正しき地図の裏側より の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
最低な父親を殺しホームレスにまでなった主人公。社会の裏側を歩んでいく。どんな嫌な展開になっていくのだろうと思っていたら、ホームレス仲間を結果三人も真っ当な人生に戻しているではないか。そして死んだと思っていた父親さえも定職に。主人公の人柄なんだろう。 読みながら「頑張れ」と応援していた。 裏社会に憧れてしまってこの人生の最期を迎えつつあるおっちゃんが良い仕事してくれました。 アナログに地図を買って書き込みをする。親子って変なところで似てしまう。 「何かから逃げる必要はない。これからは、もう誰にも気づかれないような、地図の裏側に居続ける必要もない」 若い時代を棒に振ってしまった脱力感もあるが、それ故に得た物は大きかった…と簡単に言ってしまっては悪い気がしている時点で、私はこの物語にのめり込んでいたのが分かる。
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Tomoyukiさんの感想を読んで、いつか読みたいと思っていた本。 正しき地図……地図に載るような「表(おもて)」の社会。それとは別に、犯罪を犯したり、戸籍がなかったり、何かから逃けいたりといった人々の「裏」の地図(社会)もある。主人公は父親を殺したことから裏側の世界で生きるこ...
Tomoyukiさんの感想を読んで、いつか読みたいと思っていた本。 正しき地図……地図に載るような「表(おもて)」の社会。それとは別に、犯罪を犯したり、戸籍がなかったり、何かから逃けいたりといった人々の「裏」の地図(社会)もある。主人公は父親を殺したことから裏側の世界で生きることになる。 戸籍がないと存在していないことになってしまうのが現代社会だが、戸籍なんてものが発明される以前から人間は生きてきたわけで……。何が「正しき地図」なのかは考えているとわからなくなる。書類上の手続きが存在を決定するなら、(もし戸籍がなかったとして、それでも)現実を生きている自分の存在はなんなのか、と。 何が「正しい」のかを決めるのは何事であれ難しいことだ、と改めて思う。 父親が本当に死んだのかが謎で、それを知りたい思いが物語を読ませる推進力のひとつになっているが、そういう結末だったか!(ネタバレになるので書きません)。 個人的にはこの結末は高評価。これ以上の終わり方はないと思う。 父親の嘘の理由……何時間でも考えていられそうだ。 ただ全体的に展開がうまくいき過ぎ感があって、リアリティがないというか、話の中に入り込めない。よって、星は3つにします。
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主人公はこれから幸せになって欲しいなと思った。 あと真面目に頑張っていれば、誰かが見てくれるかもしれない。
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耕一郎が…やってしまったことはマズいけれど 何だか真面目な性格で応援したくなる。 実際に、苦労しながらも 助けてくれる人、心を通わせられる人がいて 特に、おっちゃんと過ごす日々は、 胸にこみ上げるものがありました… ラストまで読んで 本当に、どこかで何かが嚙み合っていたら こ...
耕一郎が…やってしまったことはマズいけれど 何だか真面目な性格で応援したくなる。 実際に、苦労しながらも 助けてくれる人、心を通わせられる人がいて 特に、おっちゃんと過ごす日々は、 胸にこみ上げるものがありました… ラストまで読んで 本当に、どこかで何かが嚙み合っていたら こんなことにならなかったのに…と。 不器用すぎる男たちの、本当に切ないお話でした。
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冒頭の父親がクズ過ぎて、読んでいる間じゅう、 胸糞の悪さがつきまとってたんだけど、 きれいにひっくり返された。 作者の手のひらで転がされてだんだな って理解したけど、全然悪い気がしない。
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小説すばる新人賞受賞した今作 定時制高校に通う耕一郎がやむなく父を殺してしまう 道を踏み外してしまった少年があとどなく逃亡する社会の裏側で触れ合う人達との物語 デビュー作とは思えないほどの青白く煌めく情熱が渦巻く 社会を追われた少年が、這いつくばって社会の裏側で生きる日々 ...
小説すばる新人賞受賞した今作 定時制高校に通う耕一郎がやむなく父を殺してしまう 道を踏み外してしまった少年があとどなく逃亡する社会の裏側で触れ合う人達との物語 デビュー作とは思えないほどの青白く煌めく情熱が渦巻く 社会を追われた少年が、這いつくばって社会の裏側で生きる日々 絶望的な状況でも前を見て日々を生きようとする少年の強さは一読の価値がある 孤独な彼の旅の深い結末に泣かされた 本当にこれはデビュー作ですか?
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読み終わって、タイトルの秀逸さに唸りました。今は、紙の地図を使う機会なんて学校の授業くらいしか思い浮かばなかったのですが、紙ならではの良さがありました。 救いがあまりない展開に、耕一郎のこれ以上の不幸をみたくない思いで終始どきどきしました。表からこぼれ落ちてしまった裏側の世界は、...
読み終わって、タイトルの秀逸さに唸りました。今は、紙の地図を使う機会なんて学校の授業くらいしか思い浮かばなかったのですが、紙ならではの良さがありました。 救いがあまりない展開に、耕一郎のこれ以上の不幸をみたくない思いで終始どきどきしました。表からこぼれ落ちてしまった裏側の世界は、なかなか厳しそうでした。誰もが生きるだけで精一杯で、余裕なんてない世界だから当たり前ですよね。 ドラマチックでもなんでもない、誰にも同情してもらえないような、そんな理由でという理由で裏側に落っこちてしまう。それがリアリティがあって、こわかったです。
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ままならない状況から逃避して、身分証明が必要な世界から転げ落ちてしまった主人公。路上生活者から日雇い労働まで。 そこから何とか這い上がることができて心底良かった。実際にありそうな話で切なくなった。 普段何気なく享受している日常のありがたさを感じた。
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高校生で父親の代わりに生活費を稼ぎ父親の復帰を願うも、現状は望まない方向に・・次第に溜まっていく鬱憤とやるせない思いから、父親に暴力をふるい故郷を捨て、生きていく耕一郎。出会いと別れを繰り返しながら、成長していく姿に強さを感じました。 父親の本当の思いとは?普通の生活のありがたみ...
高校生で父親の代わりに生活費を稼ぎ父親の復帰を願うも、現状は望まない方向に・・次第に溜まっていく鬱憤とやるせない思いから、父親に暴力をふるい故郷を捨て、生きていく耕一郎。出会いと別れを繰り返しながら、成長していく姿に強さを感じました。 父親の本当の思いとは?普通の生活のありがたみを知る一冊になりました。
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逢崎遊さんの作品、初読みです。2025年初作家、47人目です。 この作品は36回小説すばる新人賞受賞作でデビュー作だそうです。 この本をブク友さんの本棚で見つけ、読んでみたいと思いました! あらすじだけ見ると本当に暗くって苦しい話しに思えましたが、読んでみると主人公の強さ、真面...
逢崎遊さんの作品、初読みです。2025年初作家、47人目です。 この作品は36回小説すばる新人賞受賞作でデビュー作だそうです。 この本をブク友さんの本棚で見つけ、読んでみたいと思いました! あらすじだけ見ると本当に暗くって苦しい話しに思えましたが、読んでみると主人公の強さ、真面目さ、一途さで主人公を応援したくなるお話しでした。 おっちゃんとの話しとかもう、涙涙でした。 これからの耕一郎くんの将来が幸せで素晴らしい物だといいなぁと素直にそう思える作品でした。
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