ホットプレートと震度四 の商品レビュー
久々の井上荒野さん。テレビで八ヶ岳の家を見たので、井上さんのキッチンをイメージしながら読めた部分も多々。装丁がきれい。
Posted by
食にまつわる道具をテーマにした短編集。 連作ではないけれど、読むほどに深まっていく短編たち 中でも「水餃子の机」、「錆び釘探し」が物語だけでなく、道具としても歴史が刻まれていて秀悦だ。
Posted by
日常のなかでのちょっとした出来事からくる動揺が短い作品ながらとても色濃く感じられる作品集。その気持ちの揺れとともにあるのがホットプレートやコーヒーサーバー、鉄鍋などの道具。それを使っている時の心情と動揺したあとの感じ方の違いとかが興味深くて面白い。同時期に発売された『錠剤F』とは...
日常のなかでのちょっとした出来事からくる動揺が短い作品ながらとても色濃く感じられる作品集。その気持ちの揺れとともにあるのがホットプレートやコーヒーサーバー、鉄鍋などの道具。それを使っている時の心情と動揺したあとの感じ方の違いとかが興味深くて面白い。同時期に発売された『錠剤F』とはあまりにも違うけれどどちらも井上さんの作品だなって感じられる。今作品が白荒野、『錠剤F』が黒荒野と呼ばれているらしい。
Posted by
「今年のゼリーモールド」 「ピザカッターは笑う」 「コーヒーサーバーの冒険」 「あのときの鉄鍋」 「水餃子の机」 「錆び釘探し」 「ホットプレートと震度四」 「さよなら、アクリルたわし」 「焚いてるんだよ、薪ストーブ」 “食にまつわる道具”を共通テーマに取り入れた9話収録の独立短...
「今年のゼリーモールド」 「ピザカッターは笑う」 「コーヒーサーバーの冒険」 「あのときの鉄鍋」 「水餃子の机」 「錆び釘探し」 「ホットプレートと震度四」 「さよなら、アクリルたわし」 「焚いてるんだよ、薪ストーブ」 “食にまつわる道具”を共通テーマに取り入れた9話収録の独立短編集。 井上作品に感じる不穏さは鳴りを潜め、日常生活のふとした瞬間、心にさざ波が立った登場人物の姿がリアルに描かれる。 彼ら、彼女達の揺れ動く心が自分の思いとリンクし、悶々としたり共感したり。 黒い井上作品も魅力的だが読後にかすかな光を感じる本作も秀逸。
Posted by
なんだか心が温まる1冊。 調理道具をとおして語られる、恋や思い出の物語。 温かいミルクティーを飲みながら、のんびり読むと一層心に響きました。 ごちそうさま、と思わず呟いてしまいます。
Posted by
結婚祝いに贈られたお揃いの鉄鍋、夫の元カノから 譲り受けるホットプレート、クリスマスプレゼントの ピザカッター…。”食にまつわる道具”をめぐり、 揺れ動く心を切り取った短編集。
Posted by