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ナッシング・マン の商品レビュー

4.1

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

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2024/09/07

"ナッシング・マン" 所謂、失うもののない無敵の人。警官を引退しショッピング・モールの警備員をする60代男性ジム・ドイルが自分の犯した過去の事件を綴るノンフィクション本を偶然手に取り……というお話。 シリアルキラーと同じ目線で作中作を読むという体験が異質で、こ...

"ナッシング・マン" 所謂、失うもののない無敵の人。警官を引退しショッピング・モールの警備員をする60代男性ジム・ドイルが自分の犯した過去の事件を綴るノンフィクション本を偶然手に取り……というお話。 シリアルキラーと同じ目線で作中作を読むという体験が異質で、こちらもハラハラ。終盤の展開も盛り上がり、一気読み。 本の持つ力を描く作品でもあるので、作者自身のお気に入りであるというのも頷ける。

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2024/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作者さんは3冊目だが、どれも設定がおもしろくハイレベルで好み。 未訳の作品もぜひ読んでみたい。 ナッシング・マンの切り札が破られる場面は、真実に胸を突かれる思いがした。

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2024/06/04

CL 2024.6.2-2024.6.4 犯行が卑劣で凄惨すぎて読むのが辛い部分もあった。自分のベッドで寝ていながらこんな被害にあったら生涯安全だと感じることは難しいだろうな。 犯人のナッシング•マンも怖しいが奥さんはもっと怖しい。

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2024/05/19

作中作の設定、被害者が書いて犯人がそれを読むという展開が目新しいです。正直家族の成り立ちとか犯罪の詳細説明が冗長で、読むのが辛かったのは確か。しかし、ラストの展開はなかなか面白かったです。物事を先導してるつもりがそうじゃなくって、言葉は悪いけどざまぁ、って思えましたね。奥さんがな...

作中作の設定、被害者が書いて犯人がそれを読むという展開が目新しいです。正直家族の成り立ちとか犯罪の詳細説明が冗長で、読むのが辛かったのは確か。しかし、ラストの展開はなかなか面白かったです。物事を先導してるつもりがそうじゃなくって、言葉は悪いけどざまぁ、って思えましたね。奥さんがなかなかのもので、そっちの方が恐ろしかったかも。

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2024/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! 被害者家族で一人生き残った女性が、実録本を出版して犯人を炙り出そうとする!作中作品が読みやすいし、わくわくして一気読み。 ただ、星5つ!とは言えないんだなあ。 結論に向けて真っ直ぐに進みすぎて、え、ほんとにそれ?って少し物足りなかった感じで。贅沢を言えばキリないけど、残された犯人家族の女性たちをもう少し掘り下げてもらえたら、なんて思ってしまった。 あとは細かいんだけど、なんとなく細部の辻褄が。例えばブラック家であれば、そこまで事前調査してるのになんで、子供の数が合わないことに気づかないの?とか。基本は婦女暴行目的にしても最初に妹が被害ってのはなんで?とか…最大のハテナは、ブラック家での父親ね。え、ショックで全消しだけの理由?うそ、なんかもっとないの? 作者は色々な作品を書いているみたいで、この前に翻訳された作品も評価高いらしい。ぜひ他も読んでみようと思う。作者買いしたくなる出会いに感謝!

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2024/05/04

5件の暴行、強姦、殺人を犯しながら、その手がかりすら与えず姿を消した犯人を、警察は“ナッシング・マン”と名付けた。最後の犯行の生き残りであるイヴ・ブラックは、18年後『ナッシング・マン 生き残った者による真実を求める調査』と題した本を出版する。 物語はナッシング・マン目線で進む。...

5件の暴行、強姦、殺人を犯しながら、その手がかりすら与えず姿を消した犯人を、警察は“ナッシング・マン”と名付けた。最後の犯行の生き残りであるイヴ・ブラックは、18年後『ナッシング・マン 生き残った者による真実を求める調査』と題した本を出版する。 物語はナッシング・マン目線で進む。彼はこの本を購入し、読者も作中作として共に読み進める。犯罪者が他者の書いた自らの犯行を読みながら回想し、満足感に浸る図は実にグロテスクだ。 そして段々と彼我の距離が近づいていき、ナッシング・マンが再び現れる。最後に明かされた真実に驚嘆した。

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2024/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めの頃は、ちょっと読みづらい文章に感じてしまったが、半ばから後半にかけて、まるで自分がジムになったように引き込まれて読んだ。 初めて読む設定で面白かった。 それにしても、子供のためなのかどうか分からないが、真実を知っててもなお一緒に住み続けるノリーンが恐怖。

Posted byブクログ

2024/04/14

過去に家族を惨殺され唯一生き残った元少女が、未だ逮捕されてない犯人を見つけるべく出版した「ナッシングマン」。物語は犯人の現在の日常と元少女の小説を交互に描いていく。読んでいてもひたすら怖い。寝る前に施錠を確認しなきゃ。

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2024/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・あらすじ アイルランド南部のコークが舞台。 元警官、現警備員のジムドイルは20年前にナッシングマンとして世を騒がせた連続強姦殺人犯だった。 ジムはある日「ナッシングマン」というタイトルの本が発売されたことを知る。 著者の名前はイヴ・ブラック。 彼の最後の犯行である一家殺害事件の唯一の生存者だった。 ・感想 著者の前作、56日間が好きだったのでこの作品も楽しみにしていたんだけど期待通り面白かった! 読みやすく、引きもうまいから続きが気になってグイグイ読んでしまった。 展開は大体予想通りなんだけど、犯人視点なので追い詰められて、疑心暗鬼に駆られるジムの焦りが読んでいてドキドキした。 自分の夫がナッシングマンであると知りながら己の生活を守るために黙殺してきたノリーンの30年を思うとなんとも言えない気持ちになるな。 作中作としてイヴの著書が掲載されててる。 苦しみや悩み、悲しみに囚われ事件から目を背けて受け入れられず生きてきたイヴが、事件を再調査しそしてジムを捕まえられたことでちょっとだけでも前を向き始めた決意を書いている後記にジーンとした。 シリアルキラーや何か重大な犯罪が起こった時に被害者が置き去りにされ、忘れられていく現象には心当たりがある。 実際の事件をエンターテイメントとして面白おかしく描写し消費していくことに対してもう少し注意していかないといけないなと思った。

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2024/03/17

平凡な人生を送る警備員・ジムを動揺させた一冊の犯罪実録本。 そこに記されていたのは、連続殺人鬼“ナッシング・マン”が起こした五つの事件。 実はその正体こそ彼であった。 もうこの設定を聞いただけで期待値が上がる。 じわじわと追い詰められるような感覚に気分が高揚する。 どんな結末を迎...

平凡な人生を送る警備員・ジムを動揺させた一冊の犯罪実録本。 そこに記されていたのは、連続殺人鬼“ナッシング・マン”が起こした五つの事件。 実はその正体こそ彼であった。 もうこの設定を聞いただけで期待値が上がる。 じわじわと追い詰められるような感覚に気分が高揚する。 どんな結末を迎えるのか楽しみでしょうがなかった。

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