疲労とはなにか の商品レビュー
疲労や疲労感、慢性疲労症候群、新型コロナ後遺症などについて、原理から細かく説明されていて難しくもおもしろかった。 原理の部分は流し読みで、要点だけ読んでも十分おもしろい内容だと思う。 ☆3.8
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専門的で聞き慣れない用語が多く、素養か興味がないと難しめの内容。レビューを読んだ感じ同じ著者の他の著書と内容はほとんど同じ模様。 疲労と疲労感とは別物で、疲労感を生理的疲労感と病的疲労感と区別し、その原因を特定の遺伝子によるものと特定している。 ただなんとなく日頃疲れを感じる、疲...
専門的で聞き慣れない用語が多く、素養か興味がないと難しめの内容。レビューを読んだ感じ同じ著者の他の著書と内容はほとんど同じ模様。 疲労と疲労感とは別物で、疲労感を生理的疲労感と病的疲労感と区別し、その原因を特定の遺伝子によるものと特定している。 ただなんとなく日頃疲れを感じる、疲れが取れない、という人が読んで何らかの解決法を得られるものではない。
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初めてブルーバックスを真面目に読んだ 中学生の時、賢いクラスメイトがよく読んでいたけど、あの子はこのレベルの話を中学生で読んでいたとは 大学生でそこそこの大学に入ったつもりなのに、文系の 凡人は専門的な所はよく分からなかった、、、 とりあえず、疲労についてそれがどんな原因で発生...
初めてブルーバックスを真面目に読んだ 中学生の時、賢いクラスメイトがよく読んでいたけど、あの子はこのレベルの話を中学生で読んでいたとは 大学生でそこそこの大学に入ったつもりなのに、文系の 凡人は専門的な所はよく分からなかった、、、 とりあえず、疲労についてそれがどんな原因で発生するのかと、疲労と他の病気との関連性は何となくわかった 結局疲労を回復するには軽い運動をするか、ビタミンb1をとるしかない。 スポーツ選手が鬱になりやすい理由の所が特に面白かった
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# 疲れとは、何なのか。完全に理解できる一冊 ## 面白かったところ - 「疲れるとヘルペスが出る」→「疲労感を計測できる」という発想の転換がシビれた - 疲労と疲労感が違うという、当たり前そうで実は全く異なるものを改めて知れた点 ## 微妙だったところ - 著者がお医...
# 疲れとは、何なのか。完全に理解できる一冊 ## 面白かったところ - 「疲れるとヘルペスが出る」→「疲労感を計測できる」という発想の転換がシビれた - 疲労と疲労感が違うという、当たり前そうで実は全く異なるものを改めて知れた点 ## 微妙だったところ - 著者がお医者様という事もあって、新書なのに専門性が高く、精読できなかった点 ## 感想 自分の中で、疲労を感覚的にフィードバックされたものが疲労感という解釈をした。運動会の次の日は、筋肉が炎症を起こすことで筋肉痛というフィードバックが存在する。こんな感じである。 この概念を抽象化すると、「疲労」と「疲労感」という解釈に繋がる。そしてこの疲労感は様々なものによって濁される。 所謂、強度のストレスやカフェイン、リ◯ビタンDなどの飲料剤。そしてワーカホリック的なフロー状態である。その疲労を回復するためには、直接的な回復方法である睡眠はもちろんのこと、回復力を向上させるための軽い運動があると良いそうだ。 確かに、30分程度散歩したところで次の日に疲労が残る人はそうそういないだろう。散歩による疲労の蓄積が向上された疲労回復力によって補われたと考えるととても良い。 自分がもし、医学に興味を持つことがあったら、また読みたい一冊。
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専門的な言葉が多く、難しいところもありましたが、興味深い研究結果ばかりで面白かったです。 うつ病に遺伝子が関与していたとは驚きだった。(正確にはうつ病の原因となる遺伝子(SITH-1)を発現しやすいウイルス(HHV-6)が親子で感染する)。ホモサピエンスが生き残ってきたのは、その...
専門的な言葉が多く、難しいところもありましたが、興味深い研究結果ばかりで面白かったです。 うつ病に遺伝子が関与していたとは驚きだった。(正確にはうつ病の原因となる遺伝子(SITH-1)を発現しやすいウイルス(HHV-6)が親子で感染する)。ホモサピエンスが生き残ってきたのは、その遺伝子による不安、恐怖、憎しみが要因であるという仮説に妙に納得。そしてこれからの人類の未来について壮大な妄想をせざる得ない。不安が人間を壊すと同時に生存競争に打ち勝つ要因でもあるという二面性とどう付き合っていくか。
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【おすすめポイント】唾液中にあるヒトヘルペスウイルス6の量と疲労具合の関連性、うつ病との関連性が指摘されるHHV-6のSITH-1遺伝子、新型コロナ後遺症とSITH-1遺伝子の関連性などなど。様々な疲れや疲労の背景には、実はウイルスの存在があることを、医学的エビデンスを元に解説し...
【おすすめポイント】唾液中にあるヒトヘルペスウイルス6の量と疲労具合の関連性、うつ病との関連性が指摘されるHHV-6のSITH-1遺伝子、新型コロナ後遺症とSITH-1遺伝子の関連性などなど。様々な疲れや疲労の背景には、実はウイルスの存在があることを、医学的エビデンスを元に解説した1冊です。 【請求記号】ブルー490:Ko 【配置場所】1階新書庫右 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28221183
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疲労と疲労感は違うぞな、もし、と言われれば、言葉の意味からしてそうかなあ、と思う。 ただ、医学的には「疲労感」は測りがたく、かといって、生理的な疲労も、程度を測るのはかなり難しいという。 筆者達の研究チームは、そこで、ヒトヘルペスウィルス6(HHV-6)の唾液中の濃度により、生理...
