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空と星と風の歌 の商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

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2024/03/19

最近、小手鞠るいさんの本を読んでいる。 偏見、差別、争いの歴史などから文化や思考の多様性を学ばせてもらっている。

Posted byブクログ

2024/03/15

巻末にある年表を見た。今 戦争はしていない平和国家の日本だが、近隣にいたら怖い国だったんだな、と考えさせられた。 しかし、本文後半に書かれているが、昔は日本と百済は文化交流をして、カルチャーやアートなど日本はたくさん教えてもらっていた歴史もある。 韓国の芸能などの文化交流が深...

巻末にある年表を見た。今 戦争はしていない平和国家の日本だが、近隣にいたら怖い国だったんだな、と考えさせられた。 しかし、本文後半に書かれているが、昔は日本と百済は文化交流をして、カルチャーやアートなど日本はたくさん教えてもらっていた歴史もある。 韓国の芸能などの文化交流が深まっていることを考えると、根深い支配欲による差別も、今後の改善に期待出来るのではないかと思う。 そしてアメリカでは、日本人と韓国人を両親に持つことは、個性であり強みであり豊かさであると考えられているとのこと。しかし、イスラムやユダヤやアフリカやゲイや女性に対して根強い差別があるという。 そんな中でも、多民族ありきの社会を築いていこうとする姿勢がある国だそうだ。同じ日本人同士でも、人との関わりに気を使いすぎているように感じているので、その空気感を味わってみたい。 また、日本では、障がい者という言葉が、アメリカでは挑戦者 チャレンジャーと言う人が多いとのこと。 言葉ひとつで、受ける印象が変わってくる。 なんのために生きているのか? の問も深い。 ごちゃごちゃ目標や目的を作るから、人生、複雑になる。生きるために、生きたらええねん。 それでいい。 生きるために生き、書くために書く。 もっともっとシンプルに。 良い作品でした。

Posted byブクログ

2024/02/22

尹東柱詩集「空と風と星と詩」、岡真史詩集「ぼくは12歳」に着想を得て書かれたフィクション、児童向け短編集。引用もあります。 「空を見上げて」 家族の仕事についてレポートを書く宿題が出た13歳の空奈。いやいやながらフリーライターの母の取材について行って、金さんの話を聞いた。 「星を...

尹東柱詩集「空と風と星と詩」、岡真史詩集「ぼくは12歳」に着想を得て書かれたフィクション、児童向け短編集。引用もあります。 「空を見上げて」 家族の仕事についてレポートを書く宿題が出た13歳の空奈。いやいやながらフリーライターの母の取材について行って、金さんの話を聞いた。 「星をかぞえて」 ロンドンで出会って結婚した両親を持つ美星は愛し合う二人が自慢だったし、周りもカッコいい二人をほめていた。が、中学になり母のルーツが原因で壮絶ないじめが始まる。中学からアメリカに留学した美星、そして両親は...。 「風に吹かれて」 アメリカに来て驚いたのは僕が車いすに乗っていても誰も変な視線で見ないこと。そこでアンソニーと出会い、在日として過ごした過去の話を聞く。 日本人が目をそらしている問題に取り組んだ作品ともいえます。大人からなかなか教えてもらえないことを知るきっかけとしては最適。ルビは中学生以上の漢字にふってあるようです。こういうことを読みなれた(多少知識のある)大人には少し物足りない内容かも。私はこの本に加えて、「とことん」井上 篤夫、フレーベル館を小中学生のうちに読んでほしいです。

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2024/02/11

いろんな立場から差別について考えさせられる丁寧な展開ながら全体的に簡単な単語でどの年代でも読めていいと思った。

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2024/02/01

YAの棚にあったこの本の表紙に惹かれて手に取った。 国籍の違いで差別を受けるということをその当事者から話を聞いている中学生。 空を見上げて〜母子家庭で育った空奈は、夏休みの宿題でフリーライターをしている母親と一緒に朝鮮人である金さんの話を聞く。 星を数えて〜美星の父は日本人で...

