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先祖探偵 の商品レビュー

3.7

30件のお客様レビュー

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2024/10/13

ミステリーだと思うが、ミステリー薄め。 小さい頃に母親に捨てられて天涯孤独になった娘が、自分のルーツ探しも兼ねて先祖探偵になった。幾つかの先祖探しを経て自分のルーツに迫って行く。無戸籍の人が増えているようだが、そういう人の戸籍をどう復活させて行くかなど参考になった。 どちらかと言...

ミステリーだと思うが、ミステリー薄め。 小さい頃に母親に捨てられて天涯孤独になった娘が、自分のルーツ探しも兼ねて先祖探偵になった。幾つかの先祖探しを経て自分のルーツに迫って行く。無戸籍の人が増えているようだが、そういう人の戸籍をどう復活させて行くかなど参考になった。 どちらかと言うと哀しい話しに、あまりスッキリ感は無い。

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2024/09/06

タイトル通り先祖を軸にした連作短編集で序盤から何気なく(?)読み流していたけど…終盤にかけて引き込まれて最後の衝撃で思わず涙してしまいました

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2024/09/06

人は独りでは生ていない、誰しも必ず誰かと関わりがある。 話ごとに主人公の出生の秘話への迫り方や依頼人との関わりによって事務的な感じから親身になっていく変化も面白かった。 最終話では子の幸せを願う母の愛を感じた。

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2024/08/29

「やっと自分の存在が認められるような気がする…やっと公に存在していていいというか、お天道様の下を歩けるというか」 普段全く意識していない戸籍というもののの重みを改めて考えさせられる。やるせない。 無戸籍、棄民戸籍…戸籍一つとっても日本には問題が山積。それにしても「役所の職員によ...

「やっと自分の存在が認められるような気がする…やっと公に存在していていいというか、お天道様の下を歩けるというか」 普段全く意識していない戸籍というもののの重みを改めて考えさせられる。やるせない。 無戸籍、棄民戸籍…戸籍一つとっても日本には問題が山積。それにしても「役所の職員によって知識量の差があってしっかりしらべてから交渉しないと職員の誤った認識に基づいて却下されることもあり得る」とか、そこは最低限きっちりしておいて欲しい。

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2024/08/24

たまたま図書館に行く用事があり、ついでだから何か借りようと思って手にした本。全く意識していなかったけど、お盆のシーズンにこの本を読むことができて良かった。 自分のルーツやご先祖さまに想いを馳せたり、考えるきっかけになった。 それぞれに事情を抱えた依頼人達の先祖を調査する探偵のお...

たまたま図書館に行く用事があり、ついでだから何か借りようと思って手にした本。全く意識していなかったけど、お盆のシーズンにこの本を読むことができて良かった。 自分のルーツやご先祖さまに想いを馳せたり、考えるきっかけになった。 それぞれに事情を抱えた依頼人達の先祖を調査する探偵のお話。5つの連作短編集。主人公自身も天涯孤独であり、自分のルーツを明らかにしたいとの思いからこの探偵業に至る。 『自分がどこから来た存在なのか、先祖とのつながりを知ることで、地に足をつけていられる』気の遠くなるような数多の縁の中で、人はそれぞれ存在するんだな、と思うと感慨深い。どこかロマンを感じたり、ワクワク感があったりで、日本のあちこちを巡りながら調査を進める楽しみを本書から感じた。 終盤の展開はホロリとさせられる。子の幸せを願う親の思い、親の愛情を渇望する子の思いが交錯し切なくなった。主人公のどこか達観した境地になるところ、その時の情景が印象深く描かれて、哀愁と清々しさを感じる読後感だった。

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2024/08/12

着眼点が良い。人物描写もストーリーも丁寧で楽しめた。棄民と棄児のことも勉強になったし、戸籍について新しく学べたことも多かった。続編も期待する。

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2024/06/27

作者の経歴は物語とは関係ない。 作品と読者との相性は経歴には関係ないからだ。 けれども、やっぱり気になってしまう。 なんとも華麗なる経歴の作者。アメリカ生まれ東大法学部卒、弁護士勤務からの作家。 いたって普通(それすらも今の日本では大変恵まれていることなのだが)の経歴である私は、...

