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奔流 コロナ「専門家」はなぜ消されたのか の商品レビュー

3.7

13件のお客様レビュー

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2025/07/22

参議院選挙の前に読みたかったのだが、数日遅れてしまった。 日本の政治は責任を取らないし、責任を伴う決定もしない。政治家は国民の大多数の利益のためではなく自分を支持してくれる人の利益のために動く。 コロナとの闘いは3人の首相の下で実施されたが、上に書いたことと違った首相はいなかった...

参議院選挙の前に読みたかったのだが、数日遅れてしまった。 日本の政治は責任を取らないし、責任を伴う決定もしない。政治家は国民の大多数の利益のためではなく自分を支持してくれる人の利益のために動く。 コロナとの闘いは3人の首相の下で実施されたが、上に書いたことと違った首相はいなかった。その中で、尾身先生を筆頭に専門家チームは「よくやった」のだと思う。自らの主張のみを前に出せば政府との関係が切れてしまう。そうならないように、ぎりぎりの努力をしたことが、著者の取材からうかがえた。 専門家チームは静かに消されてしまったが、彼らの奮闘がなければ日本のコロナ被害はずっと大きくなったことだろう。論争の残り火はまだ消えておらず、反ワク、反マスク、反科学的な主張が、SNS上に展開されている。 彼ら専門家チームの活躍は、公的な褒賞を受けなくても、歴史上にしっかり記録されることだろう。

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2025/07/07

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000385527

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2024/10/03

未曾有のコロナ禍の政策決定の裏側で繰り広げられた政治家、官僚、専門家の丁々発止の駆け引き。科学的なデータ分析・評価に基づき正しく政策決定すればいいだけなのになぜ駆け引きが…責任逃れと自分の都合のいいように科学者を使うどうしようもない政治家たちに忖度官僚。ホントに未来はないかも…そ...

未曾有のコロナ禍の政策決定の裏側で繰り広げられた政治家、官僚、専門家の丁々発止の駆け引き。科学的なデータ分析・評価に基づき正しく政策決定すればいいだけなのになぜ駆け引きが…責任逃れと自分の都合のいいように科学者を使うどうしようもない政治家たちに忖度官僚。ホントに未来はないかも…それにしても「同じ目的であってもアプローチ、考え方これほど多様…。

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2024/06/24

未曾有のコロナ禍にあって、「専門家」がいかに頑張ったかを取材、「文藝春秋」の連載記事をまとめたもの。 それでかあ。なんか言ってることにまとまりがないなと感じたのは。 本を通して何を言いたいのか、主張がなにかよく分からなかった。 「客観的な」レポートかと思えば、相当偏っている。...

未曾有のコロナ禍にあって、「専門家」がいかに頑張ったかを取材、「文藝春秋」の連載記事をまとめたもの。 それでかあ。なんか言ってることにまとまりがないなと感じたのは。 本を通して何を言いたいのか、主張がなにかよく分からなかった。 「客観的な」レポートかと思えば、相当偏っている。 そんな読み込むつもりもなくて恐縮だが、多分、専門家の「専門」の部分アゲ、の悪いことの根幹は政治家。それは通ってんのかな。 それでいて、その「専門家」の尾身さんが、総理に感謝していたとサラッと書いてて、だから何と思って前後読み返してみたが、それ以上何もなく。 専門家は、「コロナ感染絶対悪」を抑えることしか考えてないし、政治についても「野党」については全く触れてない。内閣だけが政治やるんじゃないでしょ。 政治家があの時期、いろんなことに翻弄されて、「決断」できなかったことは事実だが、あまりの事態に判断し辛かったことも事実だし、あんな時でも足を引っ張ろう、俺たちは「正しい側」だと印象付けようという勢力が大きくて、酷い状況だったのも事実だ。 専門家といっても、本当に「専門」なのか分からない。 感染の専門家なのか、ウイルスの専門家なのか、町医者なのか。 専門家が「政治」に足を踏み込むことに是非はあるが、踏み込まざるを得なかった、それは決めない政治のせいだ、というのはどうかね。尾身さんはこの本読む限り元々政治家だし、「踏み込まざるを得なかった」ことの検証があまりなく。 経済については、本の後半に触れてはいたな。 政治家は、この最初からそれも考えている。もちろん利権もだが。 挙句に、専門家の言葉に耳を傾けないのは国民性に問題がある、みたいなことも言い出した。 こういう、責任を取らないマスコミ、ジャーナリズムも問題なんだろう。 結局、何も総括されてない。次に備えてどうするか、全く検討されていない。 そりゃ、過去の大戦すら総括できない国だからしょうがないが、そこが一番問題なのだろう。起きたことはしょうがない。その時々に色んな人が一生懸命頑張った。なんだかんだ言って、日本は滅んでない。ったら結局、「専門家」が消されて、問題なかったんじゃないのか。 だからいいんじゃなくて、次どうするか。何が問題だったか。もっといい対応するにはどうするか。 そういうことへの提言が必要だと思う。

