君の背中に見た夢は の商品レビュー
Twitter文学の旗手、窓際三等兵さん。 流石器用にまとめている。 それでも、同時期、確か少し遅れて現れた麻布競馬場さんと、比べると一歩遅れた、いや届かない印象。 書きものの「えぐみ」も、状況のそれも、どこかこの世の厳しさ、寂しさを感じさせる。 内容とは関係ないメモになっ...
Twitter文学の旗手、窓際三等兵さん。 流石器用にまとめている。 それでも、同時期、確か少し遅れて現れた麻布競馬場さんと、比べると一歩遅れた、いや届かない印象。 書きものの「えぐみ」も、状況のそれも、どこかこの世の厳しさ、寂しさを感じさせる。 内容とは関係ないメモになってしまった。 最後の主役女性の面接対応は、もっと喋らせてもよかったかも。 時間制約とかを考えるとあれ以上は非現実的かもしれないけど。
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「小受」って、聞いたことあるけど、どんなもんなんだろ?そんな興味から本書を読みました。 小受の世界がこんなにも恐ろしい(笑)ものだとは、、、。 子どもの選択肢、将来を幸せなものにしてあげたい、、、そんな思いはどの親にもある共通ことだからこそ、とても考えさせられる内容でした。
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東京の理想に向けて背伸びをする人をリアルに描く今作。「息が詰まる」に引き続き、面白かったです。 自分は受験らしい受験を受けてこなかった人間なので、共感という面ではありませんが、非常に興味深い内容でした。 一般的に義務教育が終わる高校進学の段階で受験が始まるものですが、今の時代は中...
東京の理想に向けて背伸びをする人をリアルに描く今作。「息が詰まる」に引き続き、面白かったです。 自分は受験らしい受験を受けてこなかった人間なので、共感という面ではありませんが、非常に興味深い内容でした。 一般的に義務教育が終わる高校進学の段階で受験が始まるものですが、今の時代は中学受験、況してや小学受験を当たり前とする東京の新しい在り方を目の当たりにしました。実際の東京子育て現場ではやはり"上の階級"の人々の世界の話なのかなと思ったりもしますが、自分の生い立ち、そしてこれからの家系を考えた時に自分の代で由緒を築きたいと思うものなんですかねえ。 小学受験をしたい子供はいないわけで、基本的に親のエゴということになりますが、親御さんは何を見据えてお受験戦争に子供を出兵するんでしょうか。。環境を整える先にあるものは?良い高校?良い大学?良い就職先?良い結婚相手?逆算するとどのルートを通っても辿り着けない場所はないと考え(たい)ますが、可愛い子供の選択肢を広げてより効率的に成功させたいんでしょうな。それってある意味信頼を置いてないのでは?捻くれすぎ? 本質ってなんなんでしょーねーー
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もっとドロドロ昼ドラ的でドロドロした展開を予想していたけど、割と淡々とサラッと物語が進んでいった。 ワーママの主人公が持つ、キャリアと家庭の優先順位に関する葛藤を、ビシッと言語化していて共感できた。
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バスで立ちながらこの本を読んでいる若い男性がいて(そんな面白いんか....)となり、自分も購入した小説です。 お受験の世界というテーマでヘビーなところもありますが、文章が読みやすくて内容も面白くてサクッと読み終わりました。 印象に残ったのは、大道寺先生の教室に通わせるようになってから、唯衣が「できる子」だったことで、母親の茜が優越感を感じるところ。教室のママ友となった麗佳が子育てに悩んでいるという話を聞いて余計に歪んだ自尊心が高まる。もちろん、母親の茜は、子どもは自分の所有物ではないということを理解していて、その後すぐに優越感に浸った自分を浅ましさを思い知る。親の虚栄心を満たしたりする存在ではなく、この醜い感情に気づかないまま無垢で育っていってほしいと願っている。 自分は子どもはいないけど、こういう感情ってあるよな、と。仕事や趣味などで、仲間の手柄を自分の能力と錯覚して優越感に浸ってしまったり...そのドロドロとした感情に身に覚えがあり、ちょっと反省しました。 地方出身の茜は、東京に出てきて教育格差や良い学校を出ることで選べる将来の選択肢が多くなることを感じていて、自分が味わった差別や苦痛を娘の唯衣には味わせたくない。だからこそお受験を成功させたい。 一方で、夫の聡介はお受験に失敗していて、大人になった今でも母親にそのことを突かれている。そういう経験から、唯衣に幼少期から失敗したいうレッテルを背負ったまま生きていってほしくないと思っている。 茜も聡介も娘に幸せになってほしいとそれが一番と願っているが、自分の経験によって考え方が違ってくるのはやっぱり面白いなと感じました。
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東京のワーママによる、お受験物語。 中学受験とは一味違う壮絶さ。 ここまでやる意味はあるのだろうか…
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東京の小学校受験に挑む母親が主人公。 サクサクと楽しく読めるが、小学校受験に対する嫌悪感を終始リアルに感じて、読後感は良くない。 よく知らない世界の話を読んでみたい、と思って手に取ったので、その点では期待通りの未知の世界だった。
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登場人物全員が全く私とは別世界の人ばかりだけど みんな素敵な人ばかりで一気に読めた。 子育てってあの時こうしたらって思うのは誰でも同じなんだろうな。 それぞれの親の気持ちがすごく共感できた。 うちは高校まで受験なんて関係ない田舎だけど読んで良かった!
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一気読み だんだん 小学受験を通して 呑み込まれいく様子がわかりやすい 母親として、すごくわかる気持ち。 ただただ、 人生は今から。 まだ親に左右される年齢のこどもたち。 よく考える機会になった。
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2024/02/21リクエスト17 知らない世界なので興味本位で読んだ。 こんなにすごいのか… 化粧品メーカー広報の茜は、娘の結衣を中学校受験させないため、小学校受験させる。 40歳前の慶應大同級生夫婦でテレビマンのオット1,300万、妻750万の稼ぎ、文京区に億超え戸建てを持ち…ってその時点で桁外れ成功者に感じられ、鼻白む。 塾を掛け持ち、送迎を家政婦さんに頼み、夕食作り置き掃除洗濯もお金で解決。 お陰で結衣は無事に志望校に入学できた… 途中、義両親との関係や夫の浮気などあったもののラストはきれいにまとまる。 都心にはお利口さんっぽい子どもがラッシュ時にもたくさんいる。 その子たちは、そんな経験をしてきたのか!と改めて思った。 エンタメ小説と読むなら、面白い。 受験を知っている人からしたら、そうじゃない、と思うところもあるのかな。
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