タスキ彼方 の商品レビュー
感想 戦禍が奪う自由。一言で表してしまえばそれだけ。だけどそこには人がいて血が通っていて。スポーツの自由は当たり前ではない。だから尊い。
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箱根駅伝を最後に戦争に行かされた学生達が居た。戦争を再びするような国にならないように、憲法9条を守らねば!
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令和5年の箱根駅伝第100回大会に向けての話と、戦争によって一時中断を余儀なくされた箱根駅伝復活の物語が交錯する。 箱根駅伝ものはいい作品が多いし、史実に基づくフィクションということで期待値が高過ぎたのか。章の中での昭和と令和の短いスパンでの交錯具合が読みづらく、推進力に欠けて...
令和5年の箱根駅伝第100回大会に向けての話と、戦争によって一時中断を余儀なくされた箱根駅伝復活の物語が交錯する。 箱根駅伝ものはいい作品が多いし、史実に基づくフィクションということで期待値が高過ぎたのか。章の中での昭和と令和の短いスパンでの交錯具合が読みづらく、推進力に欠けてそれほど長編でもないのに時間がかかった。 唯一良かったのは「最後の箱根駅伝」を区間ごとに目線を変えて描いた10区間分のレースの描写。そこだけは駅伝小説らしいドキドキを感じた。 終盤の奇跡は出来過ぎな感じだし、神原の選択も予定調和。 結果感涙もなく、作品にも没入できずに終了。 「競歩王」の方が良かったかな〜。
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昭和18年戦前最後の箱根駅伝は靖国神社がゴール。1区を走った後すぐ出征する選手。ユニホームを下に着込んで飛び立った特攻兵など多くは還らない。令和の世第100回大会と絡めて駅伝競技に青春をかける学生たちを描いた感動作。 軍部に認められず中止、青梅までの駅伝が2大会、これは公式の回...
昭和18年戦前最後の箱根駅伝は靖国神社がゴール。1区を走った後すぐ出征する選手。ユニホームを下に着込んで飛び立った特攻兵など多くは還らない。令和の世第100回大会と絡めて駅伝競技に青春をかける学生たちを描いた感動作。 軍部に認められず中止、青梅までの駅伝が2大会、これは公式の回数に含まれず。それが昭和18年に一度だけ奇跡の復活。この大会を題材とした本もある。 既出の素材をまとめて、令和編と合わせてフラッシュバックで進む爽快な小説。 学徒動員、特攻、シベリア抑留など選手たちのその後を思うと涙が出る。 箱根駅伝の長い歴史はこれからも続く。
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厚めの本ですが夢中になりました。 令和と昭和の編で語られますが、切り替えがスムーズで、読みやすかったです。 途中、実話・実名なのか気になり後ろを見て後悔しました。ネタバレ注意です。 まさか、そこに繋がりがあったとは。そこからはますます読み応えがあり、オススメの一冊になりました...
厚めの本ですが夢中になりました。 令和と昭和の編で語られますが、切り替えがスムーズで、読みやすかったです。 途中、実話・実名なのか気になり後ろを見て後悔しました。ネタバレ注意です。 まさか、そこに繋がりがあったとは。そこからはますます読み応えがあり、オススメの一冊になりました。
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「タスキメシ」シリーズを読んできて本書を見た時「あっ、きた!タスキ」と顔が綻んでしまった。 今度はどんな「タスキ」を描いてくれるのかと楽しみにしていた…ら今作は箱根駅伝の歴史! そーきたか!やはり唸りますね! 100回大会を迎えた箱根駅伝、今年も勿論テレビに齧り付いて見てました。...
