1,800円以上の注文で送料無料

本屋のない人生なんて の商品レビュー

3.5

13件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/08/13

たくさん並んだ本棚から思いがけない一冊に出会える喜びがないAmazon。利用した事はないが、ん十年前に訪れた本屋も図書館もない礼文島の人たちは便利な時代になったと喜んでいるかも。それが本屋経営圧迫しても…難しいな。

Posted byブクログ

2024/08/09

本屋ってやっぱりいいなと思うと同時に奮闘する皆さんに涙を禁じ得ない。 地元の本屋で本を買おうと思わせてくれる本。

Posted byブクログ

2024/08/04

本は読むものの図書館か電子書籍と紙の書籍を購入することが少なくなった。 書店があることによって、地域の成熟度が上がるという点に頷ける点はあるが、最近本を買っていないことは反省。

Posted byブクログ

2024/08/02

何気なく手に取った本だったが、個人で書店を経営している方の生き方に尊敬の念を持った。 そして同じ志を持った人々はどこかで繋がるのだなと感じた。 今回は借りたものを拝読したが、手元に置いておきたいと感じる本だった。

Posted byブクログ

2024/07/30

全国11の気骨のある本屋を取材し、ストーリー仕立てで届けるノンフィクション。 本屋を取り巻く状況は、ますます厳しさを増している。我々はこのことをもっと真剣に考えるべきだ。

Posted byブクログ

2024/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北海道から熊本まで、11の個人書店を取材したルポルタージュ。必要としている人に本を手渡す、使命感を感じた。本屋がなくて本にアクセスするのが難しい地域が意外とあることにびっくり。移動本屋の話は、江戸時代の貸本屋を思い出した(改めて調べてみると貸本屋システムすごい。本が借りられにきてくれるとか)。どんなに本離れが進んだと言われても、本屋が少なくなっても、本は人間に必要なものだと思う。 あとがきを読んだら、取り上げられていた定有堂が閉店していてショック… 本屋という空間で自分を癒す、っていう感覚はすごくわかる。なぜかはわからないけどたしかに、本屋っているだけで自分を取り戻せる感覚あるな。 ジュンク堂とか丸善とか三省堂とか、大型書店に行けばなんでもあるし、いくら見ていても飽きない。そう思っていたけど、大型書店では取り扱いのない本というのもあることを知った。そういう本を選書して、地域の人たちとそうした本の媒となる個人書店のあり方ってすてきだなと思う。 「どんな本を選び、取り揃えているかは、書店主の探ろうとしている人生の歩き方そのものだ。」

Posted byブクログ

2024/06/05

配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10278083

Posted byブクログ

2024/06/04

「本のある人生」と「本屋のある人生」は似ているけれど、ちがう。 書店が衰退しているというのは業界外でも不安視されているけれど、この本を読むと「書店をいとなむこと」と「文化を担うこと」が密接に関係していることがわかる。 本の流通の構造的な部分で、時代に合わせた柔軟な変化が求められる...

「本のある人生」と「本屋のある人生」は似ているけれど、ちがう。 書店が衰退しているというのは業界外でも不安視されているけれど、この本を読むと「書店をいとなむこと」と「文化を担うこと」が密接に関係していることがわかる。 本の流通の構造的な部分で、時代に合わせた柔軟な変化が求められるのはもちろんだが、文化を継承し、創り出していくということを自分事として考えなければいけないなぁと思う。 やっぱりこれからもずっと、「本屋のある人生」がいいなぁと思うから。

Posted byブクログ

2024/05/16

全国の書店を取材したノンフィクション。地域で奮闘する書店の熱量に本屋に行こうという気持ちが高まる。各々の個性で地域に根付く書店良いよねぇ、近くにないけどあったら毎週見に行って吟味したいもん。にしても書店経営ってやっぱり大変よな……無くならないで。

Posted byブクログ

2024/04/19

ううむ、思っていたのと違う…というのがいちばんの印象。確かに本屋さんのお話なんだけど、少し変わった本屋さん(というか店長さん)が各方面で挑戦するお話だった。たしかに【本屋のない】(本のないじゃない)だもんな、と少し納得したり。あまりにも退屈なお話が多くて、途中で読むのを諦めようか...

ううむ、思っていたのと違う…というのがいちばんの印象。確かに本屋さんのお話なんだけど、少し変わった本屋さん(というか店長さん)が各方面で挑戦するお話だった。たしかに【本屋のない】(本のないじゃない)だもんな、と少し納得したり。あまりにも退屈なお話が多くて、途中で読むのを諦めようかと思ったけど、我慢して読んだ…ドキュメンタリーを見てる感じで、ドキュメンタリー苦手人間からしたら少し辛い読書体験だった。 p.39 有吉佐和子『恍惚の人』 p.62 五所純子『薬を食う女たち』 p.113 シャワー効果って知っていますか?と、友則はこんな話をしてくれた。昭和の頃、書店はテナントとして人気の業種で、例えばデパートでは上階に書店を誘致することが多かった。 来店客の足はまず書店のあるフロアへ向かい、上階から下階へと下りていく。シャワーのように階下に向かって客足が広がっていくことなのだという。 「書店業界には、書店は文化の知りだから特別扱いしてほしいという人たちがいます。僕はそれはおかしなことだと思っています。書店だって他の小売業と同じですよ。でも、書店がなくなると、地域への打撃は大きいです。何より、地域の文化の質が変わります」 p.322 「本を読むことで人は他者と距離をとることができる」と言ったのは渡辺だった。親や自分きまえ飯騰をおいて他者として見ることによって、人は精神が大人になる。自分を客観的に見て自分を愛することができるようになる。田尻は本を読み続けることで自身や置かれた環境を距離をとって見る術を身につけたのではないか。 痛みを知る田尻は、弱い立場に置かれた人や傷を負った人を察知し、その人が求めれば、黙って本を差し出し、泣きたい人には窓際の席を案内する。 p.324 やはり渡辺は才能を発見する名人だ。 理不尽な人生を自分の思うように生きようとするとき、本は力になる。ただし特効薬ではない。読み続け、考え続けていった時間の経過が、その人の人生を支えている。そのことが、あるときわかるのではないかと思う。 田尻は自身が読むに値すると思えた本と読みたい本だけを橙書店に並べている。小さな声で書かれた本と声の小さな人の側に立った本ばかりだ。 p.336 あとがきより ひとりで本と向き合うために、書店はなくてはならない場所だ。言わずもがなのこのことについて、骨の折れるテーマの取材をしていると身に沁みる思いがしている。事実を明らかにしづらい取材では最後は書き手が責任をとって見たものを検証して書かなくてはならない。 自分を追い込み、たったひとりだと思わされるとき、それでも突き進むための背骨を支えてくれる、そして、具体的な知恵や手法が頼みになる、それが本だ。長い年月を通して読まれてきた本や、長い時間をかけて書かれ、編まれた本には、肚の力をつけるためのヒントが折り重なるように詰め込まれている。そしてなにより、先人や仲間がいるという安らぎを感じさせてくれる。 いうまでもなく、人はひとりで生まれてきてひとりで死んでいく。横並びの平均値ではなくいろんなひとりひとりがいるのを認めるのが民主主義だとすれば、私たちの暮らす世の中にはたくさんの歪みがある。その歪みを声を小さくされた人の立場から教えてくれる本を取り揃えて待っている、そんな書店ばかりを取材した三年だった。 取材した十一の書店には民主主義の手触りが確かにあった。ひとりである自分を肯定し力づけてくれる、それが書店という場所だと思う。

Posted byブクログ