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中野のお父さんと五つの謎 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2024/11/17

今まで信じていたものがそうでないとわかったとき、人は少なからず動揺します。 アイラブユーを月がきれいですね、と訳したのは漱石ではなかったと知ったとき、本書を二度見しました。 え?!(゜Д゜)  (゜Д゜)))) えーーっ?! そう…だったんですね…。 自分が今まで信...

今まで信じていたものがそうでないとわかったとき、人は少なからず動揺します。 アイラブユーを月がきれいですね、と訳したのは漱石ではなかったと知ったとき、本書を二度見しました。 え?!(゜Д゜)  (゜Д゜)))) えーーっ?! そう…だったんですね…。 自分が今まで信じていたのはなんだったのでしょうか。都市伝説だったのでしょうか。 では、誰がそう訳したのでしょうか? なぜその説が広まったのでしょうか? 様々な出典から探っていく、今回はそんなストーリーでした。 そもそも自分が知ったのは何かのクイズ番組だったと思うのですが… はたして、今回中野のお父さんがたどり着いた答えは…? * 参考文献としてあげられていたのは、ネットのとあるサイトでした。これがすごい。

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2024/09/07

シリーズ4作目。ふむふむほうほうと感心感嘆することしきり。大谷のユニフォーム着ちゃうリカちゃんかわいいやん。

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2024/08/01

いつもの文学に潜むささやかな謎シリーズです。こういう調べ物をするのって楽しいですよね。自分も師匠資格まで取って、その楽しみ方を学びました。昨今の司書への扱いを見て、悲しい気になってます。あの道を進んでいたら、どうなっていたかな?

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2024/07/11

「煙草入れと万葉集」で国宝・桂米朝さんや桂枝雀さんが出てきて、エピソードを知ることができて、嬉しかった。 語り、伝承は、だれかが残していないと完全に消えるんだな…と遅まきながら気がつくお話だった。 前回の作品は「???」で私にはよさが理解できなかったのでもう読まなくていいかと...

「煙草入れと万葉集」で国宝・桂米朝さんや桂枝雀さんが出てきて、エピソードを知ることができて、嬉しかった。 語り、伝承は、だれかが残していないと完全に消えるんだな…と遅まきながら気がつくお話だった。 前回の作品は「???」で私にはよさが理解できなかったのでもう読まなくていいかと思っていたところ、今回は読み応えある5つの謎で、鮮やかに解かれ、それぞれの話の閉じ方も鮮やかでキリッとしていたように感じた。 北村薫さんの文体は美しくキリリとしているので読んでいて気分がいいのだけれど、いまだ主人公の「ほ?」は気持ち悪い。なんとかいい方に捉えようとしたけど無理だった。耳について邪魔に感じる。 それから…… どうしても、過去の“偉大な”人々の話だし…とあまのじゃくな気持ちになることもあって、仕事の功績は素晴らしいのだろうけど人間性はロクなものじゃない人もいただろうし、出てくる“偉人”が男ばかりでゲンナリではあった。未だに現実は変わっていないので、昔なんて今よりそうとう酷かっただろうけどな。 だから細かなエピソードでその人となりを知ってほっこり、なんてことはなく、お前ら好き放題してんだから、仕事で苦労くらいしろよ、仕事で功績残したいんなら命懸けでやって当たり前だろう、まで思ってしまったな。それを支える人々が影に隠され出てこないのなら余計に。話がズレたけれど、今はもう、過去の偉人(男)の話は要らないな。それ自体が古いし気持ち悪く感じるようになった。

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2024/07/10

明治、大正、昭和の文豪や大御所の落語家に纏わる謎解きを5つの短編で表している。蘊蓄たっぷりで好きな人にはたまらないかも。

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2024/07/06

最初の漱石がアイ・ラブ・ユーを 月が綺麗ですね。と訳した という都市伝説から 話の展開は面白かった 晩年の漱石が愛した 銀の匙 中勘助は一高で漱石に教わっている それも漱石が倒れて 持ち直した後に 原稿を送った 凄い そして銀の匙にも「月が、、、」 が出てくる 最初は面白かっ...

最初の漱石がアイ・ラブ・ユーを 月が綺麗ですね。と訳した という都市伝説から 話の展開は面白かった 晩年の漱石が愛した 銀の匙 中勘助は一高で漱石に教わっている それも漱石が倒れて 持ち直した後に 原稿を送った 凄い そして銀の匙にも「月が、、、」 が出てくる 最初は面白かったりが後半は あまりドキドキ感はなく やや退屈に感じた

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2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作短編集5篇 これでもかという程博識、古書偏愛、明治大正昭和の文豪と落語界の大御所を絡めてのひねりの効いた謎解き。中野のお父さんがスッと出して見せた十二煙草入れの折り紙はお見事。

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2024/06/06

中野のお父さんシリーズ第4作。 前作の途中から、登場人物たちの日常はコロナ禍で大きく様変わりした。本作も最初の「漱石と月」では感染症対策で“マスク会食”の話が出てきたが、最後の謎「芥川と最初の本」の頃には行動制限が無くなっている。初登場の頃は体育会系新人編集者だった美希が本作では...

中野のお父さんシリーズ第4作。 前作の途中から、登場人物たちの日常はコロナ禍で大きく様変わりした。本作も最初の「漱石と月」では感染症対策で“マスク会食”の話が出てきたが、最後の謎「芥川と最初の本」の頃には行動制限が無くなっている。初登場の頃は体育会系新人編集者だった美希が本作では新人教育を担当するようになるのだから、びっくりだ。お父さんの名推理を聞きながら、私も時々は記憶の“虫干し”をしないとな!と、昔の当たり前をいろいろ思い出しつつ、実家に両親が揃っている光景がじんわり羨ましく微笑ましかった。益々のご活躍を!

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2024/05/30

いつもながら「おー」と感嘆しながら読み終わりました。 米朝さんのことや枝雀さんの話も楽しく読みました。 夏目漱石と芥川龍之介、そして全く知らなかった作家の方々の話もとても面白かった。 色々調べながら読むので時間はかかりますが それも楽しみのひとつです。

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2024/05/29

漱石と月/清張と手おくれ/「白波看板」と語り/ 煙草入れと万葉集/芥川と最初の本 田川美希は編集者。文学作品や作家さんとのお付き合いはきっと多いのだろう。新入社員もきて話題も膨らむのが楽しい。 いつもながらお父上の博識ぶりには感心する。 作者のような人なのかもしれない。

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