invert[インヴァート] の商品レビュー
犯人の視点から描かれる倒叙推理小説集。 美人の霊媒探偵の城塚翡翠が犯人を苛立たせながら追い詰めてゆく。 「泡沫の審判」は犯人である女教師を応援したしたくなるほど城塚翡翠はイライラさせる。 「信用ならない目撃者」は強力な頭の良い冷静な犯人に主人公は勝てるのかと思いましたが、あっと驚...
犯人の視点から描かれる倒叙推理小説集。 美人の霊媒探偵の城塚翡翠が犯人を苛立たせながら追い詰めてゆく。 「泡沫の審判」は犯人である女教師を応援したしたくなるほど城塚翡翠はイライラさせる。 「信用ならない目撃者」は強力な頭の良い冷静な犯人に主人公は勝てるのかと思いましたが、あっと驚く仕掛けが用意されていました。 叙述ミステリーです。 2024年1月26日読了。
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相沢さんの書き方が本当に好きで、表現や翡翠ちゃんたちのやり取りの台詞などが可愛くて読んでていつも楽しい。 そして、1巻でネタバレされたもののどう2巻に繋げるんだろうと思ったら、なんとその視点でこの分厚い一冊全て書き上げたのね〜〜!!と読み始めてから驚いてしまう設定で、マジックのネタバレ後も安心してまた違った楽しさを十分に味わえました!
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前作がアレなだけに、続編は難しいと思ってただけに続編あるだけで嬉しい。 三作とも変わった趣向で面白かった。前編通して前作読んでるのと読んでないのでは受け取り方がだいぶ違うんだろうと思うけど、基本は前編読んでる前提なんだろうね。 一作目は、犯人がだんだん可哀想だった。最後にひっくり返されるのが分かってるだけに。 二作目は、逆に犯人応援しちゃう系だねぇ。見破られるのは分かってるけども何とかならないかなーと。 三作目は、やられた。同じパターンでくると思いきや最後にそう仕掛けてくるとは。。。前作に続き知ってる前提で二度読みしたくなる作品でした。
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1「雲上の晴れ間」 翡翠の魅力が無くなった。 前作は翡翠が作中の大部分で演技をしていて、読者も演技に気づかないから1人の人物像として受け入れられたし魅力的だった。 そして、それが演技だと判明することが叙述トリックのように働いて面白かった。 今作は演技をしているとわかっているので、それは翡翠でもなければ誰でもない、無個性な人物になってる。 翡翠が素で話しているシーンもたまにあるけど、そんな程度で人物像は描けないし、魅力も感じない。 読者への挑戦については、アリバイと水滴の2つが問題。 アリバイはプログラミングに触れたことがあるかで難易度が変わりそう。自分はちんけなトリックに思えた。知識がないとアンフェアに感じそう。 水滴は、感覚的に腑に落ちない。 作中の答えが唯一の解として成立する状況は、あまりにも非現実的で無理がある気がする。 安いミステリーを読んだ感覚 3「信頼ならない目撃者」 第一編のクオリティにより、穿った目で読んだことは間違いないが、やはり気に食わない。 読者への挑戦はフェアに行われている。倒叙ならではの大胆なヒントが出されている。 しかし、まともなミステリー作品になっていたからこそ、叙述トリックが邪魔だった。 叙述トリックなどの読者への裏切りは、その意外性や驚きという体験ゆえに、それまでの読書を虚構に葬ることを許されるのだと思う。 本作は必要性もなく、ただ騙すことが主目的のように感じる。 あとは、描写が説明っぽく、読んでいて楽しくない。 私は城塚翡翠というキャラクターが苦手だと分かった。
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ミステリーって、探偵役を好きになれないと読むのが苦痛だってことをヒシヒシと感じました。 古畑任三郎は大好きなんだけどなあー。
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タイトルの意の通り、犯人がわかった状態からスタートする倒叙ミステリーの短編集。 第一話のみ読了。 犯人が探偵であることを隠して近づいて来た翡翠に、殺人のヒントを少しづつ引き出されて追い詰められていく様子は少し見ていて辛いものがあった。詐欺にあう人を見てるようで、いたたまれない気持...
タイトルの意の通り、犯人がわかった状態からスタートする倒叙ミステリーの短編集。 第一話のみ読了。 犯人が探偵であることを隠して近づいて来た翡翠に、殺人のヒントを少しづつ引き出されて追い詰められていく様子は少し見ていて辛いものがあった。詐欺にあう人を見てるようで、いたたまれない気持ちになってくる。 一話以降の犯人はもう少し強敵なのかな?
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倒叙ミステリーによる短編2本、中編1の3篇で構成。 倒叙ということで、前巻とは異なり、犯人が分かっている中で、犯人との心理戦が繰り広げられます。 特に3つ目はお互いに相手の裏をかく点は読み応えアリ! そして、最後に騙された。。 次も倒叙みたいですが、読もうと思います。
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前作で本性表してから2作目でどういう展開に持ってくるのかと思ったが、前と同じぶりっ子キャラで売ってくるとは、、少しきつい、、 読みやすさは◎!ライトな短編集。 読者への挑戦がメタ発言っぽいのと、犯人がほぼ翡翠ちゃんに恋しちゃうっていう設定?が一辺倒と感じた。 いつか探偵側に負けてほしいなあ。笑 作者さん男の人苦手なんかな。
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前回作品で、主人公のある程度の立ち回り方やキャラが分かっていたため、どのように書かれているのかとても興味があった。それでも最後にはおぉぉっ!と思えたので、やはりさすがだなと思った。一作目ほどの驚きは無いものの、安定的な面白さがあった。ドラマで言えば、相棒やコロンボ、古畑任三郎(意識して書かれている部分もあるが)のような、推理の仕方を推理すると言ったパターンでの展開で、コミカルなテンポ感も読みやすさに繋がっている。
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ミステリランキング5冠 (このミステリーがすごい!1位・本格ミステリ№1・2019ベストブック1位・2019ベストミステリー1位・SRの会ミステリー№1)受賞作medium 霊媒探偵 城塚翡翠 最初に読んだときの衝撃が大きくて、相沢沙呼の作品を追ってしまったkitanoです 本書のinvert 城塚翡翠倒叙集(シリーズになり第2弾) 倒叙物といえばコロンボ刑事、犯人が犯したミスを視聴者と別の角度から気づき・追求する手立てを考える 作中の「解決編です(略)あなたは探偵の推理を推理できますか」が問われるわけです ①雲上の晴れ間・・・モテないオイラに接近してくれるなら犯人になりたいと思った、②泡沫の審判・・・小学生になりたいと思った、③信用ならない目撃者・・・もうアニメ声(脳内印象)最高! さて、信用ならない目撃者ってこんなに手間取るもんですかね、神の如き推理と悪魔の如きやり口からすれば苦戦した意味がわかんない
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