僕の神さま の商品レビュー
僕は、小学5年生 “神さま”は、同級生の水谷くん 小学校でおきるちょっとした謎を 神さまが冷静に解決していく 第一話から四話まで四季を絡めて小学生の一年を 第一話の「春の作り方」が優しい嘘で素敵でした ミスエリー部分は、子供には難しいかなと思うところもあるけれど、小学生らしいス...
僕は、小学5年生 “神さま”は、同級生の水谷くん 小学校でおきるちょっとした謎を 神さまが冷静に解決していく 第一話から四話まで四季を絡めて小学生の一年を 第一話の「春の作り方」が優しい嘘で素敵でした ミスエリー部分は、子供には難しいかなと思うところもあるけれど、小学生らしいストーリー 自分が小学生のその昔、ホームズとか乱歩とかがミステリーの入り口だったから 小中学生にも挑戦して欲しい
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小学生の男の子視点の連作ミステリー。 春から始まり夏秋冬、そしてもう一度来る春の訪れの時、見せられる結末はジワリと心に沁み込ませ、強く刻み込まれる。 それぞれのお話は別のようでいて、しっかりとラストに回収される。読んでいると芦沢先生テイストにグイグイ持っていかれる。 切なさ、もど...
小学生の男の子視点の連作ミステリー。 春から始まり夏秋冬、そしてもう一度来る春の訪れの時、見せられる結末はジワリと心に沁み込ませ、強く刻み込まれる。 それぞれのお話は別のようでいて、しっかりとラストに回収される。読んでいると芦沢先生テイストにグイグイ持っていかれる。 切なさ、もどかしさ、やるせなさ、狡さ。やんわりきゅぅっと締め付けられる。 子供らしい主人公に聡明過ぎる水谷くんの関係性、そしてそれぞれの心の内が着地する最後、どんな表情で「彼」は「彼」を見ていたんだろうか。 映画のワンシーンをみているようでした。好きだなぁ。 それにしても水谷くんはカッコ良すぎではないですか!小学生!?って何度思った事か。 個人的に一話の「春の作り方」が好き。おじいちゃんと共に涙ぐんでしまった。
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短編集『許されようとは〜』は胸糞悪すぎて断念しましたが、こちらはさらっと読了。ただ後半やるせなくなるという評判の通り読後のじわ〜っとただよう嫌な感じ、たまりません。前半は頭のいい同級生と日常の事件の謎解きをする児童小説感もありましたが、川上さんのお話から雲行きが怪しく…
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日常の様々な謎や悩みを解決してみんなから「神さま」と呼ばれる小学生・水谷くんと同級生の僕がささやかな困りごとに挑む穏やかな第一話のスタートが、第二話の川上さんの登場で子どもにはどうしようもできない現実の厳しさへ引っ張られていく。 エピローグの「殺したりなんかしたくなかったから、たくさん殺すことになった」というナチスに関する一文が痛烈。間違ってなんかいないと思いたいから、それを否定してくれる理屈にしがみついてしまう危うい心理。これを伝えたいがために書かれた作品なのかな。 成長した二人にまたどこかで再会したい。
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芦沢央さんの作品だったので構えて読みましたが、ほっこりして物事を解決しようとする姿に可愛さもあり小学生ならではの出来事で話が進んで行くかと思いきや...2話目でズシンときて、第3話の運動会での水谷くんの神さまっぷりときて、第4話、エピローグで徐々に明らかになる真実は少し切なかった...
芦沢央さんの作品だったので構えて読みましたが、ほっこりして物事を解決しようとする姿に可愛さもあり小学生ならではの出来事で話が進んで行くかと思いきや...2話目でズシンときて、第3話の運動会での水谷くんの神さまっぷりときて、第4話、エピローグで徐々に明らかになる真実は少し切なかったかな。 解説でも書いてありましたが、エピローグは刺さりましたね〜 未完成な小学生らしさもあり、成長を感じられる場面もありました。 水谷君みたいな小学生になりたかったと思ったり、「僕」に感情移入しながら楽しめました。
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僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。 桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。 この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話に...