Posted byブクログ

2024/05/23

今現在でも新型コロナ新規感染は、引き続き発生はしているが、既にニュースのネタになることはない。私たちの頭からも、あの感染力と致死率の高さに怯えたことが、ウソのようにフェードアウトしているのではないか。 しかし100年に一度と言われるパンデミックへの対応が、日本では極めて不十分で、...

今現在でも新型コロナ新規感染は、引き続き発生はしているが、既にニュースのネタになることはない。私たちの頭からも、あの感染力と致死率の高さに怯えたことが、ウソのようにフェードアウトしているのではないか。 しかし100年に一度と言われるパンデミックへの対応が、日本では極めて不十分で、COVID-19の総括と、国として、また国民として、今後どのような施策と心構えを持つべきなのかは、きちんと総括した上で明らかにしていく必要があると感じたのを覚えている。 そんななかで、新型コロナ発生時から専門家として携わった人たちにフォーカスを当て、私たちが報道で見聞きする表面づらの話ではなく、彼らがどのようにたち振る舞ったのか、またそうせざるを得なかったのかを、多くの専門家、官僚、政治家の方々からの取材を通して明らかにした本があると知り手に取った。 多くの学びがあったし、改めてこの国の政治家と官僚の劣化度を思い知った。 「失敗から学ぶ」。これは云わずもがな、万能ではない私たち人間が改善できる方法だ。 新型コロナの発生は予見出来ないものだったし、国民の命と生命を守ると言う、国(政治家)としての基本的な理念を、きちんと全う出来なかったことも事実だろう。だからこそ、今後どうするかなのだ。 喉元過ぎれば で、まだ出来ていないよね。と思っていたのだが、どうやら岸田首相が行ったらしい。 首相は「コロナ対応を徹底的に検証し、22年6月までに抜本的な体制強化策をまとめる」とぶち上げ、第6波が落ち着いた22年ゴールデンウィーク明けに「検証」をスタートさせた。 この時点までですでに3万人が死亡している未曾有の厄災で、近い将来に必ず来ると思われる次のパンデミックに向け、コロナにおける意思決定の検証作業は期待されて当然の試みだった。 しかし「新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議」が設置されたのは5月11日。6月までに徹底的な検証を行うには到底不可能で、「危機管理庁の創設」という総裁選の公約に手をつけたというアリバイ作りのようだった。 案の定、有識者会議はそんな代物とは程遠く、わずか5回の会合の後、「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」という21ページの報告書を出して終わった。 そして医療体制整備からワクチン開発までさまざまな問題点が端的に列挙され、その解決策として首相をトップにした「司令塔機能を強化する」ことが提示されただけで、その後検証の会議は置かれてはいない。 しかも、感染者が増加する中でのGo Toキャンペーンや、五輪開催、また配ったら瞬時に落ち着くと高を括ったアベノマスク(どれも専門家の意見は聞いていないか、聞いたとしても無視している)の総括がないばかりか、専門家委員会の問題点だけを挙げつらっているらしい。 国は本来なら身の安全確保といった環境整備を行うべきだし、専門家委員会のように科学的な視点でリスクを回避しようとする人たちへの反発があるなら、むしろそれを宥めるべきだ。 ところが、実際はどうだったか。 危機の局面では短期的な内閣支持率に汲々とするばかりに専門家をリスクや痛みを語る前面に押し立て、その一方、政治家が前面に復帰するフェーズになれば、官邸肝いりの検証報告書に専門家の問題だけを書き、政治家自らの検証には頼被りする。これが日本の政治であった。 国民を守るための仕事で、国民の代表から、あるいは国民から蹴り出される。そうわかっていながら黙って職責を果たそうとした者たちもいた。そのことだけは記憶されてよい。

