黄土館の殺人 の商品レビュー
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人気シリーズ三冊目。今回は地震で発生した土砂崩れにより孤立した館が舞台。 犯人はミステリ好きならわかりやすい部類に入ると思う。が、この話は他にも読みどころがたくさんあったのでとても楽しめた。豪快なトリックもよかったし、名探偵と探偵の二人の捜査方法の違いも面白かった。
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館四重奏シリーズ第3作。 旅館と館の2ヶ所で同時に起こった事件を、二手に分かれてしまった3名が解決するお話。館の事件を手記という形で過去の出来事として表現しているので混乱なく読めた。第1作から何度も書いているけど、事件は本当に面白い(そんなの無理だろみたいなトリックもあるけど…)。 だからこそ!登場人物の性格や感情の表現がすごく気になる。特に葛城。そんなキャラだった?まぁ大学生になったし数々の事件を解決して変わったのか…と思う反面、青海館の事件を経て進化した姿とは個人的には思い難い。それから飛鳥井さん。婚約者への感情や探偵として復活することの掘り下げが少ない分、事件解決に向けた舞台装置のように見えてしまって少し残念だった。 芝居がかった会話や感情表現のわかりやすさという点が1作から3作まで共通しているので、これは作者が狙っているのかなと個人的に思った。他の作品も読んでみたい。
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シリーズ第三弾というとで、発売後すぐに購読。 前の2作より分厚いけど、1番読みやすいと感じた。多分、今回の探偵は謎解きに積極的というか迷いみたいなものがないから読んでて受け入れやすかったんだと思う。 トリックは壮大で、でもリアルさもあって面白かった。事件が解決した後のそれぞれの思...
シリーズ第三弾というとで、発売後すぐに購読。 前の2作より分厚いけど、1番読みやすいと感じた。多分、今回の探偵は謎解きに積極的というか迷いみたいなものがないから読んでて受け入れやすかったんだと思う。 トリックは壮大で、でもリアルさもあって面白かった。事件が解決した後のそれぞれの思いはライトなミステリー漫画にはないこのシリーズならではの重たさだと思う。決して軽快に読み進める感じではないけど、読み応えがあってよかった。 最後の4作目も期待してます。 このシリーズは前作を読んでた方が楽しめます。特に1作目は読んでおかないと面白さ半減だと思う。 というわけで、前作を読み直してきます。
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殺人を計画して目的の館に向かう途中、地震による土砂崩れで道が塞がってしまい絶望する男に、土砂の向こうから交換殺人を申し出る声が。一方、飛鳥井光流に呼ばれた葛城たちも土砂崩れで分断され、館には田所と三谷が向かうことになる。土砂崩れの両側でそれぞれ企てられる殺人計画の顛末は… シリー...
殺人を計画して目的の館に向かう途中、地震による土砂崩れで道が塞がってしまい絶望する男に、土砂の向こうから交換殺人を申し出る声が。一方、飛鳥井光流に呼ばれた葛城たちも土砂崩れで分断され、館には田所と三谷が向かうことになる。土砂崩れの両側でそれぞれ企てられる殺人計画の顛末は… シリーズ3作目で、葛城たちも大学生となりかなり成長した感じ。奇想天外な館にふさわしい大掛かりな殺人計画が読みごたえあり。 鬱々としていた飛鳥井が今回の事件でどう動くのかも見所だった。次作が楽しみ。
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館シリーズ3作目。地震が起きる中での殺人事件と言うことで、偶然起きることがあるのは設定上仕方ないとは言え、若干多いように感じた。大きな驚きもあったものの、その点で少し興醒めすることも。 また、探偵役の飛鳥井光流が主人公たちを呼び寄せたにも関わらず、事件から目を逸らし続けたのが好...
館シリーズ3作目。地震が起きる中での殺人事件と言うことで、偶然起きることがあるのは設定上仕方ないとは言え、若干多いように感じた。大きな驚きもあったものの、その点で少し興醒めすることも。 また、探偵役の飛鳥井光流が主人公たちを呼び寄せたにも関わらず、事件から目を逸らし続けたのが好みではなかった。最後に事件に向き合うようになる過程もあまり理解できず。 次作ではきっと初めから事件に向き合う姿勢が描かれるだろうと期待したい。
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ページ数が多く、大作。ミステリファンが好きそうな要素がふんだんに盛り込まれている。トリックの部分(犯人の声色当てなど)が弱いと感じたけど楽しく読めた。
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各キャラの成長っぷりが楽しめる作品でした。特に田所の成長がハンパない。もう名探偵に片足くらいは突っ込んでる気がするw トリックそのものの意外性みたいなものはそこまでなく、次巻、《館四重奏》シリーズ最終章へ向けてのつなぎのお話という印象でした。 3年経ってさらに名探偵&名...
