アルプス席の母 の商品レビュー
えっ…作者って男性よね。。。別に男女差別をしたいつもりは毛頭もなくて、母親視点の語り口をどしてそんなに機微に表現できるのかと。頭が何個あっても足りないくらい脱帽。 甲子園を目指す高校球児を育てる母親視点の小説。一つ一つの感情や場面がきめ細やかに表されており、文面だけなのに活き活...
えっ…作者って男性よね。。。別に男女差別をしたいつもりは毛頭もなくて、母親視点の語り口をどしてそんなに機微に表現できるのかと。頭が何個あっても足りないくらい脱帽。 甲子園を目指す高校球児を育てる母親視点の小説。一つ一つの感情や場面がきめ細やかに表されており、文面だけなのに活き活きとした情景が目に浮かんだ。 素直に「なんでこんな文章書けるの…」と感服。読後だけでなく、読んでいる時から舌を巻いていた。明明白白とした情景描写はまさに唯一無二。圧巻であった。今回の本を通して、“真っ直ぐな心”“凛とした人間性”を題材とした本は結構好きなんだなと感じた。そういう本が好きな人はオススメ。
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ロイヤルファミリーが以前かなり面白く こんな表現できる著者がいるんだーとおもい 本屋大賞2位の作品だったので 早見さんの本はこれで2冊目。 自分も男なので、こんなこと言うと変だが ここまで母親目線にたてる物語を男性が書けることがとても素晴らしいと思う ほんとうに母親になったよ...
ロイヤルファミリーが以前かなり面白く こんな表現できる著者がいるんだーとおもい 本屋大賞2位の作品だったので 早見さんの本はこれで2冊目。 自分も男なので、こんなこと言うと変だが ここまで母親目線にたてる物語を男性が書けることがとても素晴らしいと思う ほんとうに母親になったような気持ちになったし 親の気持ち、目線で物語をみれて とても感動した ロイヤルファミリーもアルプス席の母も 自分の中で没入して読書し 感動できる人生の2冊になった。 早見さんの作品はすべて読んでみたいと思う (電子版で読了)
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一気に読んだ。高校野球の裏側を支える母の目線で書かれた小説。秋山菜々子と航太郎は夫健夫を小4の夏に亡くしてから、母子で野球をしてきた。高校でそれまでの実績を買われ特待生として入学した所から、母の奮闘が始まる。息子の高校がある関西の羽曳野に神奈川から引っ越すのだ。そこで、高校野球 ...
一気に読んだ。高校野球の裏側を支える母の目線で書かれた小説。秋山菜々子と航太郎は夫健夫を小4の夏に亡くしてから、母子で野球をしてきた。高校でそれまでの実績を買われ特待生として入学した所から、母の奮闘が始まる。息子の高校がある関西の羽曳野に神奈川から引っ越すのだ。そこで、高校野球 父母会のヒエラルキーを見て、そしてなりたくもない父母会役員になるのだ。子どもたちの練習とは違う裏側の大変さ。その活動を通して、大阪のおかんたちと交流し、親友を得るのだ。子どもが高校野球していなかったら、経験できないことが山ほどやってくる。そして航太郎は甲子園を目指して奮闘し成長していく。 詳しく書くとネタバレになるから、ここでやめておくが、こんな子どもを持ったら、試合で号泣しちゃうよなぁ。
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野球部の親ってどのスポーツより干渉が凄いと思ってたけど、親ってこういう気持ちだよなと感じる場面がたくさんある ぜひデビュー作の「ひゃくはち」も面白いから読んで欲しい。早見和真さんの作品は、いわゆる“脇役”に該当する登場人物を“主役”に変えるから面白い。
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「甲子園を目指す高校球児」ではなく、その母親を主人公にした話。母親の目線から見ると、高校野球=華々しい青春とは簡単に言えない大変さがあり、いろんな角度からの息子を心配する気持ちにグッとくる。 そういった視点もさることながら、父母会とその独自のルール、監督と親の関係性など、実際にあ...
「甲子園を目指す高校球児」ではなく、その母親を主人公にした話。母親の目線から見ると、高校野球=華々しい青春とは簡単に言えない大変さがあり、いろんな角度からの息子を心配する気持ちにグッとくる。 そういった視点もさることながら、父母会とその独自のルール、監督と親の関係性など、実際にあってもおかしくないような、生々しいリアルを伴った素晴らしい作品だった。 また、母と子の物語でありながら、母の個人としての「居場所」の話でもあったところが1番好きなポイントだ。 私の母は4人の男子を育て上げた。それと引き換えに自分の時間を十分に取ることができずにいたのではないかと今になって思う。母が友人と出かけるなんてことほとんどなかったし、休みの日でも家事に追われ、私たち子どものために尽くしてくれた。あの時、母はどんな気持ちだったのだろう。小中高大社会人となっていく兄弟や私をどんな風に見てくれていたのだろう。その細かな感情まではわからないが、全ての土台にはとてつもなく大きい愛があったに違いない。偉大な母だとつくづく思う。そんなことを考えながら、そして感謝しながら読んだ。母に心安らぐ居場所はあるのかと心配にもなった。母を不幸にしないような生き方をしたい、しなくてはならないと思う。
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おもしろかったー 小説の冒頭のシーンはラストでもまた描かれるんだけど、そこに至るまでの過程を読んで、またその場面のあとの話もあって、まったく違う意味合いになってるのが驚くし面白い。 私は別に野球に興味ないし、スポーツ経験もないし、一人息子はいるけど親の関与が必要なスポーツや部...
