わが投資術 の商品レビュー
血を吐くほどのプレッシャーと引き換えに富を得、健康を損なうのは価値観と違うが、そこまでやれるのは本分なのだろう
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2025年1月25日、渋谷の試飲調査の帰り立川駅構内の書店「ペーパー・ウォール」にて。良さそうなオーラを感じた。
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★コントラリアンの尋常ならざる気迫★長者番付トップで名前を見て以降、どんな人なのだろうとずっと思っていた。比較的軽いタッチで書いているが、逆張りを徹底できる激烈な人であることは透けて見える。ファンドの基準価格の上げ下げ、そして自分の金融資産をほぼすべてつぎ込んでいること(確かにそ...
★コントラリアンの尋常ならざる気迫★長者番付トップで名前を見て以降、どんな人なのだろうとずっと思っていた。比較的軽いタッチで書いているが、逆張りを徹底できる激烈な人であることは透けて見える。ファンドの基準価格の上げ下げ、そして自分の金融資産をほぼすべてつぎ込んでいること(確かにそうしたファンドでなければ信用できない)に耐えられるのも、もちろん並の神経ではない。 株式投資で小型割安成長株に投資すれば、自分の判断が間違っていたからといって損をするとは限らないし、正しかったもうかるとは限らない、ということを冒頭に持ってくる。なるほど。 PERで単純に割安を判断することに感じていたモヤモヤ(資本と借入の構成で変わる)についても、キャッシュニュートラルPERという視点で整理する。 ▼キャッシュニュートラルPER=PER×(1ーネットキャッシュ比率) ▼ネットキャッシュ比率=(流動資産+投資有価証券×0.7ー負債)/時価総額 ▼ネットキャッシュ→会社が赤字になろうが売れる資産 消費者金融や不動産、銀行などイメージの悪い業界ほど可能性があるという。最大のヒットはプレサンスとのこと。確かに大阪に行くと林立するマンションを見て、いまなら強さをはっきりを感じられる。社長個人の資質をリサーチできなければ、個人投資家にはリスクが大きいが。 会社の規模拡大とともに競争力を高められるのか、それとも将来需要を先食いしているだけなのか。企業分析で重要な視点だ。 野村証券からゴールドマンサックスを経てヘッジファンドに至るまで、自分の価値をどうやったら最大化できるのか極めて意識的。その経緯もとても面白い。
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成功したヘッジファンドのマネージャーが、自分自身の運用経験に基づいて、株式投資について書いた本なので、非常に説得力がある。 銘柄の選定方法など、今後の株式投資の参考にしたい事が沢山あった。 上昇トレンドでは順張りが速いとは思うけれど、やっぱり逆張りが正解かな・・・・。
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・ネットキャッシュ比率:会社が赤字になろうがなるまいが同じ値段で売れる資産がどれほどあるか。会社が持っている現金を足して全負債を差っ引いた数字がキー。(流動資産+投資有価証券×70%−負債)/時価総額 ※固定資産の価値はゼロとおく ・小型株の成長性は「経営者」が9割 経営者がその...
・ネットキャッシュ比率:会社が赤字になろうがなるまいが同じ値段で売れる資産がどれほどあるか。会社が持っている現金を足して全負債を差っ引いた数字がキー。(流動資産+投資有価証券×70%−負債)/時価総額 ※固定資産の価値はゼロとおく ・小型株の成長性は「経営者」が9割 経営者がその企業を成長させる強い意志を持っているか(必要条件) 社長と目標を共有する優秀な部下がいるか 同じ業界内の競合に押しつぶされないか その会社のコアコンピテンス(強み)は成長とともに更に強くなっていくか 成長によって将来のマーケットを先食いし、潜在的マーケットを縮小させていないか 経営者の言動が一致しているか ・ひどい正規表を持って帰ってきても、いいところを探して褒めてあげてくださいね。褒められて嬉しかったことはずーーーっと忘れないものですよ ・基本的なスタンスは、社長にあってどれだけガッツがあるかを見極めることですから。客観的に確率を考えるくせをつけないと簡単にバイアスの渦に巻き込まれてしまうことになります ・突発性の不況は必ずといっていいほどその後V字回復となり、特に製造業は一時的に危機前を超えるほどの勢いになるからです。(需要分と在庫乗りストッキング分が作られるため) ・ショート:ポイントはショートの「割高さ」だけではなく、出来高急増で表される「過熱感」とショートポジションの買い戻しによる「株価ピークの形成」です ・消費者余剰(一物一価ではなく、動的なサービスや価格を提供することでより大きな単価を見込める余剰。たとえば、ディズニーに10万払ってでも行きたい人の入場料との差分を埋めるサービス提供など)を上手に取り込める立ち位置にいる会社は投資対象として面白い
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本物の投資家の本。株式投資をしている人全員にお勧めできる。 内容も赤裸々で実在の企業が忖度なく評価されている。 誰かもわからないインフルエンサーの情報商材でなくこのような本にお金も出すべき。
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元野村証券マン、起業してヘッジファンドで個人としても800億稼いで、 最後の長者番付1位の座を得た著者。 癌で声帯を失い、後継者がない今、すべてをこの本にぶちまけた、という触れ込み。 読んではみたが、まねできそうなものはそんなにはない。 アクティブで高い手数料取られるより、安い...
