〈寝た子〉なんているの? の商品レビュー
部落出身である事をカミングアウトされた事は何人か、何度かあって、ふーんそーなんだと言ってだからと言って関係性が変わる事はなかった。 でも、もっと教えて!という事もなかった。 著者の気持ちもわかるけど 戦争や、震災の記憶をとどめるように 部落の歴史をずっと語り継ぐ事が必要な事なの...
部落出身である事をカミングアウトされた事は何人か、何度かあって、ふーんそーなんだと言ってだからと言って関係性が変わる事はなかった。 でも、もっと教えて!という事もなかった。 著者の気持ちもわかるけど 戦争や、震災の記憶をとどめるように 部落の歴史をずっと語り継ぐ事が必要な事なのかはわからない。当事者はそうしたいと思う人ばかりなのかも疑問に思う。 部落民と主に性的マイノリティの方の事もかなり書かれていたけど 他にも居心地悪く過ごしてる人はたくさんいて パッと思いつくだけでも 子どもがほしいけど授かれない人 結婚したいけどできてない人 家族関係に悩む人 宗教2世 とか 差別するのはよくないけど、もっとみんなでマイノリティの事を知ろう!みたいになってくると 大変な事になりそう。 広く知らしめるみたいな感じより 相手を尊重できる度量みたいなものかなと思う。 万博にあったけどジェンダーレストイレとかマジでゾッとしたから。 あと、知らなかったけど 国家を歌えないって寂しいなと思った。 学校で歌わない先生がいるとニュースになったりしてたけど、そのような背景だったのかな。 国旗はいいけど国歌はだめなのかな?とかちょっともやりました。 全体的に著者の気持ちは理解できる。 そうなんだなと思うところと今後の事を考えるとどこに向かうんだろうか、と感じた。
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内容は重いけど読みやすい。 部落問題に関して以外の問題も所々に差し挟まれていて、胸がキュッと締め付けられるような気持ちになることもあった。 自分に関わることは皆関心があるけれど、そうでないものには無関心なことが多いよなあと思った。それは私自身もそうであり、固定観念から抜け出せない...
内容は重いけど読みやすい。 部落問題に関して以外の問題も所々に差し挟まれていて、胸がキュッと締め付けられるような気持ちになることもあった。 自分に関わることは皆関心があるけれど、そうでないものには無関心なことが多いよなあと思った。それは私自身もそうであり、固定観念から抜け出せないことなどもある。良くないよなと思いつつそのままにしている考え方もある。優しく戒められたような気持ち。 この本は問題を知る取っかかりであり、私にはまだわからないことばかりだけど少しでも知れたことは良かったと思う。 フリースクールに通う著者のお子さんが真っ直ぐ育っているのを読み、なんだかこちらまで嬉しくなった。同時に、不登校で学校に行かず引きこもっていた時期のある自分としては羨ましくもある。 マイクロアグレッションと現代的レイシズムいう言葉を初めて知った。
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とても興味深く読んだ。こんな本が出版されるとは…時代ですよね、テレビや本でこうして当事者が発現するようになったのは。部落問題はずっとタブー視されてきたもの。それだけでもちょっと感動する。 内容は知らないことだらけで、刺激的かつ勉強になった。 p37 この人たちが住んでいる世界と...
とても興味深く読んだ。こんな本が出版されるとは…時代ですよね、テレビや本でこうして当事者が発現するようになったのは。部落問題はずっとタブー視されてきたもの。それだけでもちょっと感動する。 内容は知らないことだらけで、刺激的かつ勉強になった。 p37 この人たちが住んでいる世界と私が住んでいる世界とは別物なんだなと、自分とクラスメイトの間に見えない壁があるように感じた。(略)世の中には「あっち側」と「こっち側」があって、今回あの子たちはあっち側で、私はこっち側にいる。そして、あっち側にいる人たちにはこの壁は見えない。同じようにこの教室で過ごしていても、私たちは違うんだ。 p88 「えー、やだー! 俺、穢多・非人やだー!」 突然聞こえてきたその声に私は凍り付いた。ゲームで負けたと思われるクラスメイトが叫びながら皆で笑いあって盛り上がっている。おそらく、彼らにとって穢多とか非人という言葉は日本史の教科書に出てくる「ただの単語」でしかない。(略)部落民として生まれることは自分で選び取ったことではないことなのに、この教室の中でおそらく私だけが傷つけられ、傷つけた方は何も知らずに笑い続けるのだ。なにこの不公平感。 と、自分だけがマイノリティで差別されていると感じていたが、のちに、成人式の時にパンツスーツを着ていた同級生に「こんな時しか振袖なんて着る機会ないんだから、着たら良かったのに」と言ってしまったことで、自分も違う面では差別する側にいたのかもしれないと気づく。 p158 私は「成人式で、女性は振袖を着るのが一般的」ということに違和感がなかったがために無神経なことを言ってしまった。 p159 私はマイノリティではあるけれど、部落民ということを除けば多くの属性でマジョリティ側にいて、見えていない世界がたくさんあるのだということを身をもって知ったのだ。そして差別というのは、案外簡単に無自覚にできてしまうのだということも。 子供を産み、さらにジェンダーのことを考えるようになる。2番目の子ども(男の子)がプリキュアのシャツを着たりマイメロディのリュックを友だちに笑われたときに、「遊が悪いわけじゃないからね。人が持っているものを笑うほうが悪いの」と言ったり。 p247 私たちの家の中では、「女の子だから」「男の子だから」という理由でやってはいけないことややるべきことがあるという考えはおかしいという価値観がある。
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3.9 部落差別についての本でこう言うアプローチは今までなかったと思う。時代の変化を感じる。いい意味で。自分らしく生きれる社会が差別のない社会。と思った。
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やっぱり部落差別ってあるのかな。この時代に信じられないとも思うけど、それはあまりにも甘い考えなのか。部落に限らず、あらゆることに差別意識はあるのかもしれない。
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私は西日本で育ったので、部落問題について小学校の道徳の授業で何回か時間をかけて習った記憶があります。でも正直に言うと、結局部落ってどこにあるの?という感覚でいまいち身近に感じないまま、なんとなくわかった気になっていました。でも本当はすごく身近にあったはずなんです。 著者の幼少期...
