冬期限定ボンボンショコラ事件 の商品レビュー
やっと読めた冬期限定は初っ端から小鳩くんが轢き逃げに遭い驚きから始まった。ずっと気になってた、小鳩くんと小山内さんが小市民を目指すきっかけとなった理由がやっとわかり納得。悪意があったわけじゃない、でも純粋でもなかった2人は打ちのめされた気分だったかな…と切なくもなる。現実の小鳩く...
やっと読めた冬期限定は初っ端から小鳩くんが轢き逃げに遭い驚きから始まった。ずっと気になってた、小鳩くんと小山内さんが小市民を目指すきっかけとなった理由がやっとわかり納得。悪意があったわけじゃない、でも純粋でもなかった2人は打ちのめされた気分だったかな…と切なくもなる。現実の小鳩くんの入院生活で多々気になることがあったので回収された全てにスッキリ。冬の空気が伝わるような静寂や静謐さを滲ませた雰囲気、過去と現在や謎の繋がり、2人のやり取り、面白かった。大学生になった2人の活躍がいつか見られたら嬉しい。
Posted by
いちごタルト事件から何年たったのだろう。 遂にシリーズの最後を迎えた。 小鳩と小佐内さんの出会いや二人が小市民を目指す理由も明かされて、集大成に相応しい内容だったと思う。 二人の互恵関係は続くのかそれともそれ以上の関係になるのか、ラスト余韻浸る事ができてよかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
終わっちゃった。終わりたくないから大事に読みたかったのに、気になって読んでしまって、終わっちゃったなぁ…。「わたしの次善」、かあ。再会はあるのだろうか。
Posted by
『小市民』シリーズの完結編ですね。 高校三年生の二学期も終わりかけたある日、小鳩君と小山内さんは、放課後河川敷横の堤防道路を歩いていた、小山内さんの手には鯛焼きが(いつものスイーツ)。すると、車が突っ込んで来た。小鳩君は、とっさに、小山内さんに体当たりする。小山内さんは、鯛焼き...
『小市民』シリーズの完結編ですね。 高校三年生の二学期も終わりかけたある日、小鳩君と小山内さんは、放課後河川敷横の堤防道路を歩いていた、小山内さんの手には鯛焼きが(いつものスイーツ)。すると、車が突っ込んで来た。小鳩君は、とっさに、小山内さんに体当たりする。小山内さんは、鯛焼きを飛ばされ、自分も弾かれて、小鳩君をにらみつけるが。車は小鳩君をはねて、ひき逃げしていく。 小鳩君は、五時間近く意識不明で、気が付いたら病院のベッドに横たわっていた。重症で退院まで、二ヶ月、松葉杖が取れるまで長ければ半年の宣告をうける。 小鳩君は、病室で、似たような事件を三年前にも関わりを持っていた事を思い出した。 クラスメイトが、ひき逃げにあい、その犯人を探っていたのだ。 中学三年生の時の小鳩君は、謎解きを得意として、全面にそれを打ち出していた。実は、この時に、小山内さんとの出会いがあり、ふたりが協力して、謎解きをする、最初の事件となる。 自分の事件は、病院に釘付けになっているので、推理するだけだが、小山内さんは無事で、密かに捜索しているメッセージを、見舞いがてら置いていくのだが ……………? 過去と現在の、謎解きのミラクルが面白い。 小山内さんとの出会いが描かれて、「小市民」の言われも気付かされる。 米澤穂信さんの小説は、人物の心模様を、端的な言葉で的確に表現されているのが、愉しい。人間模様も心理描写を交えながら展開していく。文学的な香りも味わえるので、日常の謎ミステリーながら、深い味わいがあるので、大好きな作家さんですね。 「小市民」シリーズは、これで完結編と書きましたが、今までは、小鳩君中心でしたが、小山内さんが主人公の物語が欲しいですね。 小鳩君は、受験が出来なくなって、留年になりますから、『巴里マカロンの謎』のような番外編を期待したいですね。
Posted by
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。(e-honより)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今シリーズの5作目。 これまでの4作品もとても面白く、いつもまんまと騙されながら読み進めていたが、今作はより一層面白いと言える作品となった。 現在の小鳩視点と3年前の回想が行ったり来たりする構成がとても良かった。これまでの作品内で仄めかされていた中学生時代の小鳩の苦い経験について知ることができ、2人の出会いについても少しずつ明らかになる。本当に面白かった。特に中盤以降は先が気になり、時間を忘れるほどに読み進めてしまっていた。 一つ後悔があるとすれば、順番を勘違いして『巴里マカロンの謎』より先に本作を読んでしまったこと笑 きっと順番が違えど楽しめると思うけれど。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小市民シリーズ、四季すべて出揃いの最終作。 本作では、小鳩君がひき逃げ事件に出会って入院するところから始まる。奇しくもそのひき逃げは中学生の時に小鳩小山内の小市民互恵関係が成立した事件に、発生場所を含めて非常に類似していた。 本作だけで十分に上出来のミステリーなんだが、シリーズ集大成ということもあって過去作の出来事がちょいちょい挿さっている。それらを結構忘れているなぁと、やっぱ15年は長い、読み直しておいた方が良かったか?それとも、今からもっぺん読み直しても良いか。とんでもなく長いシリーズ物でもないから。 犯罪でもない事件の、所謂日常系の謎解きなんて小説だから面白いんであって、謎を解かれた当事者は、余計なことをしやがってと思っているのかなぁ、と前から思っている部分もあったが、この作品ではそのジレンマもテーマとして取り上げていて、単なる青春ものにおさまらないビターさを付加している。米澤穂信にミステリー作家の良識を感じるゆえん。 大学編、成人編と続くのか、本当にけじめをつけるのか…シリーズとしてはどっちでもきれいに収まるようない気がする。その辺の構成も見事。
Posted by
良かった。 途中の不穏な部分で、途切れ途切れで読んだから時間がかかったけど、最後まで読んで良かった。 これから二人がどうなるかは分からないが、きっといっしょに居るんだろう。 そうであって欲しい。
Posted by
一気に読めるほど楽しく読めた。小市民シリーズの完結?として寂しくもある。また、続きがあれば嬉しいと思った。
Posted by
シリーズ化されており前作を読んでいましたが、小市民のフレーズでぼんやりと思い出してきました。時系列が複雑でこれはデジャブ?と思ってしまう箇所があり、何度も読み返すページがありました。その部分を含め事件解決に向かっていく様子が面白かったです。
Posted by