元野村証券マン、起業してヘッジファンドで個人としても800億稼いで、 最後の長者番付1位の座を得た著者。 癌で声帯を失い、後継者がない今、すべてをこの本にぶちまけた、という触れ込み。 読んではみたが、まねできそうなものはそんなにはない。 アクティブで高い手数料取られるより、安い手数料のパッシブがいいとか、 新NISAはやるしかないとか、 きわめてノーマルな部分は誰もが取り入れられる。 しかし著者のような、何か事件があったとき、大勢の意見をうのみにせず、 しっかり状況を押さえ、逆張りの形で構え、勝つ、というのはなかなかできない。 その調査エネルギー樽や凄いもので、だから引退を決めたと言える。 一例はプレサンスコーポレーション。みなが投げ売りする中買い、 オープンハウスがTOBしたときに相当儲けたという。 オリンパスしかり。新生JALしかり。どこぞのREITしかり。 結果論、、、のように見えなくもないが、自分の足で調べ、頭で考えてる。 世の中の空気に流されない。 それができればなあ、、、 お見事な一冊。 ■第1章 市場はあなたを見捨てない 間違っても損をするとは限らない 正しかったら儲かるとは限らない/投資のアイデア=株価に織り込まれていないアイデア/すべての情報にはバイアスがかかっている/情報収集に金をかける必要はなし/投資家は相場に勝てるのか/パッシブ運用vs.アクティブ運用 ほか ■第2章 ヘッジファンドへの長い道のり 野村證券入社──抱いた「強烈な違和感」/損をする個人投資家のパターン/北尾吉孝氏に救われる/軍曹/「腐れ玉」の行方/「ロング・ショート運用」の夜明け ほか ■第3章 「割安小型成長株」の破壊力 実は役に立たない「PBR」/キャッシュニュートラルPERの問題点/「1段階モデル」は低PER株に有効/金利が上がると、高PER株は不利?/「イメージの悪い業界」こそチャンス/バリュエーションの梯子を上る/資金100万円で「割安小型成長株」投資/「成長株投資」と「バリュー投資」の違い/マザーズ(グロース)は「最悪の市場」/「トレンドフォロワー」と「コントラリアン」 ほか ■第4章 地獄の沙汰は持株次第─25年間の軌跡 K1ファンドの運用スタイルの変遷/ファンドのパフォーマンス ほか ■第5章 REIT─落ちてくるナイフを2度つかむ まさかのIPO「20億円分」当選/リーマンショックとREIT暴落 ■第6章 実践のハイライト─ロング ■第7章 実践のハイライト─ショート・ペアートレード 個人投資家には個別銘柄のショートは勧められない/ショートの分散投資はおろかな行為/日経225指数の闇/ようやくわかったショートの勝ち方 ほか ■第8章 やってはいけない投資 ESG投資はナンセンス/未公開株は決して買ってはいけない ほか ■第9章これからの日本株市場 10年以内に起きる破滅的リスク/今後の日本株を取り巻く環境「8」の予想/縮小を続ける内需/日本株ショーテッジ時代の到来 ほか
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話題の投資術の本ということで読んでみた。 ただ、タイトルは投資術だけど、個人投資家は真似しないほうがいいやり方がほとんどじゃないかなとは思った。 むしろ、投資家・清原達郎氏のエッセイ本といったほうが近いかもしれないとは思った(面白いけど、結構話が脱線している印象) なお、著者に...
