カワイソウ、って言ってあげよっかw の商品レビュー
ぬるりと始まってズブズブと底無し沼にはまりこむ感覚。 生きづらい人たちがだんだんと本音を現す。 都合5人(とあと幾人か)の生きづらい人が描かれるが、配分の違いはあれど、どの生きづらさも現代は誰もが持っているのかもしれない。 ラストは、そうきたか! 余韻というか余波が残る作品。
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読んでいって「この人が犯人かな」と思いつつ、読み進めていったけれど、犯人は意外な人物で(違う人物で)驚いた…。 「世の中は生きづらい生きづらい」と、もがいている登場人物だらけだけれど、本当に生きづらい世の中なのだろうか、? 「生きづらい」と言っているだけで自分を正当化しているだけなのではないだろうか。この本にはそれぞれ違った性格や環境を持つ登場人物が出てきて、それでも共通するものがそれぞれの「生きづらさ」に行き着く。 そんな登場人物たちが次々亡くなったり過ちを犯したり自殺したり…していき、、、 読みやすく書かれているので、夢中になって2日で読んでしまった!読書苦手な方でも比較的読みやすい方なのでオススメかも。でも後味が悪いので、そこにはお気をつけてください、、!
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「この世の中が生きづらい・・・生きづらい中で必死に頑張ってる私・・・もがいてる私・・・かわいそうな私・・・」 肯定して欲しいんですか? あなたみたいに苦しい思いをしている人はたくさんいるのに、自分だけは特別って思ってるんですか? カワイソウって言ってあげましょうかw 世の中に対して生きづらいと感じている5人に焦点を当てた5編から成る小説。 各章のタイトルは下記の通り 1,「繊細さん」の生きづらさ 2,「バリキャリ」の生きづらさ 3,「専業主婦」の生きづらさ 4,「インフルエンサー」の生きづらさ 5,「生きづらさを見つめる人」の生きづらさ 自分や周りに当てはまる人はいるかもしれない。 そういう人たちに寄り添う本なのかと思いきや全然違う。 「生きづらい」って結局なんなのか? 思ったように物事が運ばないこのなのか。 本当の自分を偽って周りの期待する人物を演じることなのか。 周りの反応に敏感になってしまって本音が言えないことなのか。 みんな大なり小なり「生きづらさ」は抱えている。 だからと言って「生きづらい」ことを盾にして怠けたり動かないことの言い訳にしたって仕方ない。 その生きづらさはあなたが勝手に虫眼鏡で拡大しているだけかもしれない。 「生きづらさ」を見つめることで、他のことから目を逸らしたいだけかもしれない。 それって生きづらさを抱えた自分、それでも頑張ってる自分に酔ってるだけじゃん。 その人たちが抱えている「生きづらい原因」を取り除いても、別の生きづらい原因を見つけてまた言う。「生きづらい」と。なぜならそれが心地よいから。何かのせいにしてるのが一番楽だから。 本当に生きづらいと感じているのならごめん。 でも「生きづらい」と感じてる自分に酔ってるんだったら、カワイソウって言ってあげるよw
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初読み作家さん。カテゴリ的にはイヤミスになるのかな?最後まで何が起こるか予測できず、一気読みでした。繊細さん?、バリキャリ、子持ち主婦、インフルエンサー、成功した漫画家、それぞれの生きづらさは、今の時代を上手く切り取っていた。 普段、多用されている生きづらさという言葉の正体が掘り...
初読み作家さん。カテゴリ的にはイヤミスになるのかな?最後まで何が起こるか予測できず、一気読みでした。繊細さん?、バリキャリ、子持ち主婦、インフルエンサー、成功した漫画家、それぞれの生きづらさは、今の時代を上手く切り取っていた。 普段、多用されている生きづらさという言葉の正体が掘り下げられていた。ヒマだから生きづらさを感じるんだよという主張に一定の共感はできるけど、バサっと切り捨てることは私はできず、かといって彼女たちに共感できるわけでもなく、モヤモヤが残った。
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※ “生きづらさ”とは… 繊細さんの生きづらさ バリキャリの生きづらさ 専業主婦の生きづらさ インフルエンサーの生きづらさ 漫画家の生きづらさ 漠然と感じている“生きづらさ”を 立場も環境も異なる4人の登場人物を通して、 人の表の顔と裏の顔、仲間内にも見せない本音や 心の暗い部...
