あいにくあんたのためじゃない の商品レビュー
大好きな柚木麻子さんの直木賞候補作。6編から成る短編集で、それぞれ人間のエゴに鋭く迫っていて痛快。個人的には「パティオ8」が好きだった。
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やっとわかった。mcワンオペが特別に才能があるわけではないのかもしれない。必死で生きている人から発された言葉はみんな熱を持っている。それに偶然が重なって、たまたま既存の音楽と調和がとれただけだ。 (めんや評論家おことわり/BAKESHOP MIREY’S/トリアージ2020/パ...
やっとわかった。mcワンオペが特別に才能があるわけではないのかもしれない。必死で生きている人から発された言葉はみんな熱を持っている。それに偶然が重なって、たまたま既存の音楽と調和がとれただけだ。 (めんや評論家おことわり/BAKESHOP MIREY’S/トリアージ2020/パティオ8/商品店マダムショップは何故潰れないのか?/スター誕生)
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図書室。司書さんが新しく入ったのを出してきてくれた。 いやあ痛快だったな。何ならそこらの男よりも学歴も教養もキャリアもあるのに、母親ってだけで何チンケなレッテル貼ってくるんだよって感じだよな。読んで自信と自我が保たれた。そしてほんの少し自省をする、メタ認知する。 いやしかし本当に...
図書室。司書さんが新しく入ったのを出してきてくれた。 いやあ痛快だったな。何ならそこらの男よりも学歴も教養もキャリアもあるのに、母親ってだけで何チンケなレッテル貼ってくるんだよって感じだよな。読んで自信と自我が保たれた。そしてほんの少し自省をする、メタ認知する。 いやしかし本当に痛快だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすかった。めんやとトリアージとパティオの話が好きだった。最後の話の奥さんが私はすっごいこわかった…。オタクの究極形…ここまでは行けない…。
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タイトルに魅せられて購入。6編中の「めんや 評論家おことわり」のみ面白かった。▶︎「淡麗なスープに絡みやすい、ウェーブの細かなじかせい中細ちぢれたたまご麺はコシ、喉を滑っていく滑らかさとともに申し分なく、一本一本の芯が光り、厳選された小麦粉に微配合された全粒粉の香ばしさ、後味に柚...
タイトルに魅せられて購入。6編中の「めんや 評論家おことわり」のみ面白かった。▶︎「淡麗なスープに絡みやすい、ウェーブの細かなじかせい中細ちぢれたたまご麺はコシ、喉を滑っていく滑らかさとともに申し分なく、一本一本の芯が光り、厳選された小麦粉に微配合された全粒粉の香ばしさ、後味に柚子の皮がかすかに香る。身体が疲れていても最後の一滴まで飲み干せる、滋養たっぷりの穏やかな味わいは決して胃もたれることがない。」とのラーメン評は、読者も食した錯覚に陥らせるほど表現力に長けている。▶︎他の5編も、食を素材にした展開を期待したが、残念ながら、「弓折れ矢尽きた」感である。
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どのお話もパンチとユーモアがあって面白い。特にうぐぐとなったのは「BAKESHOP MIREY’S」。ベイクショップを開く夢を語る未怜を「どうせ口だけでしょ」と切り捨てるのは簡単だし、オーブンを買い与えることも簡単かもしれない。でも、最初の一歩を踏み出すまで未怜の人生に付き合うこ...
どのお話もパンチとユーモアがあって面白い。特にうぐぐとなったのは「BAKESHOP MIREY’S」。ベイクショップを開く夢を語る未怜を「どうせ口だけでしょ」と切り捨てるのは簡単だし、オーブンを買い与えることも簡単かもしれない。でも、最初の一歩を踏み出すまで未怜の人生に付き合うことは、とても難しいことだ。 インスタで話題のホテルのケーキバイキングやパティスリーの食べ歩きでバイト代を消費する未怜と、ほとんど消費をせず家で紅茶を淹れて図書館で借りた本を読む秀実の対比からの、”ときめきをお金で買う必要がない人生こそ、最高に恵まれているのだ。ケチというのは、特権なのだ。”にはページを捲る手が止まった。 ほんとに、自分にも他人にもアピールする必要がない、そんな状態が一番豊かではないかと思う。 あとは「パティオ8」の、”どうして、そこまで子どもの声だけ気にするの?”という疑問は、まさに今どこの空間でも問題になっている気がする。子どもいない私が子連れに厳しいなと感じるぐらいだから、本人たちは相当気を遣っているのでしょうね。
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大好きな柚木麻子さんの新刊。一気読みしたくなくて、1編ずつ大事に読んだ。 今っぽい話。トリアージ2020が好き。
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読んでる間ずっと居心地が悪かった。 忘れてた感情と記憶が生々しく戻ってきて、苦い気持ちになった。 本当はこの手の話は好きなジャンルなはず。 でも入り込めずちょっとひいて読んでいた。 どうしてだろう。 なかった事にしちゃいけないし、コロナが猛威を奮っていた頃のあのギスギスした空気感...
読んでる間ずっと居心地が悪かった。 忘れてた感情と記憶が生々しく戻ってきて、苦い気持ちになった。 本当はこの手の話は好きなジャンルなはず。 でも入り込めずちょっとひいて読んでいた。 どうしてだろう。 なかった事にしちゃいけないし、コロナが猛威を奮っていた頃のあのギスギスした空気感、自分が自分の考えを持つことすら責められるような強迫観念、そんな負の感情に蓋をしてただけだって思い出したからかな。 6つの短編のうち、『トリアージ 2020』『商店街マダムショップは何故潰れないのか?』が好き。
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タイトルが気になったので読んでみた。 『全6話からなる強炭酸エナドリ短篇集』 と帯にあったので、もっとスカッとするものを期待してしまった。 タイトル通りのイライラ、あるある本でした。
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柚月さんは好きなんだけど、どうにもどの話にもついて行けなかった。 私が全時代の人間すぎるからなのか・・・ 哀しい。
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