お梅は呪いたい の商品レビュー
評判に違わぬ面白さ。 戦国大名を滅亡させた呪いの日本人形・お梅が500年の時を経て令和に蘇った。 この設定だけで十分面白い。 人を呪い殺したくてしょうがないお梅なのに、呪えば呪うほど、みんな幸せになっていく。 文明の利器に毎回新鮮な驚きを隠せないお梅。 もはや悪役キャラから...
評判に違わぬ面白さ。 戦国大名を滅亡させた呪いの日本人形・お梅が500年の時を経て令和に蘇った。 この設定だけで十分面白い。 人を呪い殺したくてしょうがないお梅なのに、呪えば呪うほど、みんな幸せになっていく。 文明の利器に毎回新鮮な驚きを隠せないお梅。 もはや悪役キャラから一周回って、そのチャーミングさに愛おしさを覚える。 各話が緩くリンクしているので、あの人とこの人が繋がっていた!と気付く楽しさも味わえた。 実際、我が家にお梅が来るのは勘弁だけど、まだまだ彼女の活躍を見届けたい。 読むと元気を貰えるハッピー・コメディ。
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お梅が真面目に呪いたがってるのに、現代人と噛み合わないのが面白い。タイトルは物騒だけど全然ホラーじゃなくて良かった。
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500年の時を経て現代に甦った呪いの人形お梅。かつて戦国武将の家系を滅ぼしたその恐るべき呪いで現代人を恐怖のどん底に叩き落とすべく活動を始めるが、どうも思ったように事が運ばないー 呪えば呪うほど、なぜか裏目に出てうっかり相手が幸せになって歯噛みするお梅人形。現代の文化に戸惑い、...
500年の時を経て現代に甦った呪いの人形お梅。かつて戦国武将の家系を滅ぼしたその恐るべき呪いで現代人を恐怖のどん底に叩き落とすべく活動を始めるが、どうも思ったように事が運ばないー 呪えば呪うほど、なぜか裏目に出てうっかり相手が幸せになって歯噛みするお梅人形。現代の文化に戸惑い、どうにか理解しようと勉強する姿は愛おしいw 周り回って関わった人間がみんな幸せになるほっこりオカルトストーリー。
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面白かった!娯楽!映像化してほしい。 藤崎さんの作品は逆転美人に次ぐ2冊目。 私の利用する市立図書館は分館7ヶ所の本も借りられるが、どこもこの本を持たず、県立図書館にもなく、リクエストして数週間、真新しい本を読めました! 藤崎さんの良さは読みやすい文! ユーモアがあり読みやす...
面白かった!娯楽!映像化してほしい。 藤崎さんの作品は逆転美人に次ぐ2冊目。 私の利用する市立図書館は分館7ヶ所の本も借りられるが、どこもこの本を持たず、県立図書館にもなく、リクエストして数週間、真新しい本を読めました! 藤崎さんの良さは読みやすい文! ユーモアがあり読みやすい文を書ける人って羨ましい。そして、発想が秀逸! 五百年も幽閉されていた呪いの日本人形お梅の話。日本人形っていわくがなくても怖いですよね。五百年ぶりに張り切って呪おうとするのに意図せず呪った相手の事態を好転させてしまう。 なんだかスッキリした気持ちの読後感。
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書店でとても売れているようなので気になって読んだ。 500年の時を超えて封印から解かれた呪いの人形のお梅。永い時を経て呪いまくって不幸にしてやると意気込んでも500年前の手は現代には通じず失敗どころか幸せにしてしまうという。途中からお梅ちゃんにどうか呪いを成功させれくださいと応援...
書店でとても売れているようなので気になって読んだ。 500年の時を超えて封印から解かれた呪いの人形のお梅。永い時を経て呪いまくって不幸にしてやると意気込んでも500年前の手は現代には通じず失敗どころか幸せにしてしまうという。途中からお梅ちゃんにどうか呪いを成功させれくださいと応援したくなっていまう可愛さ。元芸人さんが書かれたということもあってユニークで面白かった。
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東京新聞書評から、拝読。 戦国時代由来の恐ろしい呪いの人形、お梅ちゃんの、どーしてこうなったハートフルストーリー。 独立した短編集ではあるけれど、それぞれの話の登場人物たちが、それと知らずつながっている。まぁ梅ちゃんの徒歩圏内だから、ご近所だしな…。 コミカルでさくさく読めるので、隙間時間に最適。
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「お梅ちゃん、がんばれ!!」と思わず応援したくなる気持ちになりました。 明るい気持ちで読める作品で、私は好きです!
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2024年。 500年前の戦国時代に、大名一家を滅亡させた呪いの人形お梅。現代の古民家から、木箱に封印された彼女が発見された。お梅は持ち主を呪えるのか。これはおもしろいだろうなぁ・・・と期待大。期待が大きすぎたかな。 瘴気がきかない、とか。現代人が何言ってるかわからないとか。TVとかスマホないもんねぇ。 呪いの人形、自力で動けるのだよ。声は発せないけれど、見て考えて学ことはできる。 オカルトハートフルコメディ。確かに。
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戦国時代に呪いの人形として恐れられそして封印された「お梅」が500年の時を経て解き放たれた。 ぷろろをぐ(プロローグ)を読むとオカルトか?ホラーか?っていう雰囲気で、ジメっとした怖さがある。 が、本編に入ると大爆笑あり~の、しんみりとした切なさあり~の、の全体的にメチャ楽しいストーリーでした。 お梅は呪いの人形なので、とにかく誰かを呪ってやりたい、と思って瘴気を出したり負の感情を増幅させたりするのですが、瘴気は現代人にほぼ効果ないし、負の感情を増幅させても結果的に「呪う」どころか、良い結果をもたらす幸せの人形的な働きをします。とにかく、「お梅」の行動がことごとく裏目に出てしまいます。 そんなお梅がいじましくかわいかった。映像化したら楽しい作品になりそうだな、と思いました。 藤崎作品を読むのは「逆転美人」に続いて2作品めでした。ちょっと集中的に藤崎作品を読もうと思いました。 めちゃおもしろかった!
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クスクス笑えてホッと読み終われる本。 お梅に関わっていた人達は連鎖して最後は幸せの輪みたいになる。これもお梅の不本意な引力だったりして笑。楽しかった。
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