話題の投資術の本ということで読んでみた。 ただ、タイトルは投資術だけど、個人投資家は真似しないほうがいいやり方がほとんどじゃないかなとは思った。 むしろ、投資家・清原達郎氏のエッセイ本といったほうが近いかもしれないとは思った(面白いけど、結構話が脱線している印象) なお、著者によると昔はひどかったそうだけど、今の野村證券はコンプライアンス重視の立派な優良企業とのこと。まあ、最近悪いニュースばかり聞いているような気もしなくはないれども…。 著者が野村證券時代の時の上司は、SBIホールディングスの北尾吉孝さんだったそう。北尾さんって、もともと野村證券で働いてたのか。知らなかった。著者もいってるけど、SBI証券は優良なサービスだと思う(まあ以前、金融庁から一部業務の停止処分をうけるなんてこともあったけど)。 1980年代に「これから日本は電線を地中に埋めていくから関電工は高成長企業だ」という話があって笑った。いつになったら地中に埋まるんだ…(地震大国なんで、地中に埋めたほうがリスク高いという話を聞いたことがあるので、多分当分は地中に埋まらないのだろうなとは思ってます) それにしても、1980年代の野村證券って本当ひどいなと。バブルで日経平均がかなり高くなってたのは知ってるけど、証券会社が釣り上げていたのも理由の一つだったのか…。これをやってた人って、お咎めなしなんだろうか…。 肝心の投資術の話でいえば、「ネットキャッシュ比率」というのは覚えておきたいと思った。 ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%-負債 ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額 とのことで、1以上だと割安らしい。 SBI証券もネットキャッシュ比率でスクリーニングできるようにならないかなぁ。 なお、REITは建て替え時期になると現金が流出するのだとか。築年数も調べるようにしたほうがいいのかもしれない…。 「買った後、株価が下がってもくよくよしない。当たり前のことが起こっただけです」という言葉は肝に銘じておきたい。本当、今年買った株はなぜかマイナスが多いけど、くよくよしないようにしたいです…。 著者やたちあげたファンドの「K1ファンド」についての話は、一歩間違ってたら大損害くらってたんだろうなと思う内容だった。 長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家というぐらいだから、連戦連勝だったのだろうかと思ってたけど、かなりの損失をだしてきたらしい。そりゃあ、声もでなくなるわけだ(著者は咽頭がんで声帯を失っている) 日本の人口は多すぎるので減ったほうがいいというのはある程度同意なのだけど、少子高齢化自体は問題だとは自分は思う。これも団塊世代が亡くなったら、それなりにいいバランスになるのかもしれないから、そこまで耐える必要があるんだろうな。 最後に著者が日本株を取り巻く要因について8の予想をたてていたけど、為替は120円/USドルへと円高が進むというのは、どうだろうなと…。自分も1年ぐらい前までは、そのうち戻るとは思っていたけど、金利だけの問題じゃなさそうなのでそうそう戻らないだろうなと自分は思ってる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほぼちんぷんかんだったけど時々小ネタが人間臭くて刺さる。読みやすい。タイトルどおり投資術の本ではない。書いていいの?っていう話も読める。 尊敬するのは父、会ったこともない歴史上の人物じゃない、まともな答えないの?って小馬鹿にされて悔しくて泣いた。 理科と算数は5であとは2でも理科と算数を褒めてくれる父が大好きだった、子供は褒めるべき、嬉しかったことずっと覚えている ゼンショーの社長の話とか、BTMUの無駄な仕事の話とか、中近東は自費で行くところじゃない、とか面白い。 エピローグのバス停のばあさんの話、普通はばあさんのこと疑わない。まぁ、嘘でも時間あるからいいや、の一言がなんでも疑う清原さんらしい、と思った。 理系で田舎者って英語できなそうだけど、この人は相当努力したんだろうな。 信頼できるのは日経CNBC 朝エクスプレス 海外市場振り返り 日経ビジネス 週刊ダイヤモンド 暴露本はFACTA 選択 野村のイン・サイダーのネタ、オチまで紙面取りすぎで面白い。 ソフトバンクみたいにわけわかんない会社(ほんとだけど)とか、クチが悪いけど、おもしろい。 しかしまぁ、CO2排出減には人口減で子ども作らなきゃいいってのは暴論。笑えない。講談社、よく書かせたね。老人に死ねって言えないからね。子は宝ですよ。生きる活力です。
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2005年の最後の高額納税者リストNo.1となった、元タワー投信顧問のファンドマネージャー清原達郎氏の著書。 「後継者不在のためノウハウを後世に継ぐ書籍」という清原氏の言葉に嘘偽りなく、投資家らしいリアリズムあふれる非常に具体的で詳細なノウハウが満載。銘柄選定もそうだが、coun...
2005年の最後の高額納税者リストNo.1となった、元タワー投信顧問のファンドマネージャー清原達郎氏の著書。 「後継者不在のためノウハウを後世に継ぐ書籍」という清原氏の言葉に嘘偽りなく、投資家らしいリアリズムあふれる非常に具体的で詳細なノウハウが満載。銘柄選定もそうだが、counterintuitive(直感に反する)やベイジアン的発想といった思考は非常に参考になる。 また、彼自身のキャリア・投資銘柄に纏わるエピソードは、物腰柔らかい語り口とは異なり、辛辣で皮肉なのにウィットに富んでいてついついニヤッとしてしまう。特にゼンショーの小川賢太郎氏のラリアットの話は声を上げて笑ってしまった。 それなりの投資知識は必要だが、役に立って娯楽にもある非常におすすめな本。
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