勉強ができる子は何が違うのか の商品レビュー
勉強ができるかできないかは、単なる知能(認知能力)の差ではなく、「非認知能力」と「メタ認知能力」が大きく関わっていると説く本。 まず、非認知能力は、自己コントロール力を中核とし、失敗や挫折をしても折れずに立ち直り、粘り強く取り組み続けるレジリエンス(回復力)などからなる。 次...
勉強ができるかできないかは、単なる知能(認知能力)の差ではなく、「非認知能力」と「メタ認知能力」が大きく関わっていると説く本。 まず、非認知能力は、自己コントロール力を中核とし、失敗や挫折をしても折れずに立ち直り、粘り強く取り組み続けるレジリエンス(回復力)などからなる。 次に、本書が特に重視しているメタ認知は、「認知についての認知」とでもいうべきものであり、自分の認知活動を客観的にとらえる力である。 本書によれば、メタ認知は大きく分けて「メタ認知的知識」と「メタ認知的活動」の2つの要素で構成されている。 メタ認知的知識は、自分の学習を改善し、効率を上げるための戦略としての知識である。 メタ認知的活動は、知的活動に対するチェックと修正のプロセスであり、「メタ認知的モニタリング」(自分の理解度や進捗を常に監視すること)と、「メタ認知的コントロール」(モニタリングの結果、まずい点があれば学習の進め方を修正すること)からなる。 メタ認知の重要性は、例えば、成績が振るわない子は自分の理解度を過大評価しがちであるのに対し、勉強ができる子は「本当に理解できているか」を、ある程度客観的にモニタリングできるという点に表れる。 また、メタ認知能力の向上にはメタ認知的知識を活用することが有用であり、本書では3頁にわたってメタ認知的知識が箇条書きされている。 下記に「これは」と思うものを例示する。 ・理解の確認に関するもの →教科書を読みながら自問自答し、重要な箇所では読むスピードを調整する。 ・記憶の工夫に関するもの →丸暗記に頼らず、具体的なイメージを膨らませたり、図解や要約をしたりして意味を深く理解する。 ・弱点の克服に関するもの →自分の苦手な箇所を明確にし、そこに重点的に時間をかける。 ・アウトプットに関するもの →他人に説明したり、自分で問題を作成したりすることで、理解不足な点を浮き彫りにする。 最後に、本書では、これらの能力を育む背景として、「読書習慣」の重要性が説かれる。 読書は単に知識を増やすだけでなく、語彙力や読解力といった「認知能力」の基礎を作るものであり、特に小中学校時代の読書量は、将来的な読解力の高さと強い相関があると指摘されている。
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本書は、広く「非認知能力」の本と言ってよいと思います。 著者は、「非認知能力」とは、自分をやる気にさせる力や忍耐強く物事に取り組む力、集中力、我慢する力、自分の感情をコントロールする力など、学力のような知的能力に直接含まれない能力のことである、と定義します。 さらに著...
本書は、広く「非認知能力」の本と言ってよいと思います。 著者は、「非認知能力」とは、自分をやる気にさせる力や忍耐強く物事に取り組む力、集中力、我慢する力、自分の感情をコントロールする力など、学力のような知的能力に直接含まれない能力のことである、と定義します。 さらに著者は、非認知能力に加え、「メタ認知」が学習効果を大きく左右すると言い、 「メタ認知」とは、認知についての認知であると定義します。 例えば、教科書を読みながら(認知)、自分がちゃんと理解できているかどうかをモニターする力(メタ認知)だと言います。 最終章の第四章では、「読書と学力は密接に結びついている」とし、読書の効用を語っています。 読書の楽しみについて、著者は以下のことを挙げています。 ・非日常を生きられる ・心の友ができる ・現実には会えない人に会える ・いろいろな視点が手に入る さらに、著者は、読書が学力の基礎となるとし、読解力の危機が学力低下を招くと警鐘を鳴らし、読書が学力を高めるための強力な武器になるのは明らかだ、と言って本書を締めます。 さて、「非認知能力」は、文部科学省の学習指導要領では「学びに向かう力・人間性等」と表現され、OECD(経済協力開発会議)では「社会情動的スキル」と呼ばれています。いずれも幼児期に育むことを期待されていますが、残念ながら、獲得の程度には個人差があります。 幼児期には、「大人から無条件に愛される経験(アタッチメント)をもつこと」、「その子らしさや主体性を大切にすること」、「子供のがんばっている姿を認め、小さな成功体験をつませること」、「様々な遊びの中で好奇心を育んだり、夢中になる体験をすること」、「外遊びを通してしっかりと身体を動かしたり、自然とふれあったりすること(五感をフルに使うこと)」、「絵本の読み聞かせを通してコミュニケーションや言葉への関心を深めること」などが大切だと言われています。 が、わたしは、思春期の子どもたちに対しても、始めるのに遅すぎることはないと信じています。 胸襟を開いて、子どもたちを柔らかく受け入れたいですね♡ 【目次】 はじめに/ 第一章 成績の良い子と悪い子、何が違うのか?/能力が同じでも、それを活かせる子と活かせない子がいる/最近注目されている非認知能力とは?/非認知能力を高められるかどうかで将来が違ってくる/学習効果を大きく左右するメタ認知/認知能力の基礎となる語彙力と読解力/日頃から読書をしているか?/ 第二章 やる気も粘りも非認知能力しだい/目の前の欲しいものを我慢できるか?/欲求充足の先延ばしができる子の将来は?/非認知能力の基本的な要素とは?/自己コントロール力の向上が学業成績につながっていく/自己コントロール力の発達/忍耐力の乏しい子が増えている/幼稚園から小学校への移行でつまずく子が増えている/学校の先生はもはや自己コントロール力を鍛えてくれない/親も自己コントロール力を鍛えてくれない/やる気のコントロールの仕組み/ここぞというときの集中力を高める/レジリエンスを高めるように意識する/ 第三章 自分の学習スタイルをモニターしているか?──メタ認知について/勉強ができる子はメタ認知ができている/メタ認知のメカニズム/メタ認知的モニタリング能力の発達/メタ認知的コントロール能力の発達/メタ認知的知識の発達/メタ認知的モニタリングのいろいろ/理解度についてのモニタリングの様相/理解を妨げる要因のモニタリング/勉強中の自分の認知状態をモニターしつつ学び方をコントロールする/メタ認知的知識があれば効果的な学習法を取り入れられる/メタ認知的知識のいろいろ/ 第四章 読書と学力は密接に結びついている──読解力と認知能力について/読書の効用とワクワク感/非日常を生きられる/心の友ができる/現実には会えない人に会える/いろいろな視点が手に入る/読書が学力の基礎となる/読解力の危機が学力低下を招く/なぜ読書によって学力が高まるのか?/ おわりに
