤもんだ。 本書は、このような大型プロジェクトが失敗している原因を検証し、少ないが成功事例の特徴を挙げて、プロジェクトの遂行には何が大切なのかを導いてくれる。 一般人が大型プロジェクトの責任者になることは稀だろうが、会社においては、小さなプロジェクトリーダーになることもあるだろう。 その時の心構えに役立つのではないだろうか。 ・迅速な実行を確保するために、計画立案に思慮と労力を注ぐこと。 ・プロジェクトにさらにリソースをつぎ込むかどうかを判断するには、「今現在」理に適っているかどうかだけを考えること。それまでかけたコストは考慮に入れるべきではない。 ・よい計画を生み出すのは、幅広く深い「問い」と、創造的で厳密な「答え」である。重要なのは「答え」の前に「問い」が来ること。 ・プロジェクトは、それ自体が目的であることはなく、目的を達成する手段に過ぎない。 十分な情報をもとに、「何のために、なぜやるのか」を明確に理解すること、そして最初から最後までそれをけっして見失わないことが、成功するプロジェクトの基本だ。 ・顧客がほしいと口で言うものや、ほしがると私たちが考えるものではなく、彼らが本当に求めているものが何なのかを学ぶ必要がある。そしてそれを知るためには、実験をするしかない。 ・プロジェクトの最大の障壁は、計画立案を静的で抽象的、形式的な行為とみなす、その姿勢にある。 ・人間が所有し利用できる最も有用な知識の多くは、形式知ではなく、「暗黙知(=感じとる知識)」である。 ・豊富な実践知を持つプロジェクトリーダーは、プロジェクトの最大の資産だ。あなたがプロジェクト運営者なら、そんなリーダーを雇おう。 ・よい計画は経験または実験を最大限に活用し、優れた計画は経験と実験の両方を最大限に活用すること。そして最高の計画とは、経験と成功経験を持つプロジェクトリーダーとチームによって、実験を最大限に活かして立案され、実行に移される計画だ。 ・チーム員でアイデンティティと目的意識、基準を共有すること。プロジェクトの関係者全員が、発言する権利と責任を持っていると感じられるような環境を整えること。心理的安全性は重要だ。 トーマス・エジソンの次の格言は、救いになる。 「1万回失敗したのではない。うまくいかない方法を1万通り見つけるのに成功したのだ」
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大きなプロジェクトを計画通りやり遂げるための考え方、方法について書かれた本。 基本的なことばかりではあるが、基本の積み上げこそ物事を成し遂げるために重要であると改めて認識できたのが良かった。 最後に著者が11の経験則をまとめているが、この中でも特に大事だと思った事を上げておきま...
大きなプロジェクトを計画通りやり遂げるための考え方、方法について書かれた本。 基本的なことばかりではあるが、基本の積み上げこそ物事を成し遂げるために重要であると改めて認識できたのが良かった。 最後に著者が11の経験則をまとめているが、この中でも特に大事だと思った事を上げておきます。 マスタービルダー(実績のあるプロ)を雇う 良いチームを用意する レゴ(小さなもの)を使ってつくろう ゆっくり考え、すばやく動こう 外の情報を取り入れよう ノーと言って手を引こう 地球(社会的課題)をプロジェクトに組み込もう 最大のリスクはあなた
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大規模プロジェクトがなぜ予算超過や期限超過が常態化しているのか、どうやれば成功するのか、膨大な事例の研究から導き出す力作。面白かった。 ざっくり言うと、 ・時間をかけて計画し、その上で素早く作る。 ・計画段階でトライアンドエラーして、不確定要素を取り除く ・成果物をモジュール化...
大規模プロジェクトがなぜ予算超過や期限超過が常態化しているのか、どうやれば成功するのか、膨大な事例の研究から導き出す力作。面白かった。 ざっくり言うと、 ・時間をかけて計画し、その上で素早く作る。 ・計画段階でトライアンドエラーして、不確定要素を取り除く ・成果物をモジュール化して、繰り返し作業で拡張出来るようにする みたいな感じ。 建築についての事例が多いので、IT屋としては、現場への応用に若干悩むところ。 なお、モジュール化に関しては、若干著者の思想が入っているかな。反原発・再生可能エネルギー推進派なのかな? 思想に対してどうこう言うつもりはないけど、なんか最後の方の文章がそれまでと違うテイストになったのに違和感があったので、記しておく。
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・大抵のPJは失敗する。しかも想像以上のコスト増、納期増で。 ・走りながら考える、は失敗する。そうならないために必要なのは企画。実行の前のコストがかからないタイミングで熟慮。 ・ピクサープランニングのように何度も試す。MVPも基本的には同じ。 ・バックキャストが大切。why。 ・...
・大抵のPJは失敗する。しかも想像以上のコスト増、納期増で。 ・走りながら考える、は失敗する。そうならないために必要なのは企画。実行の前のコストがかからないタイミングで熟慮。 ・ピクサープランニングのように何度も試す。MVPも基本的には同じ。 ・バックキャストが大切。why。 ・実行のポイントは経験者のチームを組むこととモジュール化。
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HOW BIG THINGS GET DONE: The Surprising Factors That Determine the Fate of Every Project, from Home Renovations to Space Exploration and Ev...
HOW BIG THINGS GET DONE: The Surprising Factors That Determine the Fate of Every Project, from Home Renovations to Space Exploration and Everything In Between しくじり先生とプロジェクトXみたいな事例がたくさん載っていて興味深い。そして失敗事例で思い当たることが多すぎる笑笑。
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感想 まずは考える。完璧だと思えるプランを組み立てる。一から作る必要はない。これまでの経験の中から使えるパーツを探す。それから動く。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
切り口が秀逸かつ普遍的すぎる、全商売人が目鱗だろう名著。「多動力」を始め、「まず動け」宗教が蔓延っている日本でこそ読まれるべき米国ベストセラー経営書。 建築家といった分かりやすい対象に限らず、多くの人と予算が動く、商業クリエイター、マーケターにとって必読すぎる一冊。 骨太なアカデミック知見と最新データの組み合わせで、「大規模プロジェクトとは何か?」を根本的に捉え直す。 最後の最後に飛び出す、原発開発と風力発電発電の大きすぎる違いの話が衝撃的だった。 それぞれの商売人が「私にとってのレゴは何か?」を見つけることから、始めていきたい(本書を読まないと意味不明な文章だけど、非常に核心的な指摘だった)。
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始める前から勝負を決めておく はじめてから突然悪くなったりどんどん悪くなることはない、始める前から悪くなっている 勝てる環境が整ったら始める まずは勝てる環境を整える
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ビッグプロジェクトを成功させるためには、「ゆっくり考え、素早く動く」ことが大切。 コストの過小評価と便益の過大評価を行わないようにすること、チーム作りはコストをかけて心理的安全性を高めることをしていく。
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