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紙屋ふじさき記念館 あたらしい場所 の商品レビュー

3.7

22件のお客様レビュー

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2024/07/22

【収録作品】 第一話 記念館準備室 第二話 誕生の日 第三話 あたらしい場所 シリーズ完結巻とのことで、ちょっと寂しい。 仕事と生き方が結びついて、関わる人たちがみな前向きで、みんながこうやって暮らしていけたら、生きやすいだろうな。

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2024/07/20

シリーズ完結巻。 今までを振り返ることもできる納得の最終巻。 ふじさき記念館でアルバイトを始めてから大学卒業後に、晴れて藤崎産業に入社した百花。 これまでのワークショップや関わってきた人たちとの再び交流ができるであろうことは、川越で新記念館が開館されることでわかる。 今回も新...

シリーズ完結巻。 今までを振り返ることもできる納得の最終巻。 ふじさき記念館でアルバイトを始めてから大学卒業後に、晴れて藤崎産業に入社した百花。 これまでのワークショップや関わってきた人たちとの再び交流ができるであろうことは、川越で新記念館が開館されることでわかる。 今回も新入社員とともに新記念館の準備に奔走する。 第一話 記念館準備室は、紙屋ふじさきとして世の中に提示できることがなにかを考えるスタート。 第二話 誕生の日は、百花の亡き父の『東京散歩』の復刊にという話から雑誌に掲載されたエッセイがあったことを母が思い出し…。 第三話 あたらしい場所は、百花が入社して1年半が経ち、父のエッセイが『手仕事をめぐる旅』として刊行することに。 地域イベントでも紙貼りパネルを利用して子どもたち参加型で余り紙を使ってのワークショップは、大いに盛り上がる。 そして、新『紙屋ふじさき記念館』がオープンへ。 紙に纏わる知らないことを社会見学に参加したような気分で一緒に楽しんだことを思い出しながらの完結編だった。 ほんとうに最後なのか…。

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2024/07/02

小説というより説明文みたいな文章に毎回うーむとなってしまうけど、アイディアが楽しくてわくわく読んでしまうシリーズでした。今回も楽しそうなイベント良いなぁと思いながら読んでた。紙って、良いですよね。

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2024/06/15

「記念館準備室」 新たな仲間達と考える。 今まではあるものを活かして行ってきたが、全てが一から始めるとなると以前と変わらない場所ではなく新たな発見が必要になるだろう。 「誕生の日」 小説ではないが大切な。 どれだけ評価される作品であったとしても、家族として思い入れがあるうえ実名...

「記念館準備室」 新たな仲間達と考える。 今まではあるものを活かして行ってきたが、全てが一から始めるとなると以前と変わらない場所ではなく新たな発見が必要になるだろう。 「誕生の日」 小説ではないが大切な。 どれだけ評価される作品であったとしても、家族として思い入れがあるうえ実名などが記されたものを発表するのは流石に戸惑うだろう。 「あたらしい場所」 面と向かって話した事。 重度の紙オタクが館長を勤め、その後も簡単にゴミとして捨てるなんて行動に出なかったからこそ貴重なものまで保管されてたのだろう。

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2024/05/31

いよいよ完結 百花も大人になりました。 今までの6巻を あんなこともこんなこともあったと 走馬灯のように思い出しつつ 百花の成長もしっかり描かれています。 またいつか違う作品でひょっこり 百花の様子を知ることが出来るかもしれませんね。 今の時代だからこそ 丁寧なもの作りを大切...

いよいよ完結 百花も大人になりました。 今までの6巻を あんなこともこんなこともあったと 走馬灯のように思い出しつつ 百花の成長もしっかり描かれています。 またいつか違う作品でひょっこり 百花の様子を知ることが出来るかもしれませんね。 今の時代だからこそ 丁寧なもの作りを大切にしていきたいと感じるシリーズでした。

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2024/05/25

シリーズも最終章という事で今まで作ってきたモノや出会った人達が出て来て、ちょっと思い出すのも大変だった。 百花は最後までいい子過ぎるキャラだったな。

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2024/04/29

紙に関係する事がふんだんに盛り込まれた物語でした。著者の紙に対する想いが感じられ、自分も少し愛着が出てきたかなと思ってます。シリーズ完結は残念だけど、また別の物語で登場人物に会えたらいいなと思う読後でした。

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2024/04/13

いよいよ最終巻。 百花は藤崎産業に入社し、新しい記念館準備室に配属される。 記念館は川越にあり、古い商家をリノベーションしたもの。 同期の本宮さん、松岡さん、烏丸さんと、アイディアを出し合いながら、内装やどんな内容にしていくかを決めていく。 この雰囲気は、これまでの学園祭の時...

