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文庫旅館で待つ本は の商品レビュー

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40件のお客様レビュー

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2024/04/08

「5冊目」まで気を持ちすぎて、あるいは気を持たせすぎて、体力切れしてしまい、かんじんの因縁話まで身が持たず、うまく入って来なかった でも文庫旅館なんてワクワクするな その人にまとわりつく匂いと本ってどんなふうなんだろう みんなその人達にとっていい匂いのする本だといいな

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2024/04/08

「こころ」を読んでいてよかったなあと思った。 「小僧の神様」は読まねばと思った。 本にまつわる旅館のストーリー。 花屋で働くことになったエピソードも嬉しくなった。 凧屋旅館に、泊まりに行きたい。

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2024/04/06

今まで読んで来た名取佐和子氏の物語が好き過ぎてこれの期待値が上がりすぎてたのか、読了後に何も来なかったなぁ… 結局最終話のエピソードを書きたいから、他の4冊(4章)のエピソードを無理やり作ったみたいな構成に感じた。 まあ単純に私の読むタイミングが悪かったんだろうなぁ

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2024/03/11

文庫の併設された凧屋旅館。匂いに敏感な円は宿泊客の抱えた悩みを感じ取り、同じ匂いのする一冊の本を勧めてくれる。重い展開もある中で、凧屋旅館で「本」に出会った人々が少しでも幸せな道を歩んで行けたらいいなと思う。

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2024/03/10

時間の単位が”読んだ本”。そんな人生っていいな。 目次ごとに自分が感じたこと。 一冊目 自分の”普通”を知ること 二冊目 自分に真心を 三冊目 不完全で愛おしい“神様” 四冊目 人は矛盾なく沢山のタグをもつ 話の中核となる夏目漱石の”こころ”。 中学の教科書に載ってて、当時、...

時間の単位が”読んだ本”。そんな人生っていいな。 目次ごとに自分が感じたこと。 一冊目 自分の”普通”を知ること 二冊目 自分に真心を 三冊目 不完全で愛おしい“神様” 四冊目 人は矛盾なく沢山のタグをもつ 話の中核となる夏目漱石の”こころ”。 中学の教科書に載ってて、当時、物語を覆う言いようのない暗さと救われなさ(その時の感覚)に嫌悪感さえ覚えたのを記憶している。 (前半で”こころ”がこの旅館に所蔵されてないと知りちょっとほっとしたが、やはり違った) もう殆どあらすじは覚えてないが、今回この本に出てきて当時の感覚が生々しく蘇ってきた。きっと心がえぐられ過ぎて13,4歳の私には受け止めきれなかったんだろうと思った。(中学教科書に載せるのはなかなかの勇気か?笑)でも今読むと救い(もしくは赦し)はあるのかも。当時何故そこまで嫌悪したのか自分を知るために読んでみるか。 五冊目で、それまでに登場した人や出来事が全て繋がっていく。 昔から好きな曲の歌詞が自然と浮かぶ。 光と影と表と裏 矛盾もなく寄り添っているよ できれば後世に禍根は残したくないけど、今起こってるどうにもならないことも先送りして時間をかけることで赦されることもあるのでは。 最後の一文が素晴らしい。 「雲のない青空は澄み渡って高く、すべての誤りをそのままの形でやわらかく包む広さがあった。」 自分も、世の中も懐深くなりますように。 この一冊で、私が読書が好きな理由を教えてもらった気がする。 「作り話のなかにときどき覗く”本当”を探してるの。」 久々に読書に没頭できて満足。

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2024/03/05

本が読めないという若女将とたくさんの文豪の本を所蔵している旅館での話。ほっこりした話かと思いきや、途中ミステリーにもなってきた。人と人との想いと重ねた罪は繋がり、赦されていく。

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2024/03/02

この作家さんは、図書館が好きなんだろうなぁと思う。「図書室のはこぶね」も学校図書館を舞台にした、時空を超えた物語だった。 文章を書くのが得意で作家になる人と本を読むのが好きで、そのうち書く側にまわる人、きっとこの作家は後者のタイプでは?と妄想してしまう。 物語の舞台となる凧屋旅館...