YAの棚にあったこの本の表紙に惹かれて手に取った。 国籍の違いで差別を受けるということをその当事者から話を聞いている中学生。 空を見上げて〜母子家庭で育った空奈は、夏休みの宿題でフリーライターをしている母親と一緒に朝鮮人である金さんの話を聞く。 星を数えて〜美星の父は日本人で母は韓国人。 中学になった美星は、日本人じゃないといじめられる。 風に吹かれて〜車椅子の風太は、日本にいると普通じゃないと思われる。 ホームステイでアメリカへ行けば普通の子として見てくれる。 「障害者」ではなく「挑戦者=チャレンジャー」と言う人が多い。 ホームステイ先のアンソニーは自分が在日韓国人であると話す。 とても読みやすくて理解できる内容だった。 多様性と言われる今だが、あえてその言葉を使わなくてもすべてを受け入れれば良いのにと思う。 朝鮮半島と日本の歴史年表もあって勉強にもなる。 美しい詩も心うたれる。

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2024/01/17

児童向けの本ですが、考えさせられる深い内容でした。 偏見と差別。1人ひとりが考えなくてはならない問題ですね。

Posted byブクログ

2024/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こんなにも、人種や差別のことを 考えたことがなかった。 教科書には載っていない、リアルな社会問題を 学ばせてくれたことに感謝している。 本作は在日朝鮮人の苦悩と葛藤を描いている。 なぜ日本人は朝鮮を植民地化したのに、植民地を解除したら、彼らを野放しにするのだろうか。彼等の立場に立って初めて、どんな制裁が彼らに振りかかっているのか知った。 朝鮮の国籍を持ちながらも、日本人として育てられ、両国から見放されたしまった金さん。 母が朝鮮人であることで、いじめを受け日本から渡米するも、久々に日本に帰国して判明した事実に悲しみを抱く美星。 在日朝鮮人であることで、家族がバラバラになりながらも、アメリカで前向きに生きるアンソニー。 何で、「在日」って言葉があるんだろう。 何で韓国のご年配の方に、日本と友好関係を築こうとしないのか反感を抱いていたんだろう。 何で日本が植民地を持った歴史に対して、 違和感を抱かなかったのだろう。 今まで自分の生き方が恥ずかしくなった… これからはちゃんと社会の目を向けて、誰かだけじゃなくて、みんなが住みやすい世界になっていけるように考えて行動していきたい。 p.62 平和な世界 「だれの心も、もともとは、澄み切った、まぶしいほどの青い、美しい空だった。青空には、国籍もなければ、差別もなく、偏見もなく、いじめもなく、戦争もない。小鳥も、雲も、風も、心も、いつでも、どこへでも、自由に旅ができる。男の子にできないことも、女の子にできないことも、ない。いろんな人がいて、いるんな仕事があって、いろんな家族がいる。シングルマザーもいれば、シングルファーザーもいる。女同士のカップルも、男同士のカップルも、一生ひとりで生きていく人もいる。 ひとりひとりの違いを認め、受け入れ、尊敬しながら、生きていく。それが真に平和な世界。」

Posted byブクログ

2024/01/09

小手鞠るいさんが好きだ。小説を書くことで伝えたい思いが好きだ。 ただ今回は説明的な部分が多く物語の部分が少なかったように感じた。 でも大好きです。読み続けます。

Posted byブクログ

2024/01/01

全世代、たくさんの人に読んで貰えたら良いなと思える本。 わたしって、だれ? 愛って何? 生きるって、どういうこと?の3編構成。 大きな文字でルビもあり、小学高学年からでも読めそう。 テーマは、朝鮮人、国籍、在日、差別、日本人と国際結婚、身体障害(チャレンジャー)について。日本...

全世代、たくさんの人に読んで貰えたら良いなと思える本。 わたしって、だれ? 愛って何? 生きるって、どういうこと?の3編構成。 大きな文字でルビもあり、小学高学年からでも読めそう。 テーマは、朝鮮人、国籍、在日、差別、日本人と国際結婚、身体障害(チャレンジャー)について。日本人の心のどこかにある価値観について、アメリカとの違い。少し重い、暗いとも感じるが、必要。 人間は誰でも1個人。どの国の人でもどんな個性があっても。この本は差別のない世界への入り口であって欲しい。

Posted byブクログ

2023/12/25

同じ内容でも、語り方によって悲劇にも喜劇にもなる。だったら喜劇で語れる人になりたいな。 難しそうだけどね

Posted byブクログ