僕が頼りにしてしまうのは、みんなから「神さま」と呼ばれている水谷くんだ。 桜漬けの瓶を僕の不注意で落としてしまい、楽しみにしている祖父にどう取り繕うかと相談したのは、水谷くんで…。 この第一話から気になる謎解きだと読み進めていくと第二話からは、転校して行った川上さんの少し重い話になり、第三話、第四話といろいろな出来事を挟みながらも川上さんのことにも繋がる連作短篇になっている。 小学生らしからぬ水谷くんの洞察力に驚く。 それだけではなく人の感情も読みとることができ、どのようにすれば良いのかを瞬時に判断している。 小学五年生なのにとても冷静でもあり、軽い謎解きと思えない。
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第1話「春の作り方」 第2話「夏の「自由」研究」 第3話「作戦会議は秋の秘密」 第4話「冬に真実は伝えない」 エピローグ 春休みの答え合わせ 小学5年生の「僕」が 神様のように頼っている「水谷くん」に 助けてもらう連作短編集 ↓↓ネタバレ 猫が!酷い目に!遭います! 序盤がほんわかしたお話だから 油断していると後半どんどん物騒になっていきます。 人死はないけれど。 おぼあさんは最初から亡くなってはいる。 作り方を覚えていることを しみじみされて良かったな、と思う。 最後、水谷くんと距離を置くことを決めた僕。 これからどうなるんだろう? 助けての秘密は明かされる時がくるのだろうか。 初回限定でwebでおまけが読めたらしいから、 そこで触れられてたかも?(憶測) 追記: 親に守られて当然の子、と、 その親から危害を被る子との格差が浮き彫りになる 物語、でした。 主人公が前者で、川上さんは後者。 水谷くんはどちらがわなのだろう。
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僕の神様、って何だろうと気になって読み始めた本。 小学5年生の僕とクラスメイトで悩みや相談事を何でも解決してくれる水谷くんのお話。水谷くんはその推理力から、みんなから神様と呼ばれている。早速タイトルの理由がわかった。 僕と水谷くんが直面する事件?は、春に僕の祖母が作っていた桜漬けの瓶を割ってしまったことから始まり、夏に同級生の川上さんが受けている虐待、秋には運動会の騎馬戦、冬には呪いの本と一年を通した話になっている。 それぞれの謎解きはなるほどなぁという感じだし、それぞれの話が短編のようで読みやすい。んだけど!個人的に心にグッと残るものが少なかったかな。読みやすいし面白い作品ではあるんだけど、心に残る何かがあるかというと…という感じ。
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購入済み 2024.08.05.読了 ミステリーという枠を超えて倫理観道徳観を問うた作品。 何もしない=行動を起こさないという罪。 間違いを認めごめんなさいと言える勇気。 自らの言動に責任を持つという覚悟。 語られているのは人としてどう生きるのか?弱い自分とどう向き合っていくのか...
購入済み 2024.08.05.読了 ミステリーという枠を超えて倫理観道徳観を問うた作品。 何もしない=行動を起こさないという罪。 間違いを認めごめんなさいと言える勇気。 自らの言動に責任を持つという覚悟。 語られているのは人としてどう生きるのか?弱い自分とどう向き合っていくのか?という永遠の課題。とても大切なメッセージ。 ところがだ!。。。 どーもこの作品は好きになれなかった。コナン感が強すぎる。 非常に大切なことが語られているが、正直小学生目線がキツい。 退屈に感じた。 結末にたどり着くまでに何度も読むのやめようかな。と思ってしまった。 芦沢央さんは好きな作家さんなので無理矢理、あるいは意地で読了したようなもの。 これまでに読んだ芦沢作品の中で史上最悪につまらなかった。
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帯にひかれて購入。 したが、想像とは違う内容だった。 コナンのような、頭の切れる友人をもつ子が主人公。 子供の、人間の思考回路がわかりやすく丁寧に描かれているので、すごく納得できるし、共感できるところがとてもよかった。 子供だっていろいろ考えている。大人の言ってることも感覚として...
帯にひかれて購入。 したが、想像とは違う内容だった。 コナンのような、頭の切れる友人をもつ子が主人公。 子供の、人間の思考回路がわかりやすく丁寧に描かれているので、すごく納得できるし、共感できるところがとてもよかった。 子供だっていろいろ考えている。大人の言ってることも感覚としてかもしれないけど理解しているし、大人よりも空気を読んでいる。だから、子供だと侮って無下に扱ってはいけない。大人の手助けは必要だけど、一人の人間としてなるべく対等に接したい。
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