くらべて、けみして 校閲部の九重さん の商品レビュー
読書のしかたを変えてくれた一冊! 相関図を作りながら読むようになった。 だけどめちゃめちゃ読むスピードおそくなったわーー読書アイテムは本と筆箱とB5のレポート用紙と珈琲。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すばらしい「お仕事マンガ」でした。 本読みなら、手に取ることおススメしたい。 新潮社の校閲部の協力を得て、実在の校閲者(現役、OBOG含む)の経験と実際のエピソードを折りませ、校閲という仕事の、知られざる内情を、軽やかに描き出す。 校閲って、文字や用法の正しさ、「てにをは」の校正だけじゃないんだ、という驚き。なんなら、著者よりも作品を深く理解しているのではなかろうか。 著者や編集と 「ゲラで戦う」 という表現は、なかなか鬼気迫る。 実際の作家の名前も出てくる。誰が悪筆で、誰が特別な文字を使うか、(ほぼ)完璧な原稿を寄こすのは誰かなど、業界の知られざる裏情報も楽しい。 誤字脱字、表現の非統一などは二の次、本来、正すべきは、「事実かどうか」、「物語上の齟齬」だそうだ。なかなか奥深い世界。 縁の下の力持ちに、感謝! タイトルの「くらべて、けみして」の意味も、最終話で分かる。 実に、スッキリ、爽やかな読後感。
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気になる校閲部のお話で興味深く楽しく読んだ。 特に手書き原稿や、文芸作品の表記揺れの話がおもしろかった。 これまで誤植を見つけると喜んでしまっていた私……反省。 100年後に残る本を作るという気概、すてき。
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校べる くらべる 照合して誤りを正す 閲する けみする 調べたり見て確かめる 校閲の仕事を深くは知らなかったが、静かにでも熱く取り組まれているようすが興味深い。人によっても、原稿との向き合い方が違うし。自分の趣味が役立つこともある。
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私は校了後に誤植や見落としを見つけるのが嫌なので 校閲の「校」は「校べる」と読んで照合して誤りを正すという意味_そして「閲」は「閲する」と読んで調べたり見て確かめるという意味
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今の仕事に直結する知識を得られると思って購入した。漫画ということもあり、あっという間に読了。九重さんの仕事に対する想い、言葉に対する想い、そして人に対する想いがストレートに感じ得ることができた。単に校閲のスキルも学ぶことはできるが、それよりも人との関わり方を校閲を通じてわかりやす...
今の仕事に直結する知識を得られると思って購入した。漫画ということもあり、あっという間に読了。九重さんの仕事に対する想い、言葉に対する想い、そして人に対する想いがストレートに感じ得ることができた。単に校閲のスキルも学ぶことはできるが、それよりも人との関わり方を校閲を通じてわかりやすく伝えてくれていると、私は強く感じた。
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くらべてけみしての仕事をしていたおじいさんの最後の言葉校べるとよんで照合して誤りを正す 閲すると読んで調べたり見て確かめるそれが校閲の仕事 あと甘いもの好きで全国の甘い物めぐり旅をしているのがとっても心ひかれます。
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BSテレ東の『あの本、読みました?』、校閲の回で紹介された本。 校閲というと石原さとみ主演のドラマが印象に残っていたのと、昨年NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』で校正者の方の回を観たことで、もっと覗いてみたいお仕事だったので、この本を手に取った。 コミックなので、サラッと...
BSテレ東の『あの本、読みました?』、校閲の回で紹介された本。 校閲というと石原さとみ主演のドラマが印象に残っていたのと、昨年NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』で校正者の方の回を観たことで、もっと覗いてみたいお仕事だったので、この本を手に取った。 コミックなので、サラッと読めた。校閲の仕事の流れはもちろん、仕事との向き合い方や考え方みたいなものも描いてあった。想像するよりはるかに責任のある大変な仕事なのだろうが、最初のページに【一冊の本に大きく関わりながら名を知られることもない仕事】と書かれていてまさにそうだよなぁとしみじみ思った。 イメージしていた本の内容とは少し違ったけれど、これはこれで読めてよかった。
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以前から校閲というお仕事が気になっていたところ、本屋さんで見つけてしまい即購入。 「新頂社」の校閲部に勤めて10年の九重心(くじゅうこころ)35歳は、編集志望だった新入社員の瑞垣さんの教育係をすることに…。 こちらの漫画は新潮社の編集者さんと校閲者さんたちが全面協力しているそ...
以前から校閲というお仕事が気になっていたところ、本屋さんで見つけてしまい即購入。 「新頂社」の校閲部に勤めて10年の九重心(くじゅうこころ)35歳は、編集志望だった新入社員の瑞垣さんの教育係をすることに…。 こちらの漫画は新潮社の編集者さんと校閲者さんたちが全面協力しているそうです。 校正ではなく校閲をするということ。 「百年後に残す一冊を作っていくという意思」 そんな心意気が素晴らしいですね。 タイトルの『くらべてけみして』とは、 「校」は「校べる(くらべる)」…照合して誤りを正す 「閲」は「閲する(けみする)」…調べたり見て確かめる という意味なんだそうです。 私も言葉や漢字や辞書も大好きで、すごく興味深くおもしろかったです。ぜひ続編も出して欲しいなぁ。 石原さとみさん主演でドラマにもなった、宮木あや子さんの『校閲ガール』もいつか読んでみたいです。
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縁の下の力持ち、校閲者の仕事を私たち読者に教えてくれる良書です。膨大な言葉の海を見渡し、誤字脱字だけでなく文章の前後を読んで矛盾がないかなど、プロの仕事を垣間見れます。常日頃から様々なことにアンテナを張っていないとできない仕事なんだろうな。 「他人の誤りを見つけたときは同じ校閲...
縁の下の力持ち、校閲者の仕事を私たち読者に教えてくれる良書です。膨大な言葉の海を見渡し、誤字脱字だけでなく文章の前後を読んで矛盾がないかなど、プロの仕事を垣間見れます。常日頃から様々なことにアンテナを張っていないとできない仕事なんだろうな。 「他人の誤りを見つけたときは同じ校閲者として他人事ではなく自分ごととして捉える」このフレーズにグッときました。私は校閲者ではないけど、働く者として肝に銘じます。
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