極楽に至る忌門 の商品レビュー
芦花公園の作品で所々でキーとなる、最強の拝み屋物部斉清でも解決できなかった四国のある集落の話。 大きく3つの話で、最後にプロローグでコレまた「ほねがらみ」の斉藤教授もでてきて、物語をしめくくる。 芦花公園のファン心を、物語の恐ろしさとともに鷲掴みにする混作。 一つ目の「頷き仏」...
芦花公園の作品で所々でキーとなる、最強の拝み屋物部斉清でも解決できなかった四国のある集落の話。 大きく3つの話で、最後にプロローグでコレまた「ほねがらみ」の斉藤教授もでてきて、物語をしめくくる。 芦花公園のファン心を、物語の恐ろしさとともに鷲掴みにする混作。 一つ目の「頷き仏」はさわやかな話の始まりなのに、だんだんドロドロしたものに変わっていき、『え?そうだったの?』と戸惑い、二つ目の話にも救いがなくて、三つ目の話で斉清登場に希望が見えるけど、絶望に終わる、、、。そんな感じ。 げに恐ろしきは人の業。 芦花公園は本当にこの手の物語が最高にうまい。
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津守さん、物部さんと、拝み屋メンバーが登場して、とてもよかった。 人の欲望が風習を作り、文化を作る。 描写の迫力があって、とても面白かった。
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芦花公園の他作品と物部繋がり。物部で止められなかったとはどんな凄まじい怪異か、と恐ろし楽しみに読み進めてみると、なかなか終盤まで全貌がわからない。主となる不気味な話が3話、3話目の終盤で何となく話が見えてくる。見えて来たと思ったらかなりの胸糞因習村だったが、全てが見えた後にはやり...
芦花公園の他作品と物部繋がり。物部で止められなかったとはどんな凄まじい怪異か、と恐ろし楽しみに読み進めてみると、なかなか終盤まで全貌がわからない。主となる不気味な話が3話、3話目の終盤で何となく話が見えてくる。見えて来たと思ったらかなりの胸糞因習村だったが、全てが見えた後にはやりきれないものと若干の切なさが残る。土着の神や祟りの成り立ちには説得力があり、物部の考え方には作者の思いが乗り移ってるような感じを持った。物部の存在感、キャラがとても良いな。サイドストーリー的でもあるけど、またこういうものが読みたい。
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