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「むなしさ」の味わい方 の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/10/01

歌手、精神科医でもある著者が、むなしさについて人間の発生や生まれてからの親や他者との関わりから解説している書籍。日本語の語源なども取り入れて様々な角度から述べていた。母親との関係性については、男性からの幻想やそうあってほしいという願いが強いかなと感じた。母親であっても一人の人間、...

歌手、精神科医でもある著者が、むなしさについて人間の発生や生まれてからの親や他者との関わりから解説している書籍。日本語の語源なども取り入れて様々な角度から述べていた。母親との関係性については、男性からの幻想やそうあってほしいという願いが強いかなと感じた。母親であっても一人の人間、個々として捉えたいなと感じた。

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2024/07/04

10代の頃読み漁ってた久しぶりのきたやまおさむ著書。身近に自死の人がいるからなのか全体に話の進みが重い気がした?

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2024/06/02

日々の中に感じる「むなしさ」についてかつてミュージシャンであり、精神科医でもある著者がその構造について思うところを記している。 元ミュージシャンという事もあり、華やかな芸能生活を送る人がその舞台を降りているときは全く特別でない日常を過ごしていたり、むしろ苦しい生活をしている事が...

日々の中に感じる「むなしさ」についてかつてミュージシャンであり、精神科医でもある著者がその構造について思うところを記している。 元ミュージシャンという事もあり、華やかな芸能生活を送る人がその舞台を降りているときは全く特別でない日常を過ごしていたり、むしろ苦しい生活をしている事が大半でその非日常な舞台上の経験があるだけに虚しさに苦しむというのは新しい見方で良かった。 しかしながら肝心の虚しさの構造の説明については、ちょっと言葉遊びが多すぎて辟易してしまった。 日本語の同音異義語に拘泥して、現実はホントにそうなのか?と思う事が多かった。 精神医学の基礎としてはフロイト理論に根差しており、ちょっと珍しいかなと感じた。

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2024/05/31

むなしさを感じた時、私たちはそれを解決しようとしてしまうけど、そうではなくむなしさがあることを認めた上で生きていこうという話。解決しようとするから苦しくなる。むなしさはあって当たり前で共に生きていくものだと諦めると少し気持ちが楽になる。 おわりに 199p〜200pにかけてが響...

むなしさを感じた時、私たちはそれを解決しようとしてしまうけど、そうではなくむなしさがあることを認めた上で生きていこうという話。解決しようとするから苦しくなる。むなしさはあって当たり前で共に生きていくものだと諦めると少し気持ちが楽になる。 おわりに 199p〜200pにかけてが響きました。

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2024/05/04

空しさに深く悩まされていた自分が救われるかと思い読んでみましたがよけいに泥沼にハマりました。坂崎さんと歌っている北山さんは楽しそうだけど本の内容はかなりきつかった。

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2024/04/25

フォーク・クルセダーズのメンバーでありながら、精神科医で白鴎大学の学長でもある著者が、むなしさについて、さまざまな角度から論じている。 加藤和彦氏の自死を止められなかった後悔やむなしさから、この本が書かれたのではと推察する。 その気持ちを普遍的なものへと昇華し、むなしさを感じてい...

フォーク・クルセダーズのメンバーでありながら、精神科医で白鴎大学の学長でもある著者が、むなしさについて、さまざまな角度から論じている。 加藤和彦氏の自死を止められなかった後悔やむなしさから、この本が書かれたのではと推察する。 その気持ちを普遍的なものへと昇華し、むなしさを感じている全ての人に、それで良いんだよと優しく寄り添ってくれている本となっている。

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2024/04/17

むなしさは外的にも内的にも起きることだと改めて分かりました。裏切られたいときのむなしさやせつなさが嫌だから、私は最初から期待をしてないのかもしれないなぁと思いました。はっきりした感情ではないと読んで思ったので、ゆっくりと、時にはスペースにそっと置いておきながら向き合っていきたいで...

むなしさは外的にも内的にも起きることだと改めて分かりました。裏切られたいときのむなしさやせつなさが嫌だから、私は最初から期待をしてないのかもしれないなぁと思いました。はっきりした感情ではないと読んで思ったので、ゆっくりと、時にはスペースにそっと置いておきながら向き合っていきたいです。

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2024/04/04

どうして読もうと思ったのか思い出せないですが、ほぼ毎日コツコツ読んで読み終えました。 自分が立ち止まってしまった根本が見えてきました。 そして自分を客観視することは、自分を見失わないためにも必要だということを改めて考えさせられました。

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2024/03/28

忙しすぎる現代では「むなしさ」を感じる間もなく、「むなしさ」を悪いものとして捉えるが、「むなしさ」の効用を氏の専門である、精神分析学と、日本語臨床で解き明かす詩的な書であった。ネガティブ・ケイパビリティに通じる考察であったが、この件については全く触れられていなかった。ただ通底とし...

忙しすぎる現代では「むなしさ」を感じる間もなく、「むなしさ」を悪いものとして捉えるが、「むなしさ」の効用を氏の専門である、精神分析学と、日本語臨床で解き明かす詩的な書であった。ネガティブ・ケイパビリティに通じる考察であったが、この件については全く触れられていなかった。ただ通底として流れているテーマは氏の友人である加藤和彦氏の事であり、解決できない「むなしさ」に向き合うことであった。

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2024/03/25

普段感じている「むなしさ」の原因を「間」や「心の沼」という著者の用語で解説してくれていて、なるほどと思いながら読んだ。「むなしさ」はなくならないから無理に埋め合わせようとせず付き合っていくことが大事とのこと。ただ、「むなしさ」と「間」は関係がわかったが、これら2つと「心の沼」の関...

普段感じている「むなしさ」の原因を「間」や「心の沼」という著者の用語で解説してくれていて、なるほどと思いながら読んだ。「むなしさ」はなくならないから無理に埋め合わせようとせず付き合っていくことが大事とのこと。ただ、「むなしさ」と「間」は関係がわかったが、これら2つと「心の沼」の関連がいまいち読み取れなかった。「心の沼」ははっきりしない未処理のものがあるという説明だったが、未処理のものがある状態と「間」の関係をどう考えたらいいのか。 日本語の表現や成り立ちと関連させて論じている部分が多くあり、興味深かった。

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