私は西日本で育ったので、部落問題について小学校の道徳の授業で何回か時間をかけて習った記憶があります。でも正直に言うと、結局部落ってどこにあるの?という感覚でいまいち身近に感じないまま、なんとなくわかった気になっていました。でも本当はすごく身近にあったはずなんです。 著者の幼少期から大人になってからの子育て期まで、解放運動のことや著者の思考の揺れ、変遷を丁寧に書かれていて、とてもわかりやすかったです。 タイトル見た時からずっと気になっていた本だったので、読めてよかった。でもどこかで、著者の熱意や意思の強さに圧倒され置いていかれる感覚もありました。どう表現したら良いのか分かりませんが、ちょっと苦しかった。すごく正しくて。 羨望なのかもしれません。強い思いを曲げることなく、突き進める著者を。子どもをのびのびと育て意思を尊重する事ができることを。 変だと思うことでも飲み込みながら、もしくは当たり前だと疑いもせずに、無意識に目立たないようにしている自分。マジョリティの中でくすぶってる自分がとても情けなく感じるのです。 でもやっぱり読めてよかった。人間は自分で考えないとダメですね。これからは、知ること見ること伝えることから逃げないように生きていきたい。
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丁寧に丁寧に書いてあるので、読んでてすごく辛かった……わたしはこの日本においてはマジョリティ側だから、自分の生き方、生活の端々まで問い直されているような気持ちになった。 この罪悪感と向き合うのは辛いという気持ちを感じてしまうけれど、この著者の方も、被差別側でもあると同時、差別側で...
丁寧に丁寧に書いてあるので、読んでてすごく辛かった……わたしはこの日本においてはマジョリティ側だから、自分の生き方、生活の端々まで問い直されているような気持ちになった。 この罪悪感と向き合うのは辛いという気持ちを感じてしまうけれど、この著者の方も、被差別側でもあると同時、差別側である自分とも向き合う描写があったことで、わたしもやらなければという気持ちにさせられた。
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見えづらい差別構造と、マジョリティ側として認識しづらい部落差別について、とても丁寧に書かれていて分かりやすかった。 教育関係者として、フリースクールを選択することとか、君が代を歌うこととか、自分が無自覚に誰かを攻撃していた可能性に気づいてゾッとしたと共に、ここで気づけて良かったな...
見えづらい差別構造と、マジョリティ側として認識しづらい部落差別について、とても丁寧に書かれていて分かりやすかった。 教育関係者として、フリースクールを選択することとか、君が代を歌うこととか、自分が無自覚に誰かを攻撃していた可能性に気づいてゾッとしたと共に、ここで気づけて良かったなぁと思った。 誰しもマジョリティでマイノリティであるのだからきちんと考えていきたいし、まず知って、勉強して、間違った発信を正していきたいと思う。
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なんとなく知ったつもりでいて何にも知らなかったんだなぁとしみじみ。 知ることの大切さを感じ、知る努力をしないと知ることすらできないことが山ほどあることを感じ… 被差別部落について改めて考えるきっかけとなった1冊。 今なお差別はあるんだな。
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"差別は「する/しない」、「したい/したくない」という問題ではなく、社会の中に「ある」ものだ。" この文章を読んだ時にはっとした。 後半の後半まで読んでなお、まだ自分は差別をしない側だと思っていたことが恥ずかしいと思った。 自分はどういう点でマジョリティの特権...
"差別は「する/しない」、「したい/したくない」という問題ではなく、社会の中に「ある」ものだ。" この文章を読んだ時にはっとした。 後半の後半まで読んでなお、まだ自分は差別をしない側だと思っていたことが恥ずかしいと思った。 自分はどういう点でマジョリティの特権があるのか、知らず知らずのうちに差別をしていないか、発達障害のある我が子とどうやって障害者差別と向き合っていくのか、考えたいことが山のようにある。 部落差別についての本だけれども、堅苦しくなくて、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」のような読みやすさがある。それに加えて、差別とは何かということが大変分かりやすい。 読んだ後、何かを語りたい気持ちにもなる。夫と1時間くらいこの本について話し合った。ぜひいろんな人に薦めたいと思う本だった。
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