透明になれなかった僕たちのために の商品レビュー
不快感が拭えない物語でした。 序盤から主人公たちに感情移入出来ずに読み進めていきましたが、中盤以降の展開がミステリアスで面白くはありました。 ただ如何せんテーマが重たくて… 生きることと、愛することを、希望を持って過ごせるのは当たり前じゃないと頭では理解していたけれど、実際に環境...
不快感が拭えない物語でした。 序盤から主人公たちに感情移入出来ずに読み進めていきましたが、中盤以降の展開がミステリアスで面白くはありました。 ただ如何せんテーマが重たくて… 生きることと、愛することを、希望を持って過ごせるのは当たり前じゃないと頭では理解していたけれど、実際に環境に恵まれなかった人々を前にしたら、私は何も言えなくなるなと無力感も感じました。
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誰かを殺したいと思ったことはあるか。そんなあらすじに、ぎょっとしながらも興味を惹かれて読み始めた。 誰しも本気でなくても、もう死んでしまいたいと思ったことはあると思う。人生に面白みがなく、いつ死んでもいい。だけど漠然と人を殺してみたいと感じていた主人公アリオ。世間で起きる殺人事件を織り交ぜながら自身の出生の謎に迫っていく。 現実的ではないような展開もあるけれど、DNAに残された記録とか未来のサスペンスドラマのようだとも思った。 生きていてもつまらない。そんな風に思うこともあるけど、誰かが死んでしまった時にもっと○○しておけばよかった、と思いたくない。1日を大切に生きていきたいなと最後には思える本だった。
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うーん。私はちょっとはまらなかった。 アリオとユリオ、深雪の関係が歪すぎて、読んでてしんどかった。 野崎さんの狂気、そしてアリオは変われるのだろうか。
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表紙や帯に惹かれて購入しました。 自分の読書レベルが足りてないなあと思いました 読後の率直な感想としては、むずかしいなあ、でした。 ブクログの他の方の感想や、作者の解釈のnoteを読みに行き、理解が深まりました。 日常的に漠然と死について考えているので、共感できるところも多くありました。 身近な人の幸せよりたまに死を想像してしまう、そんな時があります。 生きたいと思えない自分には刺さる小説でした。 愛されることで生きようと思い、愛されないことで死にたい、あるいは殺したいと思う。 もしかしたら死や殺意を止めるのには愛が効くのかもなんて、そんなことを考えました。 じゃあ、愛がない時はどうしたらいいのか。 救いを求めて読書をしていますが、この本には救いはありません。 ただ、なんだか読んでる途中に包丁を持ってきてお腹をぐさぐさと刺したくなりました(笑) 愛したい人も愛してくれる人もいないうつっぽいときにはよんじゃダメです。
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不毛な会話の羅列に わけのわからないストーリー 中盤以降は読むのが苦痛になった 最後の2、3ページは 自分に酔いながら書いてそうだけど 中二病ノート まあ、とにかくヒドい 恥ずかしい作品を 世に出してしまいましたね
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こういう何もかも分かったような顔して、スカして生きてる少年はキャラとして嫌いじゃない いなくなれ、群青とか
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不思議なお話だった。自殺、人を殺してみたいという欲望、数々の殺人と殺人現場に残された印、凄惨な内容にもかかわらず、サラッとしていて無色な感じがする。登場人物も謎めいており、双子の兄弟、近しい関係にあった深雪、叔父の野崎医師、、、本心がどこにあるのかわからない。異色作。
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★★★★★+ 絶望、闇、怠惰、嘘が主役のサスペンス "愛が不可能な感じがする" …これな 『愛されないということも愛されるということも人を傷つける』 誰もが嘘で生きている そんな世界にウンザリ 同じ遺伝子をもち、絶望と殺意をもつ若者達はどこに向かうのか? 自分の中にもある闇と共鳴する部分がいくつもあった。
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遺伝子操作、不妊治療の闇、近親相姦、幼児虐待、0.2秒の自由意志。人を殺したい気持ちを抑えられない脳になるべくしてなった少年たちのその背景には身勝手な男の姉への愛があった。そのおぞましさに気分が悪くなった。 それでもいろんな事を考えさせられた物語。
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私にとっては難読な本だった。 隙間時間に読んだのがいけなかったかもしれない。 随所に散りばめられた伏線を、回収する前に「忘れ」てしまい、何が伏線だったのかを忘れてしまったからだ。 遺伝子の配列の中に、暗号を入れ秘密のメッセージを示唆しているとか、不妊治療での精子の提供者が全て同一人物で、登場人物たちに繋がっていくとか、触れたことの無い設定に、先が気になって後半は一気に読み進められました。 しかし、「?」と思う箇所が多くて、読後、なんも言えないモヤモヤ感が残った。思わず、作者によるネタバレnoteを見てしまうぐらいに、伏線の部分が気になる作品だった。
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