各キャラの成長っぷりが楽しめる作品でした。特に田所の成長がハンパない。もう名探偵に片足くらいは突っ込んでる気がするw トリックそのものの意外性みたいなものはそこまでなく、次巻、《館四重奏》シリーズ最終章へ向けてのつなぎのお話という印象でした。 3年経ってさらに名探偵&名助手として磨きがかかった葛城田所コンビと刑事を目指すたくましい青年になった三谷、そして完全復活した飛鳥井。全員がパワーアップして再生したこの盤石の体制で最後の事件を迎えるとなると、次回の犯人はめちゃくちゃ手強いのでは?と期待が膨らみます。 「地水火風」と「春夏秋冬」がテーマらしく、最終巻は「風と春」。発売が待ち遠しい!!
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シリーズ3作目。 前作に比べてあっと驚く展開はなく、 やっぱりなというラスト。 次回作の風の館に期待!
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小笠原恒治は、世界的アーティストの土塔雷蔵の殺人を企み、山奥にある土塔家の屋敷〈荒土館〉へ向かうが、道中で土砂崩れにより行く手を寸断される。途方に暮れている中、土砂崩れの向こう側から女性の声で“交換殺人”を持ちかけられる。彼女が土塔雷蔵を殺す代わりに、近くにある旅館〈いおり庵〉の...
小笠原恒治は、世界的アーティストの土塔雷蔵の殺人を企み、山奥にある土塔家の屋敷〈荒土館〉へ向かうが、道中で土砂崩れにより行く手を寸断される。途方に暮れている中、土砂崩れの向こう側から女性の声で“交換殺人”を持ちかけられる。彼女が土塔雷蔵を殺す代わりに、近くにある旅館〈いおり庵〉の若女将を殺してほしいとのこと。一方、葛城と田所らも同様に〈荒土館〉へ向かう道中で土砂崩れに遭遇し、〈荒土館〉と〈いおり庵〉の二手に分かれることとなる。果たして、殺人を企む二人の“交換殺人”は狙い通りに行くのか… 舞台を二手に分けそれぞれに探偵役が事件を推理しつつ、最後に融合して全ての謎を解き明かすプロットは、スケールが大きくて爽快。有栖川有栖氏の某作品を彷彿とさせる構成。偶然に頼り過ぎてるとか、動機に無理があるとか、ツッコミどころはあるかもしれないが、地震という予測不能な自然災害をファクターに、古典的な仕掛けや破天荒なトリックを駆使して、不可能犯罪を演出する手腕は豪快だ。 序盤はまさかの倒叙スタイルで読者を物語にぐいっと引っ張り込む。中盤以降に次々と謎めいた出来事が起きるが、話が込み入ってくると疑問点を整理して一つ一つ丁寧に解き明かしていく書き方は、読者にわかりやすくリーダビリティも高い。 これまで読んだ《館四重奏》シリーズの中では一番好き。前ニ作では高校生だった葛城と田所は大学生に。前作で失意に沈んでいた葛城が、キャラ変したかのごとく意気揚々と復活を遂げている。一方で、もう一人の名探偵•飛鳥井光流(あすかい みつる)もまた本作のキーパーソン。彼女は探偵として復活できるのか?という点も読みどころの一つだ。 前作のネタに触れている場面もあるので、本シリーズ未読の方は、是非順番に読み進めることをオススメする。本格ミステリ好きの方には、読んで損は無いシリーズだろう。 《館四重奏》シリーズ 1.紅蓮館の殺人 2.蒼海館の殺人 3.黄土館の殺人
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紅蓮館、青海館あおみ、今回は黄土館。こうど 次回は 風?館らしい。 地震と館のトリックの組み合わせ。 主人公、葛城は地震の瓦礫のせいで立ち往生し、助手の田所が、現地の飛鳥井と殺人事件解決に挑む。 小笠原という人間が黄土館に行く途中… 狐 仮名とよばれる人物から交換殺人を提案される...
紅蓮館、青海館あおみ、今回は黄土館。こうど 次回は 風?館らしい。 地震と館のトリックの組み合わせ。 主人公、葛城は地震の瓦礫のせいで立ち往生し、助手の田所が、現地の飛鳥井と殺人事件解決に挑む。 小笠原という人間が黄土館に行く途中… 狐 仮名とよばれる人物から交換殺人を提案される。 狐の正体は何者か?
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