※ “生きづらさ”とは… 繊細さんの生きづらさ バリキャリの生きづらさ 専業主婦の生きづらさ インフルエンサーの生きづらさ 漫画家の生きづらさ 漠然と感じている“生きづらさ”を 立場も環境も異なる4人の登場人物を通して、 人の表の顔と裏の顔、仲間内にも見せない本音や 心の暗い部分を見せつけ考えさせられる。 決して安易に口にしているつもりはなくても 生きづらいと言葉にしてしまうことに躊躇いを 感じずにはいられなくなる物語。 生きづらさってなんだろう、 なぜ生きづらいと感じるんだろう、 痛いほどに鋭く突きつけられた気がします。
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表紙がこういった女の子のイラストの本、流行りなのか増えてるなと思ってた。なのでこの本作もそういう表紙なのかなと思いつつ、憚られながらも(なんか表紙のイラスト感じ悪……)って思っていた訳だが、読み終わるともしかしてわざとなのかなと思えてくる。改めて見ると絶妙な表情をしているなぁ。中...
表紙がこういった女の子のイラストの本、流行りなのか増えてるなと思ってた。なのでこの本作もそういう表紙なのかなと思いつつ、憚られながらも(なんか表紙のイラスト感じ悪……)って思っていた訳だが、読み終わるともしかしてわざとなのかなと思えてくる。改めて見ると絶妙な表情をしているなぁ。中表紙の表情違いもなかなか……。 登場人物と同世代なので全員それぞれにうっすら共感して、うっすら嫌悪感も感じる。面白かったです。
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最近よく聞く『生きづらい人々』をテーマに 書かれたイヤミスでした。 私自身もHSPなのかなと思う節がある どちらかというと不器用な生き方をしている方で。。。 しかし、この本は 『世の中生きづらいよねー、辛いよねー、 かわいそうだねー』と慰めてくれるようなものでは全くないです(笑)...
最近よく聞く『生きづらい人々』をテーマに 書かれたイヤミスでした。 私自身もHSPなのかなと思う節がある どちらかというと不器用な生き方をしている方で。。。 しかし、この本は 『世の中生きづらいよねー、辛いよねー、 かわいそうだねー』と慰めてくれるようなものでは全くないです(笑) グサグサと刺さるところが多々あります。 『生きづらい世の中』に胡座をかかず、変えていく努力も大事ですね。
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生きづらさに焦点を当てた作品。 結構心にグサリ、ときたなあ。まるで自分のことを言われているかのようで…。自分をカワイソウって思うことはそんなに悪いことなのだろうか。 可哀想、生きづらい、と思うこと自体のおかげである意味生きやすくなっているのであればそれはそれで良い気がする。 そん...
生きづらさに焦点を当てた作品。 結構心にグサリ、ときたなあ。まるで自分のことを言われているかのようで…。自分をカワイソウって思うことはそんなに悪いことなのだろうか。 可哀想、生きづらい、と思うこと自体のおかげである意味生きやすくなっているのであればそれはそれで良い気がする。 そんなに復讐に至った理由にも共感できず。当たり前だけど、そんなことで殺しちゃダメでしょうとミステリーが好きなのにつっこんでしまったり。でも読みやすく面白くはあった。
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久しぶりに一気読みしました。生きづらさをテーマにした現代的な小説かと思ったらそうじゃない。ある意味ミステリー?途中「こっわ…」と声が出てしまいました。 若者と接することが多い職業なので、昭和生まれの根性論で生きてきた私は、現代人(特に若者)は生きづらさを抱えている人多いな〜なんて思っていたので、いやいや、「生きづらさモドキ」もいるのね、と新しい考え方が生まれました。みんな結局自分が大好きw
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