この作家さんは、図書館が好きなんだろうなぁと思う。「図書室のはこぶね」も学校図書館を舞台にした、時空を超えた物語だった。 文章を書くのが得意で作家になる人と本を読むのが好きで、そのうち書く側にまわる人、きっとこの作家は後者のタイプでは?と妄想してしまう。 物語の舞台となる凧屋旅館、文庫があって提供される料理はどれも美味しそう、しかも温泉もある。こんな旅館、あったら絶対泊まってみたい。

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2024/02/28

名取佐和子の文庫旅館で待つ本はを読みました。 若女将の円が居る凧屋旅館には、文庫が置いてあるレトロな部屋があり、訪れるお客さんに若女将がお勧めの本を伝えます。 5話構成です 次が読みたくなる本です。 一冊目は川端康成のむすめごころ。 二冊目は横光利一の春は馬車になってです。 三冊...

名取佐和子の文庫旅館で待つ本はを読みました。 若女将の円が居る凧屋旅館には、文庫が置いてあるレトロな部屋があり、訪れるお客さんに若女将がお勧めの本を伝えます。 5話構成です 次が読みたくなる本です。 一冊目は川端康成のむすめごころ。 二冊目は横光利一の春は馬車になってです。 三冊目は志賀直哉の小僧の神様 四冊目は芥川龍之介の藪の中 五冊目は夏目漱石のこころです。 こころは高校の教科書に出てきました。 最後に若女将の円が本の匂いで読めない真相も分かります。 映画になってほしい本です。 お勧めの一冊です。

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2024/02/24

海を思わせる青色の表紙。本棚を背に立つ女性と"文庫旅館"の文字に興味をかき立てられた。 夏の甲子園。「八月十五日、正午」に響くサイレンの音。序章ですぐ本の世界に引き込まれた。 曽祖父に本読みをせがむ女の子はなぜ本を読むことができないのか… 「別に悪い人間と...

海を思わせる青色の表紙。本棚を背に立つ女性と"文庫旅館"の文字に興味をかき立てられた。 夏の甲子園。「八月十五日、正午」に響くサイレンの音。序章ですぐ本の世界に引き込まれた。 曽祖父に本読みをせがむ女の子はなぜ本を読むことができないのか… 「別に悪い人間といふ程のものもゐないやうです。大抵田舎者ですから。」 暗誦される一文が大きな意味を持つことが後に明かされていく。 〈老舗「凧屋旅館」の若女将がすすめる本には、訪れる客と同じにおいがする〉 本好きにはたまらない設定で、しかもその本が"文豪の古書"となればページをめくる手も自然に速まる。 川端康成、横光利一、志賀直哉、芥川龍之介、夏目漱石  一冊目から三冊目までは、穏やかな海に立ち上がってくる波を感じる。 においに敏感な若女将から今、必要とする客に手渡される一冊の本。 四冊目の『藪の中』、そして海老澤文庫に置かれていなかった五冊目へと物語の移行がとても見事だった。 さらりとした終わりを迎えるだろうとの予想をはるかに超えるもう一つの物語。本の繋がりが明かしていく"血のつながり" に心を揺さぶられた。

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2024/02/21

この旅館の若女将は本の放つにおいに悩まされ読むことができないという特異体質の持ち主。 どんな本なのかも知らないのに旅館を訪れた悩めるお客に最適な本を選びそしてその本の感想を語らせることで気付きを与える。 不思議な力を持つ若女将の振る舞いや接客が品良く変にキャラ立ちしていないのが...

この旅館の若女将は本の放つにおいに悩まされ読むことができないという特異体質の持ち主。 どんな本なのかも知らないのに旅館を訪れた悩めるお客に最適な本を選びそしてその本の感想を語らせることで気付きを与える。 不思議な力を持つ若女将の振る舞いや接客が品良く変にキャラ立ちしていないのが好印象だった。 どの章も素晴らしかったけど最終章での展開と結末は正直ここまで心打たれることになるとは思いもしなかったので驚いた。 作中に登場する本も読んだうえでもう一度読み返したい。

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