「タスキメシ」シリーズを読んできて本書を見た時「あっ、きた!タスキ」と顔が綻んでしまった。 今度はどんな「タスキ」を描いてくれるのかと楽しみにしていた…ら今作は箱根駅伝の歴史! そーきたか!やはり唸りますね! 100回大会を迎えた箱根駅伝、今年も勿論テレビに齧り付いて見てました。 意外なドラマを見せてくれた100回大会、ここまで続けられた背景にこんなドラマがあったとは… 時折テレビで昔の映像が流れたり、昔走った事のあるランナーの思い出話を見かける。 なんとなく見ていた人々の中にこんなにも熱く誇らしい歴史があったとは… 走っている本人や家族、監督や仲間との絆をテーマに一人一人のドラマを…背景をクローズアップする番組や箱根駅伝放送中にも紹介がある。 神原八雲君の様にそこに違和感を覚える人もいると思うが自分個人としてはそんな背景を心に様々な人々の生きざまが垣間見える気がして好ましく思って見ている。 そこに力やエネルギーをもらっているのも確かだ。 でもクローズアップされるのは選手関係者だけではないのだ、と、本書にこの箱根駅伝そのものをクローズアップすべきだと思わされた。 生活をするのも…いや、生きる事そのものが困難な中、どんな形であれど箱根駅伝を守り続けてくれた人々がいるから、その想いがあるからこうして今も箱根駅伝は健在し走る人達の生きる目的を、生きがいを、そして沢山の人々に楽しみを勇気をエネルギーを感動を与え続けていてくれる。 そこから選手として生き残れるのはほんの一握り。多くのランナーは箱根がラスト、一般の会社に籍を置くことになる。 でも4年間箱根を目指して走り続けてきた事は必ずその先の人生を生き抜く力をランナー自身に与えてくれていると信じたい。 生きる事もままならない中必死に箱根駅伝を守り続けてくれた人達のおかげで今があるように、あの4年間があったからこその今だ!と思える力をきっと根付かせてくれているはず。 101回大会…今迄の歴史と関わった全ての人達の熱さと誇りを噛みしめながらまたテレビに齧り付くんだろうなぁ〜 今年の箱根を見る前に読みたかった…悔しい^^;
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駅伝関連ということで、最初の期待はあまり高くはなかった。 しかし、戦中、戦後と現代が行ったり来たりする時系列、現代の日東大監督と、戦中の選手との関連など、物語性に惹かれながらスラスラと読み進めることができた。 戦時下において駅伝がどのような存在であったのか、駅伝を繋いできた人...
駅伝関連ということで、最初の期待はあまり高くはなかった。 しかし、戦中、戦後と現代が行ったり来たりする時系列、現代の日東大監督と、戦中の選手との関連など、物語性に惹かれながらスラスラと読み進めることができた。 戦時下において駅伝がどのような存在であったのか、駅伝を繋いできた人たちとのタスキリレーを感じた。 また、広島出身の世良は世羅高校との関連?など自分との関連性をも感じるものだった。 どこまでが史実に基づくものかわからないが、素敵な物語であった。
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よくかけている。面白かった。しかし 過去において登場人物が多すぎる。もっと絞っていた方がストーリーとしてはわかりやすく面白くなったと思う。惜しい。
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今年2024年は箱根駅伝100回という大きな節目の大会でした。100回と言うだけでも歴史を感じるのにその間に戦争もあったということ。毎年なんだかんだ見てしまっている箱根駅伝をますます深い感情を持って見ることになると思います。途中まで読んだ時点で絶対涙腺やばいことになると思って職場...
今年2024年は箱根駅伝100回という大きな節目の大会でした。100回と言うだけでも歴史を感じるのにその間に戦争もあったということ。毎年なんだかんだ見てしまっている箱根駅伝をますます深い感情を持って見ることになると思います。途中まで読んだ時点で絶対涙腺やばいことになると思って職場の昼休みとかには読まず休日に自宅でじっくり読むことにしたのは正解でした。涙腺が崩壊気味で頭痛すらします。言葉にすると薄っぺらになりますが自分の現在にありがたさを感じています。
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箱根駅伝は2024年が100回の記念大会だったのか。 現代と戦時下での箱根駅伝を走る者達の様子が、交互に描かれていて、テンポよく読めた。 タスキに想いを寄せて走るという点では同じだけど、戦時下で箱根にかける想いはまさに命懸けで、ずっしりと重たい。 マラソンランナー神原の心情の変化...
箱根駅伝は2024年が100回の記念大会だったのか。 現代と戦時下での箱根駅伝を走る者達の様子が、交互に描かれていて、テンポよく読めた。 タスキに想いを寄せて走るという点では同じだけど、戦時下で箱根にかける想いはまさに命懸けで、ずっしりと重たい。 マラソンランナー神原の心情の変化が、それを物語っているなと思った。 今年の箱根駅伝を観る前に読むべきだったなぁ。
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