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暗い引力 の商品レビュー

3.7

25件のお客様レビュー

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2024/04/07

岩井圭也さんが描く『世にも奇妙な物語』的な作品。 岩井圭也さんが書くイヤミスってこういう感じか…と6編それぞれに味わって拝読しました。 特に印象的だったのは『海の子』『蟻の牙』の入念な復讐劇、『極楽』の結末はゾッとした。

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2024/04/02

仄暗い不穏さが漂う短編集。 読みやすいし、どの話も最後はゾワっとして面白いとは思うけど、個人的には胸糞悪さが足りなくて、ちょっと求めていた感じと違った。

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2024/03/31

短編集。たしかに『暗い』なあ。人の生き方の暗部に焦点をあてる作品は嫌いではないけれど、でも、人間って、そんなどうしようもないだけのものかなあ。医療・介護の仕事をしている者として『極楽』という作品は、勉強して書いたのはわかるけどあまりにもご都合主義で、そもそもこの分野について書くな...

短編集。たしかに『暗い』なあ。人の生き方の暗部に焦点をあてる作品は嫌いではないけれど、でも、人間って、そんなどうしようもないだけのものかなあ。医療・介護の仕事をしている者として『極楽』という作品は、勉強して書いたのはわかるけどあまりにもご都合主義で、そもそもこの分野について書くならこの展開で書くのはふざけるな、という感じで、嫌悪感しか抱けなかった。こんな人間観で、介護や医療について書かないでほしい。

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2024/03/23

心の底にある人間の仄暗さ、悪意など破滅へ向かっていく6話短編。読みやすかった。最初の「海の子」はなんとなく親も子苦しいよね、と思いながら読んでいたら最後の一文が強烈ですごく心に残った。じんわりと押し出される暗さが面白かった。

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2024/03/21

図書館本 ぐっとくる装丁の短編集。 養子の子どもと父。母が亡くなり子の思いは。 ズルして会社を作るふりしたけれど、悪いことってできないもの。 認知症だったのか、その世界に飲み込まれてしまったのか。 ブラックな企業相手のじわりとした復讐。 絵画の世界に堕ちていく話。 どれも好みの...

図書館本 ぐっとくる装丁の短編集。 養子の子どもと父。母が亡くなり子の思いは。 ズルして会社を作るふりしたけれど、悪いことってできないもの。 認知症だったのか、その世界に飲み込まれてしまったのか。 ブラックな企業相手のじわりとした復讐。 絵画の世界に堕ちていく話。 どれも好みの読み味

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2024/03/05

イヤミス系が読みたくて手に取った本。 6つの短編が入ってるのですが、いやー、読んでると本当に胸糞悪くなりましたね笑 でも、なんだかんだこういう人間の醜悪さが表現された作品にも手が伸びるのはよい傾向かなと。

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2024/02/17

イヤミス的な短編集。読後感は重め。 「僕はエスパーじゃない」「捏造カンパニー」「堕ちる」が面白かった。 「僕はエスパーじゃない」は、子どものときから人の顔色を読むのが得意な男性が結婚し子どもが生まれ、常に妻の顔色を伺いながら妻の望むように家事育児をしていくが、突然離婚したいと妻...

イヤミス的な短編集。読後感は重め。 「僕はエスパーじゃない」「捏造カンパニー」「堕ちる」が面白かった。 「僕はエスパーじゃない」は、子どものときから人の顔色を読むのが得意な男性が結婚し子どもが生まれ、常に妻の顔色を伺いながら妻の望むように家事育児をしていくが、突然離婚したいと妻に告げられる話。常に他人任せの主人公に問題があるかと思えば、妻側の思惑も合わさり、結婚とはなんだろうかと考えさせられた。 「捏造カンパニー」は、会社が倒産したりブラックだったりで無職になった元同級生の3人がペーパーカンパニーを作って不正に金を集めているところに税務署の監査が入ることになった話。騙し合いのスリルが面白かった。うっかり3人を応援したくなってしまった。 「堕ちる」は学芸員の女性が就職した地方の美術館でとある画家の絵に出会い、その展示会を開くために画家について調べていく話。亡くなった画家の、描くことへの異常なまでの欲望と、主人公のキュレーターとして名を残したいという野望が混ざり合い、意外な方向に話が転がる最後は夢中で読んだ。

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2024/02/15

暗い引力。実に的確なタイトルだった。 岩井圭也氏は心癒される作品が多いと思っていたが、この小説は心の暗部をじわじわ見せつけてくる。 各短編は勧善懲悪ではない結末がまた唸らせる。2話目の夫婦の話は実に身につまされる話で、このような夫婦関係に自らの生活を顧みて疑心を浮かばせてしまった...

暗い引力。実に的確なタイトルだった。 岩井圭也氏は心癒される作品が多いと思っていたが、この小説は心の暗部をじわじわ見せつけてくる。 各短編は勧善懲悪ではない結末がまた唸らせる。2話目の夫婦の話は実に身につまされる話で、このような夫婦関係に自らの生活を顧みて疑心を浮かばせてしまった程である。 人が暗い引力に囚われる様を淡々と描くこの小説はお薦めです。

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2024/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かったです。 全体的に暗い雰囲気のお話が多いですが、イヤミス系が好きな方とかはハマるかなと思う。 意思を持たない男の話 認知症のふりをしていたら認知症になってしまった人 成り上がりたい学芸員 夫をブラック企業に殺された妻の復讐 バリエーション豊富で良きでした。

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2024/02/03

6つの短編集 表題の通り、6編すべてにこの力が働いていた。 最後の「堕ちる」がいちばんこの表題に近い内容かと。

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