羊は安らかに草を食み の商品レビュー
戦争を生き抜いた主人公の話。 描写は生々しく読んでいて気が重くなる。 戦争とはそういうものなのかと。 そこには地獄があった。 生きるとは。 目の前にある今を大切にすることは、戦争時も今も大切なことではないのであろうか。 SNSやテレビの情報に嫌な気持ちになるのではなく、今をち...
戦争を生き抜いた主人公の話。 描写は生々しく読んでいて気が重くなる。 戦争とはそういうものなのかと。 そこには地獄があった。 生きるとは。 目の前にある今を大切にすることは、戦争時も今も大切なことではないのであろうか。 SNSやテレビの情報に嫌な気持ちになるのではなく、今をちゃんと生きたい。 そう思った一冊でした。
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変変な小説。展開が突拍子もなく支離滅裂、お粗末な三文小説という感想です。どうして最後の最後にぶち壊しのオチを付けたのだろう。そんなの無くして満州の話だけで終わっていれば良かったのに。それと、帯にありますがこの内容でどこがミステリーなのでしょうか?
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バッハの曲がタイトルになっています。あまりに酷い満州での戦争孤児体験に胸が抉られる思いでした。この作家さんの回想シーンの描写は毎回とても惹きこまれ、ただ普通に生きていくことの難しさを実感させられます。
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こんなにも凄絶な戦争体験が描かれていると知っていたらたぶんこの本を手に取らなかったと思う。読むのが辛くてついつい避けてしまう戦争の話、これは小説だけど実際にもこのような悲惨なことが多々あったのだろう。目を背けてばかりいてはいけない、忘れてはいけないと思った。 とても人には言えない...
こんなにも凄絶な戦争体験が描かれていると知っていたらたぶんこの本を手に取らなかったと思う。読むのが辛くてついつい避けてしまう戦争の話、これは小説だけど実際にもこのような悲惨なことが多々あったのだろう。目を背けてばかりいてはいけない、忘れてはいけないと思った。 とても人には言えないような過酷な経験をしてきた益江さんだけど人との出会いは悪くなかった。それはきっと益江さんの人となりもあってのことだろう。この旅の後の余生はきっと穏やかで幸せなものであったと思う。
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満州引揚の体験は壮絶だった 実際にあったことなのだろう 今は幸せに暮らせる時代だと改めて思う 辛いときじゃなくて人の優しさに触れたときに涙が出る これからいろんな辛いことがあると思うけどたくましく生きていきたい サスペンス要素もありました
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4.5 3人の老女が旅をする話かと思いきや、満州での壮絶な戦争体験の話は非常に重い。。。重厚なストーリーに加えてミステリー要素が入り最後まで読ませる。 3人の友情にも涙。
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書店で平積みされていて、手に取った作品。 認知症になった老女の人生の足跡を辿る、女性3人の最後の旅。大津、松山、絶海の五島列島…。戦時中、銃弾が飛び交う満州を歩き通し、命からがら祖国に辿り着いた彼女は、いかにして戦後の苛酷を生き延びたのか。 老女たち3人の最後の旅。 こんな年...
書店で平積みされていて、手に取った作品。 認知症になった老女の人生の足跡を辿る、女性3人の最後の旅。大津、松山、絶海の五島列島…。戦時中、銃弾が飛び交う満州を歩き通し、命からがら祖国に辿り着いた彼女は、いかにして戦後の苛酷を生き延びたのか。 老女たち3人の最後の旅。 こんな年になっても、心を許せる友達がいるっていいなぁ。 穏やかな雰囲気の現代と交互に語られる老女の過去が壮絶すぎた。 満州引き揚げ。 戦前戦後の満州で10歳の少女たちが見聞きしたり、体験したりしたあまりに凄惨な出来事。 読み進めるのが苦しかった。 読んだ作品の内容はあまりずっと覚えていられない私だけど(だから感想を記録し始めた)この作品は忘れないと思う。 戦争を知らない世代が戦争を知るために、戦争は人の生活だけでなく、人の一生を破壊するということを知るために、二度と戦争を起こさないために、多くの人に読んでほしい作品だと思った。 認知症になった老女の人生の足跡を辿る旅を通して、他の老女も自分の人生と向き合っていく場面が印象的だった。 『別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう』(p.437) この作品で一番心に残った言葉。 人とやむなくお別れをする時に思い出したい。 ✎︎____________ 戦争は人の人生を狂わせるわね。(p.132) こうやって大事に大事に積み重ねてきたものの上に、今の自分は成り立っているのだ。それを今さら捨てられない。簡単に捨てていいものじゃない。(p.170) 年老いた親は、ただ助けを求めるだけの情けない存在だとしか映らないのか。老人は、萎縮して遠慮して生きるべきなのか。まさか。そんなことはない。ここまで生きてきた重さを背負い、堂々としていて何が悪いのだ。(p.256) 辛い時は泣かなかったのに、優しい人の前では涙が止まらなかった。(p.321) 混乱を極める満州から死なずに生きて帰れた者と、凍てついた大地の下で眠ることになった者との差は、それこそ紙一重だったのだ。だから、生きて帰ってきた者の体の一部は、あの場所に囚われている。そこから遠く離れ、どれだけ月日が流れても解放されることはない。(p.370) どんなことにも理由があるんですよ。そうしなければならない理由がね(p.433) 別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう(p.437)
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とても面白かったです。 戦争のシーンがなんとも言えない気持ちになりましたが、わたしの知らない世界を知れたような気がします。今がどれだけ平和で幸せか。 益恵が今までの人生を一人で背負ってきていた姿に感動しました。というか、登場人物みんなかっこよかったです。(島谷以外は、、、笑)
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過去と現在が交互に出てくるけど読みやすくかった。 まぁちゃんの過去が壮絶で、、、 でも最後はきっとハッピーだから本当に良かった
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満州からの引き揚げの話は過酷。まあちゃんは最後素敵な旦那さんに巡り会えて良かったな。ミステリーもあり介護の話もあり、いろいろ盛りだくさんだけど面白い。この作家さん初めてだと思ってたけど違った。ブグログありがとう。
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