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清算 の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2024/07/31
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明日、会社がなくなる。 最後に残った二億円、俺がもらってもいいはずだ。 広告代理店「八千代アドバンス」は、経営悪化により、会社を解散し清算することが決まる。 制作部の畑井伸一は、総務部長に任命され、経験のない会社解散の手続きを担当することに。 そんな中、負債の返済用資金二億円が元社員と共に消えてしまう。 虎の子の二億円の行方を捜す畑井の前に次々と巻き起こるトラブル。 金を取り戻し、八千代アドバンスの秘密を“清算”することはできるのか? (アマゾンより引用)

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2024/08/22

・畑井さん以外自分勝手すぎて…というか、逆に畑井さんみたいな人がまれなのか!? ・畑井さんの妻、瑞穂みたいな女性になりたい。 ・なんとも最後はいたたまれない気分になった。横井さんの哀しさが伝わってくるようです。

Posted byブクログ

2024/07/04

子会社である八千代アドの経営が悪化し、倒産する前に解散することになる。そのために、全く関係のない部署であった畑井が総務部部長に異動となり、会社解散までのしんがりを務めることになる。 その解散までの作業を「清算」ということを始めて知った。その清算作業中、八千代アドに残っていたこれか...

子会社である八千代アドの経営が悪化し、倒産する前に解散することになる。そのために、全く関係のない部署であった畑井が総務部部長に異動となり、会社解散までのしんがりを務めることになる。 その解散までの作業を「清算」ということを始めて知った。その清算作業中、八千代アドに残っていたこれからたくさんの債務に充てる予定であった2億円の入った通帳と印鑑が金庫からなくなってしまう。その2億円紛失事件に絡んで、殺人や同僚の失踪などさまざまなことをつきづきに起こる。途中、ミステリー要素も入ってきて、どんどん複雑になって行った。この作者が描く主人公は、バカがつくくらいの生真面目で、発言や思考回路全てにおいて悪人ではない、現実世界に存在したら本当に心から信用できる人物となるんだろうなと思わせられる。こんなにも物事一つ一つにその人の良さが伝わるように言語で表すことができるのは、この作者自身がそういった人間なのだろうなと感じた。伊岡さんは、胸糞悪い悪人を描くことも上手いが、根っこからの善人も上手で、本当の人間っていうのをよく分かってるのかなと思う。

Posted byブクログ

2024/05/20

会社の「精算」。2億円が消える、という設定。 その結末がわかりにくくて。それほど重要でもなかった人物が真犯人だったり、一気読みしていないとちょっと出ただけの登場人物のことは忘れてしまっていて。なんだこりゃ、という感じでした。

Posted byブクログ

2024/04/30

 大手新聞社の広告代理店「八千代アドバンス」が突然「清算」されることになった。  清算と倒産はもちろん違うが、社員にとっては会社が無くなる、ということで同じ意味にしかならない。  「再就職先は会社が責任をもって探し、皆さんの生活を守れるように支援していく」と、役員級の人たちは...

 大手新聞社の広告代理店「八千代アドバンス」が突然「清算」されることになった。  清算と倒産はもちろん違うが、社員にとっては会社が無くなる、ということで同じ意味にしかならない。  「再就職先は会社が責任をもって探し、皆さんの生活を守れるように支援していく」と、役員級の人たちは宣うけれど、どうせ自分たちの再就職先なんて、一般社員に情報を下ろす前に、早々に決まっていて、立場は安泰なんだろう。    そんな気持ちで身の振り方を考えていた主人公の畑井伸一は、突然いままでの制作の仕事とはまるで違う総務部長に任命される。理由は「余人をもって代えがたい人材」と見込まれたから。   昇格と言えば昇格。しかしながら乗っているのは泥舟。「つけ入りやすい性格と見透かされたから」の間違いだろう、と自嘲しながらも、やはり性格ゆえか清算に向けて連日真面目に取り組んでいた。   しかし、ある日、清算費用としてプールされていた2億円の口座の通帳と印鑑が金庫からなくなってしまった。手口からして内部の犯行としか考えられない。  誰が? 何のために?  物語の前半は清算業務にあたり、様々な立場の人が主人公・畑井の前を通り過ぎていく。しかも善人面していても腹に一物を抱えていそうな輩ばかり。  会社がなくなることが決まると、これほど人は疑心暗鬼になり、ヤバい雰囲気になるのか。容易に想像できる描写がヤケにリアルで、ちょっと感情移入し過ぎて、読んでいて気が滅入ってしまった。  もしかしてこれ、最後まで救われないパターンの小説? まさか自分が嫌いなジャンルのイヤミス系?  という感じで、中盤くらいまでのらりくらりと読んでいたけれど、中盤過ぎるとストーリー展開のスピードも早くなって、面白くなってきた。      ラストは悲しい真相だった。  この手の真相を語られると、日本は命に関わる、字義通りの致命的な問題を、何十年も放置したままなんだ、と感じた。

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2024/04/27

大手新聞会社のグループ会社を清算する際に起きた「トラブル」(横領/殺人等)の謎解き劇。相当面白い推理小説だった。

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2024/04/16

経済小生かと読み始めたら、推理小説だった。伊岡さんなのだから予測出来るだろうに、どうも、このところ感が働かない…。謎解きは、こんがらがって何度も読み返す。「性分はどうにもならない」けど、こんなお人好しいるかなぁ。

Posted byブクログ

2024/03/31

2024-030 もし、自分が清算会社に行かされたとしたら、主人公みたいには絶対にできないし、やりたくもない。お金の真相がわかったときには、少しびっくりした。

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2024/03/20

面白かったが、最後の最後で詰め込み過ぎかなぁ。中盤までは平坦な展開なのでその落差が激しく、リズムが掴み辛くなってしまった。小心者かつ極めて善良なサラリーマン、畑井は勤務先の会社が「解散」するにあたって「清算」業務を任命される。要するに消えゆく会社の後始末の役割を押し付けられた。文...

面白かったが、最後の最後で詰め込み過ぎかなぁ。中盤までは平坦な展開なのでその落差が激しく、リズムが掴み辛くなってしまった。小心者かつ極めて善良なサラリーマン、畑井は勤務先の会社が「解散」するにあたって「清算」業務を任命される。要するに消えゆく会社の後始末の役割を押し付けられた。文句をグッと堪え粛々と業務にあたっていく最中、突然事件が起こる。今までの伊岡作品に比べるとクソ野郎は出てこず、穏やかに仕立ててある印象。畑井さんのキャラは好感を持ったが真相が唐突でスッキリせず複雑な心境。清算という題材は良かった。

Posted byブクログ

2024/03/06

ラスト一章を残して一旦解決。期待通り最終章でのどんでん返し、とまではいかなかったがもう一波乱あってよかった。でも伏線回収し切ったか?殺人事件の真相暴かれてたかな?

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