疲労と疲労感は違うぞな、もし、と言われれば、言葉の意味からしてそうかなあ、と思う。 ただ、医学的には「疲労感」は測りがたく、かといって、生理的な疲労も、程度を測るのはかなり難しいという。 筆者達の研究チームは、そこで、ヒトヘルペスウィルス6(HHV-6)の唾液中の濃度により、生理的疲労の程度測定や病的疲労と生理的疲労の区別ができると明かす。 そして疲労が生まれるメカニズムに迫っていく。 疲労感は、体の末梢組織で作られる「炎症性サイトカイン」(細胞から分泌されるタンパク質の一種)が脳に入ることで起こるという。 サイトカインは、コロナの報道で突如知られるようになった物質だったと記憶する。 さてその炎症性サイトカインはどう生まれるかが、前半のポイント。 ストレスや負荷が加わると、細胞が真核生物翻訳開始因子(eIF2α)をリン酸化することで、タンパク質の合成(=翻訳)を起こらないようにする。 このリン酸化により、ストレス下で異常なタンパク質を作るのを抑えられるのだそうだ。 その代わりに、炎症性サイトカインを産出する。 このシステムを「統合的ストレス応答(ISR)」と呼ぶとのことだった。 このリン酸化が、日本人のほとんどの人が感染しているHHV-6の再活性化を引き起こす。 そのため、HHV-6の測定により、疲労が測定できると言うことだそうだ。 ということで、疲労は「eIF2αのリン酸化による細胞の停止や細胞死による反応」、疲労感は「eIF2αのリン酸化によって生まれた炎症性サイトカインが脳に伝わって生じる感覚」となるのだとか。 後半は病的疲労の重篤なケースである慢性疲労症候群とうつ病、新型コロナウィルス後遺症の発生メカニズムを解説する。 慢性疲労症候群では、脳の炎症が起きているものの、HHV-6の再活性化とは関わりがないことがわかったという。 うつ病では、SITH-1といううつ病を引き起こす原因遺伝子があるということだった。 SITH-1はHHV-6が嗅球(脳の下部にある組織)にあるアストロサイトで潜伏感染しているときに発現する遺伝子で、SITH-1という同名の小さなタンパク質を産出する(ややこしいな・・・)。 SITH-1は細胞内のカルシウム濃度を上げるタンパク質と結合し、嗅球の細胞死をもたらす。 この嗅球の阻害により、うつ病につながるらしい。 最近、うつ病はセロトニン不足によるという説を多く聞くので、これには驚いた。 さて、最後の新型コロナウィルスの後遺症は、今なお悩まされる人も多くて、重要なテーマだと思う。 慢性疲労症候群の原因がわからない中、非常によく似た症状を呈するコロナの後遺症が現れ、わかってきたことがあるという。 その一つが、アセチルコリンが作用して脳内炎症を抑えるしくみだ。 脳内のアセチルコリン不足を解消することにより、後遺症を治す薬ができるのではないか、とのことだった。 明るい兆しが見えてきてよかった。 ここまで、かなりがんばって要約らしき物を書いてきた。 やはり専門的な内容なので、頭文字の略語が多く、読みやすいとは言えない。 なかなかきつい作業だ。 まあ、ビタミンB1が疲労回復に効果が期待できるあたりが、わかりやすく日常生活で活かせそうなことかな。
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難しいテーマを分かりやすく面白いタッチで論理立ても分かりやすくのめり込むようにして読みました。 疲労感の正体や、鬱病やコロナ後遺症との関連について「なるほど!」の連発でした。 疲労感は軽減すべきものではないことを理解しつつも、どうすれば疲労感は軽減できるのかや、また過度な運動と疲...
難しいテーマを分かりやすく面白いタッチで論理立ても分かりやすくのめり込むようにして読みました。 疲労感の正体や、鬱病やコロナ後遺症との関連について「なるほど!」の連発でした。 疲労感は軽減すべきものではないことを理解しつつも、どうすれば疲労感は軽減できるのかや、また過度な運動と疲労についてなど、もっともっと知りたかった部分もたくさん。 あらためて、人体のスゴさと自分達が絶妙なバランスの中で生きてることを実感しました
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疲労と疲労感の違い、ウイルスと慢性疲労症候群・うつ・新型コロナとの関係が書かれている。 仕方のないことではあるが、専門用語が多い。ウイルスの名前、ホルモンやらタンパク質の名前…何がどういう働きをするのか覚えきれず読み飛ばし。読み飛ばすとメカニズムの説明が半分も理解できず。 エ...
疲労と疲労感の違い、ウイルスと慢性疲労症候群・うつ・新型コロナとの関係が書かれている。 仕方のないことではあるが、専門用語が多い。ウイルスの名前、ホルモンやらタンパク質の名前…何がどういう働きをするのか覚えきれず読み飛ばし。読み飛ばすとメカニズムの説明が半分も理解できず。 エナジードリンクなんかで疲労感をごまかすことはできても疲労自体はなくならない。突然死とかにならないようにしっかり休もう。 疲れてきた時は軽めの運動をすると体は楽になる。但しやりすぎ禁物。 これだけ医学が発達してきたといえど、人間の体って分からないことがまだまだあるんだな〜と思った。
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生体の知識に乏しい人向けに、専門用語が厳密に分からなくても大筋が理解できるようになっていて良い。面白かった
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