Posted byブクログ

2024/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先日尾身先生の著作を読了したので、当事者ではない人が著した振り返りを読みたくなり本書を手に取りました。 読了しまず思ったのは専門家と政治家とのやり取りの掛け合いというか牽制しあいというか…。ぶっちゃけて言うと政府は自分たちの良いように専門家(医療関連、経済関連その他コロナ対策に関わった全てのスペシャリストたち)を使い捨てたのだなということ。(p298など) 特に岸田政権になってからの専門家に対する対応はひどいと読みながら腹が立って仕方なかったです。尾身先生の著書にも岸田政権になってからあまり呼ばれなくなったし、会議が開かれなくなったというようなことが書かれていましたが本当にひどいと思いました。 日本に尾身先生がいなければもっと深刻で更に長い医療崩壊や経済停滞が続き、現在のような状況にはなっていなかっただろうと思います。(今でも決してコロナの状況にせよ経済にせよ良くなったとは言えないと思いますが) 著者が尾身先生、押谷先生、西浦先生をメインに書かれているので(そうするつもりだったというよりかは取材をしていき文章をまとめていく中でそうなったのでしょう)どうしてもそこへ読者も思い入れしてしまいますが、それを鑑みてもやはり、本書の最終盤で西浦先生がおっしゃっていたように尾身先生の功績はもっと讃えられるべきだと私も思いました。 P34「一般的な医師の考えは一人の患者に対していかに最善を尽くすかと考えるが公衆衛生学の考え方は人間集団として何がベストかという考え方をする。(要約です)」というような内容が出てきます。医療の専門家と一口に言っても、どの立場からコロナを見るかで全く判断や意見が異なるのだということがよく分かる記述でした。 p58後に北海道モデルと言われた全国に先駆けた北海道知事の判断は今振り返っても英断だったと思います。 オリンピックがなかったらなあとよく考えます。オリンピックが日本で行われていなければコロナ政策も全く違ったものになってあそこまで迷走しなかったのではないかと思っていました。本書第7章、8章は読んでいて小池知事ののらりくらりっぷりに腹が立ちまくりました。 さすが政治家の鏡だなと思いましたよ(褒めてません。よくある自分の立場を守るために立ち回るのがうまい政治家像の典型という意味です) 選挙も絡んでくる終盤に向かうにつれ政治家(それから官僚)に対する怒りがどんどん読み進めながら湧いてきました。(p282官僚が専門家に責任を押し付けるべく専門家がまとめた選択肢を突き返す場面に、思わずこの官僚の不幸を願ってしまうくらい(苦笑)特に怒り) 反対に、どんなに意見が割れても怒号が飛び交って立ち位置が分かれてしまったとしても、お互いの立場や価値観や判断を尊重しようとする専門家の人たちのただ「状況を良くしたい」という一念がとても伝わってきて苦しくなる場面もありました。意見が割れても「彼には彼の立場がある」と理解できるというのは本当の理性と知性だと思いました。(p304など) P257人々に強く訴えかけるには「損失のメッセージ」ではなく「利得のメッセージ」のほうが適している。 これはこれからもあらゆる場面で使える方法だと感じました。 都合よく専門家を使い、5類に移行したあとはデータもまともに集積していない政府に先が思いやられます。 最終章で西浦先生が「セキュリティを他人任せにして依存していれば大丈夫というような自主性に欠けているような国民性のある国。そういう国」と日本のことを言う場面があります。確かに何かことがあると日本人は何かと「責任者出てこい」のような態度になりがちに思います。責任を追求することも大事ですが、どうすればそうならなかったのか、どうすれば今後そういうことにはならないだろうか自分にできることは何なのかと冷静に考えることが一番大切なのではないかなと思います。 コロナのことだけの話でなくこれからの全てに於いても政府任せではなく、怒るべきところは怒って注視していかないとそのような気性であることを良いことに、どんどん政府の言いなりにさせられてしまうと危惧します。本書の締めにもそのような啓発的な意味合いも感じました。 それにしても第9章の尾身先生の「青春の蹉跌」はすごかった。本当にこんなすごい人をきちんと評価しない日本の政府は残念としか言えないです。

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2024/04/20

危機を前に機能しない政治、割れる世論、続く医療危機、そして使命感を持って立ち上がる専門家集団‥ ほぼ感染症の専門家だけに密着して聞き取った結果、そうした図式的な見方を補強する内容になってしまったと感じる。それでも他国に比べ被害や分断がマシだったのは自身の領域から一步踏み出した尾身...