おもしろかったー 小説の冒頭のシーンはラストでもまた描かれるんだけど、そこに至るまでの過程を読んで、またその場面のあとの話もあって、まったく違う意味合いになってるのが驚くし面白い。 私は別に野球に興味ないし、スポーツ経験もないし、一人息子はいるけど親の関与が必要なスポーツや部活はしてなかったし、共通することあんまりないけど、それでも親として菜々子さんに共感しまくった。 息子の好きなごはんを作ってお腹いっぱい食べさせてやりたいし、親元を離れるともちろん寂しくてたまらないし、子どものためだったらとがんばれるしすごく嫌なことだって我慢できてしまう。 高校球児たちの物語ももちろんいいんだけど、母親菜々子たちを中心に描かれているのが新鮮。 菜々子さん、いい職場と香澄さんと出会えてよかったね。航太郎くんがほんとうにいい青年になってよかったね。 最初は嫌なかんじで読んでてモヤモヤさせられたほかのお母さんたちも監督も、みんなそれぞれの思いがあって悪い人じゃないなって思えたし、読後感は最高によかった。 この作家さんの「あの夏の正解」もおもしろかった。きっとあのノンフィクションで描かれてたことがこの小説の下敷きにもなっているんだろうと思う。 甲子園、高校球児の話はよくあるだろうけど、「熱闘甲子園」みたいな感動やきれいごとだけじゃない、根深い問題とかスキャンダルだってある、それでもやっぱりスバラシイ!と思わせてくれる小説だった。
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読み始めてから4分の1は、うわぁドロドロしてそう…保護者としての記憶が蘇って胸が苦しい…最後まで読み切れるかな…と不安に思いました。が、こどもたちの関係性はカラッとしているし、想像していたより 重苦しくない展開で、読後感は爽快でした。子どもの成長って(母親の成長も)凄いな、と思い...
読み始めてから4分の1は、うわぁドロドロしてそう…保護者としての記憶が蘇って胸が苦しい…最後まで読み切れるかな…と不安に思いました。が、こどもたちの関係性はカラッとしているし、想像していたより 重苦しくない展開で、読後感は爽快でした。子どもの成長って(母親の成長も)凄いな、と思いました。
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高校野球児の青春を母の目線で描かれている。 甲子園を目指すようなチームは選手だけではなく父母の関与がすごい。この作品はフィクションだけど父母会とかはたぶんリアルな話じゃないかと思う。 学年別の父母会の引き継ぎやらもう普通に組織じゃん、って感じ。そこに嫉妬、羨望もあり、親は大変の一...
高校野球児の青春を母の目線で描かれている。 甲子園を目指すようなチームは選手だけではなく父母の関与がすごい。この作品はフィクションだけど父母会とかはたぶんリアルな話じゃないかと思う。 学年別の父母会の引き継ぎやらもう普通に組織じゃん、って感じ。そこに嫉妬、羨望もあり、親は大変の一言。 そして、球児の浩太郎は1年から期待されながらも肘にケガをし、補欠枠といった屈辱的な立場にもなるが明るくチームを盛り上げ人間的には大きく成長するのだ。あー、爽やかすぎる! きともちの良い読後感に浸れる一冊です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親子の物語なので読んだら絶対泣くだろうなと思ったけど意外と全く泣けず。各シーンは、自分の子供がそういう状況になったらグッとくるのだろうなと思えるのだけど。うーん、なんでだろう。 色々な大会があるのと、過去の回想があったりで時系列が分からなくなったりした。肘の手術で悩んだり、実際手術したタイミング、どの大会がすごく大事なのか、など。高校野球を知っていたらもう少しスッと入ってくるのかも? あと航太郎がとにかく良いやつすぎる気がした。ポジティブで、周りに気をつかえて、ムードメーカー、親を大事にする。思春期らしいぶつかり合いは序盤のみで描かれているだけで、高校に入ってからはひたすら優しい子の印象。そりゃ最後のインタビューでもああ言うだろうなと想像できる。 菜々子の、周りの親との関係性はなんかリアルそうだと思った。 子供の部活を一生懸命応援するのは、親としてはとにかく楽しくて、胸に来る経験だろうなと思った。
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甲子園出場を目指す高校球児とその母。今作の主人公は母の菜々子の方である。 野球のために大阪の新興高校への進学を決めた息子と共に、神奈川から大阪に越してきた菜々子。半歩近い大阪の距離感に戸惑い、理不尽な父母会活動に翻弄されつつ奮闘する菜々子は、しかし子供のために自分を捨てて全てを捧...
甲子園出場を目指す高校球児とその母。今作の主人公は母の菜々子の方である。 野球のために大阪の新興高校への進学を決めた息子と共に、神奈川から大阪に越してきた菜々子。半歩近い大阪の距離感に戸惑い、理不尽な父母会活動に翻弄されつつ奮闘する菜々子は、しかし子供のために自分を捨てて全てを捧げる母ではない。菜々子は自分のやりたいようにやる。野球人生を強要するわけでもなく、やりたいなら応援するというスタンス。彼女自身はむしろ野球には一定の距離を置いている。菜々子がとても素敵で、思わず友達になりたいと思ってしまった。 息子の航太郎はもちろん野球を愛する高校生なのだが、暑苦しい熱血球児ではなく、バランス感覚に優れ、気遣いのできる、もう本当に良い子なのである。 この親子の周りの人々もとても魅力的に描かれる。 本人の努力と能力に見合う結果を出し切れなかった航太郎の選択、大阪に根を下ろすことを決めた菜々子の決断を、心から応援したい。 とても気持ちよく読了。
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