ホットプレートと震度四 の商品レビュー
キッチングッズをモチーフにした短編集。 日記をつけていると思うのは、日記にあらためて書きたいと思うような目新しいトピックスはそうそうないということ。 毎日はほぼ同じルーティンの繰り返し、 そんなルーティンの繰り返しが自分の暮らしを支えてくれていること、その有難さになかなか気づけな...
キッチングッズをモチーフにした短編集。 日記をつけていると思うのは、日記にあらためて書きたいと思うような目新しいトピックスはそうそうないということ。 毎日はほぼ同じルーティンの繰り返し、 そんなルーティンの繰り返しが自分の暮らしを支えてくれていること、その有難さになかなか気づけない哀しさ。 読みながらそんなことをしみじみ思ったけど、しばらくしたらそんなこと忘れちゃってるんだろうなあ。
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装丁に一目惚れ 内容も好みでした 料理やカフェに焦点を当てた小説は多いけど、料理道具にスポットを当てた小説は珍しい気がする 表紙カバーや各章に使われている写真にまつわるエピソードを読んでいるかのよう。 どの作品も、流れている空気感が読んでいて心地よい。
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短編集。どれを読んでもほっこりする。どこか身に覚えがありそうな話題だから? ゼリーやお好み焼きが食べたくなった。
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食にまつわる道具を巡る短編集と本の帯に書いてあるが、その通りだった。 どの物語も淡々と綴られていて、さらっと読めた。 タイトルになっているホットプレートと震度四と焚いてるんだよ、薪ストーブがよかった。 何となくでも先に希望が垣間見える話が私は好きなのだ。
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調理器具を通しての物語 どこの家も調理器具がある。でも、調理器具でどんな料理をするのかは本人次第、思い出のある調理器具、それで作った料理たくさんの思い出が詰まる調理器具で有るがどこの家にとっても大事なものでもある。
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Kindleで読んだ。 結婚祝いに贈られたお揃いの鉄鍋、夫の元カノから譲り受けるホットプレート、クリスマスプレゼントのピザカッター…。“食にまつわる道具”をめぐり、揺れ動く心を切り取った短編集。 「ピザカッターは笑う」が良かった。 男の人っていつまでも下心ってあるんだなぁ。
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『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。 ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。 長く一緒に居ること。道具と人。人と人。 近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと...
『なごみ』という月刊誌に「味を作る道具と人」というタイトルで連載されていたものが元ということ。 ここに登場する「道具」は、本来の仕事をこなしながらも、使い道以上にその存在が意味を持っている。 長く一緒に居ること。道具と人。人と人。 近くにいる人を大切にできることが一番幸せなのだと思う。 時としてそれは失わなくてはならないこともある。 そんな時、自分自身とどう向き合って生きていくのか。そこに道具は寄り添ってくれるのか。 みな短いお話だけど、一つ一つがきらり。 『今年のゼリーモールド』 娘が東京の大学に行き、夫婦二人になった八ヶ岳西麓の家と、母親の心のすき間 『ピザカッターは笑う』 妻と二人で洋食屋を営むシェフ。 店に集う、高校生の息子たちの男女グループのやり取りにきゅんとしながら、自分の青春を思い出してしまったか、アホなことを企む。 『コーヒーサーバーの冒険』 年長さんになったチルちゃん。水色の靴を履いて。 『あのときの鉄鍋』 大学時代のサークル仲間が死んで、30年ぶりに吉祥寺に集った。 三千枝がずっと抱えていた、あの一夜の謎が解ける 『水餃子の机』 家族の歴史と共に生きてきた机・・・何だか健気 『錆び釘探し』 結婚が怖い若い男が、偶然出会った老夫婦の道程に思いをはせる 『ホットプレートと震度四』 地震がいい仕事をした! ホットプレートはむしろ被害者(笑) 『さよなら、アクリルたわし』 ぐるぐるする心で、ぐるぐるとアクリル毛糸を編む 『焚いてるんだよ、薪ストーブ』 仲の良い二組の夫婦に訪れた、突然の欠落
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今年のゼリーモールド ピザカッターは笑う コーヒーサーバーの冒険 あのときの鉄鍋 水餃子の机 錆び釘探し ホットプレートと震度四 さよなら、アクリルたわし 焚いてるんだよ、薪ストーブ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
食にまつわる道具をめぐる短編集 昔の人に戻ってしまいそうな心を、 今の人に想いが戻ってくれるお話で良かった ほっとする、穏やかな気持ちになれた どのお話も良かった
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短編って当たり外れが一冊のなかにあるから苦手なんだ。でもね、この作品ははずれなし。うまいなぁと興奮するでもなく、感動するでもなく、素直に読み進んだ。日常の物語だからこその落ち着きが心地よい。
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