いよいよ最終巻。 百花は藤崎産業に入社し、新しい記念館準備室に配属される。 記念館は川越にあり、古い商家をリノベーションしたもの。 同期の本宮さん、松岡さん、烏丸さんと、アイディアを出し合いながら、内装やどんな内容にしていくかを決めていく。 この雰囲気は、これまでの学園祭の時の雰囲気や、月光荘の終りの方とも似ている。 これまで出てきた人々だけでなく、他の作品にも出てくる人(例えば三日月堂の弓子さん)なんかもちらっと出てきて、いかにも「大団円」な感じが演出される。 ・・・人が多すぎて、これって誰だっけ感が否めない。 他の皆さんはもっとこのシリーズを読みこんでいて、困らないのだろうか。 この間まで紫式部の職場生活を読んでいたせいか、新入社員の同期の間の軋轢が生まれたりしないかと思ったりもした。 一人だけバイト出身で、創業家の一成とつながっているという立場は、紫式部の場合のように攻撃されやすい気がしたのだ。 が、この作品に限って、そういうドロドロはない。 みんな大人で協力的。 クリーンな物語だった。

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2024/04/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

終わってしまった…世捨てハイスペック紙オタクだった藤崎さんが、冗談を言ったりにっこり笑ったりする姿におばちゃんホロリ。百花ちゃんはずっとずっとそばに居て、廃材の和紙の如く都度都度蘇らせて上げてほしい。ほしお作品の人々が川越に集結してきたのでシリーズまたいだビックイベントが開催されると良いなぁ。 このシリーズで知り、訪ねた場所、探した物は数知れない。作中の紙屋さんがどんなものなのか名古屋の「紙の温度」さんに行ってよく分かった。ネパールの和紙「ロクタ紙」即刻購入しましたとも。 うだつの上がる町並みを実際に訪れて、あるお店の方に言われたのは、紙の種類の違いはネットでは伝えられない。だからうちはネット販売はしていない。確かに目の前の2つの物は形こそ同じようだが明確に違いがあった。色、質感、紙の厚さ、重さ、カメラには同じように写るのに。作中にあるように、ネットは視覚と聴覚情報に偏っている。実感としてよく分かった。 今年は名古屋に知己を得たし、次回の美濃旅行は絶対に火曜日(定休日)じゃない日に行くぞ(涙) 紙媒体の世界を維持してゆくのは今とても難しくなっている。だけどデジタルデータは完成していてもそれ単体では存在できない。内容を現すには必ず電力と機械が要る。私の体でもってすぐにアクセス出来る物。実体の力は絶大だ。人間が身体から解き放たれることは無いから。データと物は役割が違うのだ。 ほしおさんの作品はただの紹介ではなく、羅列ではく、物の本質を見つめようとする姿勢がある。 決して古きを崇め、新しきを否定したりしない。今ある技術を生かしたまま、どのようにしたら未来に活かしていけるのかを模索する。そこがとてもとても好きだ。

Posted byブクログ

2024/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大好きなシリーズの最終巻。 主人公だけでなく、他の登場人物の成長も感じられたお話でした。浩介さんの場面では改めて、コロナ禍が人と人の関係だけでなく、個人の考え方にまで与えた影響を考えさせられました。 物語は新記念館の開館を迎え、前へ進む形で終わりを迎えるのがすごく好きだなと思いました。あと著者の他のシリーズの登場人物や建物・店の名前が出てくるので、ふふふっと口角が上がってしまいました。 このシリーズは個人的に、自分と共通点や近い点が多い(紙雑貨好き、川越と日本橋の立地、百花の大学の場所、1つ違いの学年……)ので、終わってしまうのが、少し寂しいです

Posted byブクログ