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非認知能力やメタ認知が大事、という、大人(特に教育関係者)にとっては当たり前のことを整理して書いてあるんだけど、本格的に能動的な勉強が始まる中学生によいのでは。手に取りもしなかったけど、そっと本棚に置いておく。
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結論、学力の高い子は本を読んでいる。 読書は良いぞと買いてる本。それをいろんな例をあげながら、読み解いてる本。
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知性の向上には、認知能力(従来の意味での賢さ)とは別に、非認知能力とメタ認知能力が欠かせないと書いてあった。 自分の子供を賢くしようという気持ちはなく、息子が賢くなりたいなら改めて彼が読めばよいと思うので、自分を賢くしたい。 自己分析をすると、認知能力は凡庸で、非認知能力は少し低...
知性の向上には、認知能力(従来の意味での賢さ)とは別に、非認知能力とメタ認知能力が欠かせないと書いてあった。 自分の子供を賢くしようという気持ちはなく、息子が賢くなりたいなら改めて彼が読めばよいと思うので、自分を賢くしたい。 自己分析をすると、認知能力は凡庸で、非認知能力は少し低く、メタ認知能力がとても弱い。自分を客観的にみて、弱いところを強化できるようになりたい。 ・・・・ 非認知能力 未熟ながらかんばっている自分を受け入れ、自分で自分を励まし、自分を向上させようとする力 マシュマロテスト:1日我慢すれば1個報酬が増えると説明したうえで、我慢できるかどうかを図る非認知能力を判断するテスト。 メタ認知能力 自分の学習状況をモニターし、まずい点があればそこを改善する これから何を学ぶのかを意識することで理解が進む 苦手なところをはっきりさせて、時間をかけて取り組むようにする ①どのような読み方をしたら理解が進むか ②どのように覚えれば記憶が定着しやすいか ③どのようにすれば頭の中で考えを整理することができるか(ごちゃごちゃから整理した状態にする) ④どのような点に注意すればうっかりした誤答を防げるか ⑤どのようにすれば重要な概念の理解が深まるか
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半年前に刊行されたときは食指が動かなかったけれど、TL上でちょっとみかけて、読んでみようかなという気になったので入手。
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勉強時間を確保するにはスマホとSNSの時間を削る必要がある。これが、受験成功の難所となっている。 現在、フランチャイズのT塾が流行っているのは、毎週の学習を管理することにより自己抑制を強制していることが成功しているのだろう。 読解力と語彙力に関しては、小学入学前から小学1~2年の...
勉強時間を確保するにはスマホとSNSの時間を削る必要がある。これが、受験成功の難所となっている。 現在、フランチャイズのT塾が流行っているのは、毎週の学習を管理することにより自己抑制を強制していることが成功しているのだろう。 読解力と語彙力に関しては、小学入学前から小学1~2年の読書習慣の形成が重要だと思う。これは、本人次第でもあるが、親が図書館に連れて行くなど、環境の力も大きい。
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何を考えるにも、語彙力や読解力といった認知能力が必要なのである 高校時代や大学時代の読書量より、小中学校時代の読書量の方が、大学生になったときの読解力に強く関係していることを見出している。 このように読書には、認知力能力を高める効果があり、日ごろから読書をしていることが学力向上のためにも大切とわかる メタ認知的知識があれば効果的な学習法を取りられる。 1どのような読み方をすれば理解が進むか、 2どのように覚えれば記憶が定着しやすいか、 3どのようにすればあの頭の中の考えを整理することができるか、 4どのような点に注意をすれば、うっかりしたことを防げるか。 5どのようにすれば重要な概念の理解が深まるか 6ながら学習しても大丈夫なのか
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勉強ができる子は、認知能力と非認知能力とめた認知能力がある それだけの事なのに、その例だったりを何回も繰り返し説明していて少しくどかった それぞれの能力とその鍛え方の表を作って欲しい 自分にレジリエンスが無くて、文章から物事を読み取る能力がかけているからなのかな、、、、
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今時の中学生や高校生は読解力が低いというのはなんとなく感じていましたが、改めてデータで示されるとドキッとしますね。著者がご高齢のせいか、ちょっと感覚的に今の子達には受け入れられないような記述もありますが、読んでみる価値はあると思います。
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