作者の経歴は物語とは関係ない。 作品と読者との相性は経歴には関係ないからだ。 けれども、やっぱり気になってしまう。 なんとも華麗なる経歴の作者。アメリカ生まれ東大法学部卒、弁護士勤務からの作家。 いたって普通(それすらも今の日本では大変恵まれていることなのだが)の経歴である私は、その経歴に気後れしてしまう。 一緒にするのも恐れ多いが、法律、というただそこだけの共通点に興味が湧く。 本書では、五つの先祖をめぐる依頼が主人公を待ち受ける。 主人公は邑楽風子(おうら ふうこ)。 彼女は捨て子だった。 一風変わった「先祖探偵」という仕事は、自分の母のことを知りたくて始めた稼業である。 さらりと書かれているが、住民票や戸籍を取るのは、本当に大変なのだ。 物語では依頼者からの委任があるから良いものの、以前の仕事を思い出すと、弁護士資格のない身では利害関係があっても非常に難しい。 弁護士や捜査機関ならまだしも、そうでなければ簡単に照会も取得もできないのだ。 当たり前だけれど。 物語はどれも面白いが、幽霊戸籍や無戸籍の物語が個人的には特に面白かった。 そこにいることになっている、という戸籍や住民票は思っているより多い。 戸籍は読み解くのに非常に苦労する複雑な状態になっていることも多い。 物語はそれぞれ謎も綺麗に解決するし、日本各地を巡る旅に食事まで出てくるところもいい。 仕事と勉強も好きだが、寝るのと食べるのも私は大好きだ。 風子の気持ちも整理され、お涙頂戴でない、ありのままを認められたことも感慨深い。 終わりで語られる、 「人は孤独なのが当たり前だと思っていた」 「だが孤独であることはどだい無理なのかもしれない。人の縁の中でしか人は生まれない(後略)」305頁 という風子の心の変わり方は、鬱陶しくも、温かく、縛りつけながら助けになる、そんな人と人との関わりを的確に表している。

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2024/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【要約】主人公である探偵・邑楽風子(おうらふうこ)のもとに舞い込んで来る依頼と絡み合い、彼女自身のルーツが明らかになってきます。 【感想】 読んでいるうちに、自分の戸籍や先祖を想像してしまった。どんな先祖だったのか。想像するだけでもなんだかワクワクした。物語の序盤の馬場という男は、先祖が武田家に仕えていたと言い張っていた。風子と同じで面倒な客が来たと私も思ったが、今なら馬場という男の気持ちが少しわかる気がする。たぶん、自分には驚くような功績を残した先祖はいないと思うけれど、実際に調べてもらったら少し期待をしてしまうのだろう。どんな先祖であっても自分たちの代まで繋いでくれたことこそが大きな功績であるのかもしれない。自分が本にハマるきっかけをくれた素敵な本でした。

Posted byブクログ

2024/06/05

面白かった! 先祖を調べる中で、戸籍が必ず関わっていく話 先祖と戸籍でこんなストーリーが出来るのか…すごいなぁって思う ミステリー要素もありつつ、 関わった人で展開があるから読んでて飽きなかった 続編も出るみたいなので楽しみ!

Posted byブクログ

2024/03/31

物凄い今どきな話だなぁと思いました。とはいえ自分が知らないだけで、戸籍が無くて苦労していた人たちはもっと前から居たのかもしれない。 その国に生まれたらその国の戸籍がもらえるという条件ではないんだなぁ。アメリカなんかはそう言うお話でしたよね、確か。日本って閉鎖的なんだろうな。

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