危機を前に機能しない政治、割れる世論、続く医療危機、そして使命感を持って立ち上がる専門家集団‥ ほぼ感染症の専門家だけに密着して聞き取った結果、そうした図式的な見方を補強する内容になってしまったと感じる。それでも他国に比べ被害や分断がマシだったのは自身の領域から一步踏み出した尾身を始めとする専門家のおかげとも言えるのだが‥

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2024/04/04

この本を読むと、日本の政治家や官僚がいかに学者や科学的知見に敬意を持たず、尊重していないかがよく分かる 反面、コロナ禍に際し、尾身先生をはじめとした専門家の方々の努力のおかげで(他国と比べると)奇跡的に人口当たりの累積死亡者数が低く抑えられたことも理解でき、改めて感謝の気持ちを覚...

この本を読むと、日本の政治家や官僚がいかに学者や科学的知見に敬意を持たず、尊重していないかがよく分かる 反面、コロナ禍に際し、尾身先生をはじめとした専門家の方々の努力のおかげで(他国と比べると)奇跡的に人口当たりの累積死亡者数が低く抑えられたことも理解でき、改めて感謝の気持ちを覚える 国として謝意を示すべきでしょう、本当に コロナの記憶が生々しい今読んでおくべきオススメのドキュメンタリーです

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2024/03/29

コロナ禍の3年半、新型コロナウイルス感染症対策分科会などの専門家会議を通して政府に新型コロナ対策を助言し、時には前面に出て毀誉褒貶に晒され、そして表舞台から姿を消した、尾身茂、押谷仁、西浦博の各氏をはじめとした感染症専門家たちに焦点を当て、2020年2月から2022年8月(一部そ...

コロナ禍の3年半、新型コロナウイルス感染症対策分科会などの専門家会議を通して政府に新型コロナ対策を助言し、時には前面に出て毀誉褒貶に晒され、そして表舞台から姿を消した、尾身茂、押谷仁、西浦博の各氏をはじめとした感染症専門家たちに焦点を当て、2020年2月から2022年8月(一部それ以降)までの専門家(科学)と政治とのせめぎ合いを克明に描いたノンフィクション。 専門家の側から見た日本の新型コロナ対応の過程がよくまとめられており、専門家たちと政治家・行政との間にどのような攻防があったのかがよくわかった。 本書は明らかに専門家たちにシンパシーを持った筆致であり、また、オミクロン株が中心となって以降の感染症専門家たちのリスク重視の考えやそれに基づく対応にはいかがなものだったのかと思うところもあるが、総じて専門家たちは政治との関係に苦心しながら、その時々のベストを尽くそうと奮闘してもらっていたのだという認識を持った。 一方、専門家たちの意見を受けた上での政治の側のリーダーシップと意思決定に係る説明の欠如に大きな問題があったと感じた。やはり科学的知見を踏まえた専門家の意見に耳を傾け、尊重しつつ、政治の側がリーダーシップをとって政策的意思決定を行い、その説明責任をしっかりと果たしていくべきであったろう。 今後、感染症対応だけでなく、様々な分野で専門家(科学)と政治との役割分担・協働は重要性を増していくと考えられるので、コロナ禍での専門家(科学)と政治の在り方をきちんと検証し、次に生かしていくことが必要だと思う。

Posted byブクログ

2024/03/20

そんな尾身でもフラストレーションがたまることもあった。安倍晋三は小中高校の全国一斉休校を専門家に意見を聞かずに決めた。菅が決めたG o Toの前倒しスタートや岸田の待機期間短縮もそうだ。いずれも専門家の意見は聞かず、かつ、その選択の説明は十分に行わないことがあった。

Posted byブクログ