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ホットプレートと震度四 の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

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2024/05/30

短編集。どれを読んでもほっこりする。どこか身に覚えがありそうな話題だから? ゼリーやお好み焼きが食べたくなった。

Posted byブクログ

2024/05/29

食にまつわる道具を巡る短編集と本の帯に書いてあるが、その通りだった。 どの物語も淡々と綴られていて、さらっと読めた。 タイトルになっているホットプレートと震度四と焚いてるんだよ、薪ストーブがよかった。 何となくでも先に希望が垣間見える話が私は好きなのだ。

Posted byブクログ

2024/05/21

調理器具を通しての物語 どこの家も調理器具がある。でも、調理器具でどんな料理をするのかは本人次第、思い出のある調理器具、それで作った料理たくさんの思い出が詰まる調理器具で有るがどこの家にとっても大事なものでもある。

Posted byブクログ

2024/05/12

Kindleで読んだ。 結婚祝いに贈られたお揃いの鉄鍋、夫の元カノから譲り受けるホットプレート、クリスマスプレゼントのピザカッター…。“食にまつわる道具”をめぐり、揺れ動く心を切り取った短編集。 「ピザカッターは笑う」が良かった。 男の人っていつまでも下心ってあるんだなぁ。

Posted byブクログ

2024/05/10

『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。 ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。 長く一緒に居ること。道具と人。人と人。 近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと...

『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。 ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。 長く一緒に居ること。道具と人。人と人。 近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと思う。 時としてそれは失わなくてはならないこともある。 そんな時、自分自身とどう向き合って生きていくのか。そこに道具は寄り添ってくれるのか。 みな短いお話だけど、一つ一つがきらり。 『今年のゼリーモールド』 娘が東京の大学に行き、夫婦二人になった八ヶ岳西麓の家と、母親の心のすき間 『ピザカッターは笑う』 妻と二人で洋食屋を営むシェフ。 店に集う、高校生の息子たちの男女グループのやり取りにきゅんとしながら、自分の青春を思い出してしまったか、アホなことを企む。 『コーヒーサーバーの冒険』 年長さんになったチルちゃん。水色の靴を履いて。 『あのときの鉄鍋』 大学時代のサークル仲間が死んで、30年ぶりに吉祥寺に集った。 三千枝がずっと抱えていた、あの一夜の謎が解ける 『水餃子の机』 家族の歴史と共に生きてきた机・・・何だか健気 『錆び釘探し』 結婚が怖い若い男が、偶然出会った老夫婦の道程に思いをはせる 『ホットプレートと震度四』 地震がいい仕事をした! ホットプレートはむしろ被害者(笑) 『さよなら、アクリルたわし』 ぐるぐるする心で、ぐるぐるとアクリル毛糸を編む 『焚いてるんだよ、薪ストーブ』 仲の良い二組の夫婦に訪れた、突然の欠落

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2024/05/04

今年のゼリーモールド ピザカッターは笑う コーヒーサーバーの冒険 あのときの鉄鍋 水餃子の机 錆び釘探し ホットプレートと震度四 さよなら、アクリルたわし 焚いてるんだよ、薪ストーブ

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2024/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

食にまつわる道具をめぐる短編集 昔の人に戻ってしまいそうな心を、 今の人に想いが戻ってくれるお話で良かった ほっとする、穏やかな気持ちになれた どのお話も良かった

Posted byブクログ

2024/04/11

短編って当たり外れが一冊のなかにあるから苦手なんだ。でもね、この作品ははずれなし。うまいなぁと興奮するでもなく、感動するでもなく、素直に読み進んだ。日常の物語だからこその落ち着きが心地よい。

Posted byブクログ

2024/03/31

お料理をテーマにした お話はよくあるけど これは調理道具がテーマ。 雑誌の連載だったんですね。 テーマではあるけど その道具達がお話の中にさりげなく出て来て どの短編も面白かったです。 それぞれのタイトルもおしゃれ。

Posted byブクログ

2024/03/30

短編集。 大学時代の友人がホットプレートを譲ってくれるというので、夫と住む家に招いたところ、友人がパートナーを連れてきて、互いに気まずい空気が流れていく…(『表題作』) 若い頃付き合っていたとかいろいろあったとか、大人になってしまえば何も気にせず顔を合わせることが出来るのかと思...

短編集。 大学時代の友人がホットプレートを譲ってくれるというので、夫と住む家に招いたところ、友人がパートナーを連れてきて、互いに気まずい空気が流れていく…(『表題作』) 若い頃付き合っていたとかいろいろあったとか、大人になってしまえば何も気にせず顔を合わせることが出来るのかと思いきやそうでもない。 やっぱり少しのわだかまりは残る。ただ、皆大人なので表面上は何事もなかったかのように仲良さげに振る舞うことができる。 それが良いことなのか本音を隠して付き合うのが悪いことなのかは分からない。 地震は恐ろしいものだが、それによって場の雰囲気が和らいだこの話に限っては、地震に感謝すべきなのかもしれない。 友人に自分の夫と愛し合ってるから別れてくれと言われた主人公女性。夫は(友人の)冗談だから気にするなと言うが、ある日、友人がいきなり押しかけてきて…(『さよなら、アクリルたわし』) 怖い。怖すぎる。誰が悪いのかと言えば離婚もせず友人を本気にさせた夫だと思うが…。堂々と不倫の上、夫を寄越せと言ってくる友人、妻には良い顔をしている夫、黙々とアクリルたわしを編む主人公女性。全員が怖い。 私は主人公女性がとっとと夫を見限って一人立ちすることを願うが、どうなるんだろう。 女性同士の間にはマウントの取り合いが発生することがある。この友人は明らかに自分がマウントを取っているという自信があったのだろうが、最後は泣き落としという強硬手段に出ているあたり、決して強くはない。一見、弱々しそうに見える主人公女性の方が、したたかな感じがするのは私だけだろうか。

Posted byブクログ