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月夜の森の梟 の商品レビュー

4.5

20件のお客様レビュー

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2026/03/20

私も夫婦2人暮らし。どちらが先に逝くのか分からないが、自分ならどうするだろうか…と思いを巡らせながら読みました。

Posted byブクログ

2025/12/30

朝日新聞「be」で連載していた(2020~2021年頃)のを途中から読むようになって以来、いつか全編読みたいと思っていたのをようやく読んだ。しっとりと落ち着いたところで読みたいと思い、小池さんと夫の藤田宜永さんが暮らしていた軽井沢ではないけど、奥日光のホテルに泊まった冬の夜から翌...

朝日新聞「be」で連載していた(2020~2021年頃)のを途中から読むようになって以来、いつか全編読みたいと思っていたのをようやく読んだ。しっとりと落ち着いたところで読みたいと思い、小池さんと夫の藤田宜永さんが暮らしていた軽井沢ではないけど、奥日光のホテルに泊まった冬の夜から翌朝にかけて読んだ。 自分は伴侶をなくした経験はないしこのままだと今後もそんなことなさそうだけど、親や友人とは違う存在で長いこと人生をともにした存在が亡くなったときの悲嘆や戸惑いなど心のもちようが静かに伝わってくる文章だとあらためて思った。小池さんと藤田さんがかたちだけの夫婦として長く暮らしてきたのではなく事実婚の期間も長く文学を巡って論争したり音楽や映画や生活のこまごまとしたことでたくさん会話を交わしてきた積み重ねが生む小池さんの思いであり、それをまた物書きの技として静謐な筆致に落とし込むことができたのだろうと思う。感傷的にならず努めてかわいた感じでありながら、それでもにじみ出てくる哀しみ……というか懐かしさ、恋しさのようなものが漂っているような気がする。 小池さんは常に最悪のことを考えてしまったり、幼い頃から欲しいものをねだるようなこともしない子だったとか。おとなびて考え過ぎてしまう人でありそれにあまのじゃくが絡んでいるような人ではないかなと思う。自分もそんな自分を自覚しているのでこの本はあまのじゃくな気持ちにならず素直な気持ちで染みてきたように思う。 夫婦を表す言葉って「伴侶」とか「つれ合い」というのがいいなと思っていて、そういう類の存在をもつ人たちが主人とかかみさんとか相方とかしょうもない呼称をつかうもんだなと常々思っているんだけど、小池さんはこの本の最後のところで「かたわれ」という言葉で表していてこれもいいなと思った。夫婦的な関係以上に結びつきの強さを感じさせる。この本のなかで書かれている部分を読みながら「かたわれ」のイメージしたとき浮かんだのがオスカルとアンドレだった。読むなかで二人の思い出や関係性についていくつも書かれていてそれを思い返すと「かたわれ」どうしというのがぴったりであり、そういう存在が消えた思いはいかばかりかと。一方で、人生のなかでそういう存在と出会えることそれだけでも幸いなことではないかとも思ったり。

Posted byブクログ

2025/11/06

夫を亡くした喪失感が 痛いほど伝わる 軽井沢の森の景色の美しさ 静謐な文章 とても奥深くて 多分、この先も何度も読み返すだろう

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2025/04/06

伴侶に先立たれたら、どんな気持ちになるだろう?と鬱転覚悟で読んだ。 何年経っても喪失感は埋められない。忘れられない。

Posted byブクログ

2025/02/05

ご自身のかたわれ的存在だった夫の死について書かれた喪失エッセイ。紡がれる言葉が本当に美しくて美しくて…隠しておきたい大事な宝物たちをそっと見せてもらった気持ちになりました。特に好きだったのは「悔やむ」。文庫版あとがきもとても良かった。

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2025/01/15

夫という片割れを失った作者の、引き裂かれるような悲しみが、軽井沢の自然とともに、淡々と描かれている。大切な人を失った者の静かな慟哭。

Posted byブクログ

2025/01/07

文庫王国から。喪失の痛みを軽んじている訳ではもちろんない。ただ、薄い本だとはいえ、結構似た調子のエッセイが続くと、なかなか気持ちを維持するのも難しい。

Posted byブクログ

2025/01/05

小池真理子さんのエッセイ 夫を亡くした直後の心模様が描かれている 小池真理子さんのお住まいの近くの自然が美しい 夫の話の前後に描かれる自然が移ろいゆく時間を表していて残酷でとても美しいと思った

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2024/10/16

夫を亡くした著者の心情を書いた話。何をしても埋まらない空間。悲しい。寂しい。自分の中の喪失感。埋める事は出来ない。時間と共に変化していくのかな。

Posted byブクログ

2024/08/25

大切な人を亡くした喪失感を、森の心象風景と共に書き綴ったエッセイ。 静謐な時の流れを、筆者の言葉が寂寥感を抑えて、しかしだからこそ迫り来るような孤独が沸々と迸る物語。 特に涙腺が緩くなった「悔やむ」の中の、お守りマスコットに入ってた亡き夫のメモを発見した時のくだりである。それを見...

大切な人を亡くした喪失感を、森の心象風景と共に書き綴ったエッセイ。 静謐な時の流れを、筆者の言葉が寂寥感を抑えて、しかしだからこそ迫り来るような孤独が沸々と迸る物語。 特に涙腺が緩くなった「悔やむ」の中の、お守りマスコットに入ってた亡き夫のメモを発見した時のくだりである。それを見つけた際の筆者の気持ちにシンクロしてしまい胸の奥が痛くなった。 あとがきにも記されていたが、大切な人を亡くした人は同じ周波数の同じ慟哭を抱えて生きているという表現は、形容し難い心情をよく捉えている。 意を正して読めねばと久しぶりに思った本だ。

Posted byブクログ