透明になれなかった僕たちのために の商品レビュー
万民受けした青春ストーリーという下馬評に惹かれて読みましたが、面白くなかった というかよくわからなかったのが本音です。 われわれとは「青春」も変わってるんかなあ?
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表紙とタイトルに惹かれて、読んでみた。 うーーーん。。。 わたしにはあまり響かず、読むのにかなり、苦戦した。
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なかなかに重たい話でした。 自分とは?家族とは?友達とは? 生きる意味や犯罪を犯すこと、倫理観などについても書かれています。 主人公、色々諦めていて無気力で、だけど目が離せなくて読み進めてしまいました。
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主人公は誰とも慣れず、心を開かず、透明な存在でいようとする点は、タイトルに即していますが、透明な存在だと盛り上がりも盛り下がりもなく、平坦な内容で少しシンドかった。全体として透明感のある小説だったとは思います。 少しネタバレになりますが、出生の秘密や、遺伝による結果など、高尚な内容に触れ、最後はドロドロな結果だが、文章としてはサラッとしていたため、もっとクドく人間心理を描いてくれほうがよかった。
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「遺伝子」について考えさせられました。 学校で学んでから、一度も関わったことがない分野なので、全てが新鮮で、驚きや畏怖の念を抱きました。 物語の中で起きたことが、現代の技術として確立されているとしたら、と思うと背筋がゾクゾクします。 「愛」 改めて考えると面白い気持ちだと思いま...
「遺伝子」について考えさせられました。 学校で学んでから、一度も関わったことがない分野なので、全てが新鮮で、驚きや畏怖の念を抱きました。 物語の中で起きたことが、現代の技術として確立されているとしたら、と思うと背筋がゾクゾクします。 「愛」 改めて考えると面白い気持ちだと思いました。 愛があるから、人を大切にしたいと思うし、愛のせいで、人を憎く思い殺意を抱いてしまう。 一つの気持ちなのに、真反対の行動を起こさせてしまう。 物語の中の何気なくされていた会話が、最後に繋がり、収束を迎える予想外の展開は面白かったです。
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主人公は「アリオ」。アリオの双子のきょうだいである「ユリオ」は14歳で自殺した。 深雪という幼馴染の女性。アリオと見た目が似ている男性市堰。アリオに興味を示す美しい蒼。 自分の出生に疑問を抱きはじめたアリオと市堰がDNA検査をしていき、アリオはとある事実にたどりつく。 最初は退...
主人公は「アリオ」。アリオの双子のきょうだいである「ユリオ」は14歳で自殺した。 深雪という幼馴染の女性。アリオと見た目が似ている男性市堰。アリオに興味を示す美しい蒼。 自分の出生に疑問を抱きはじめたアリオと市堰がDNA検査をしていき、アリオはとある事実にたどりつく。 最初は退廃的な青春小説って感じで、各月の冒頭に書いてある事件記事がどう関係してるのか謎だった。 この小説の雰囲気で、本当に全てが線につながるのか?と読んでて不安も感じたけど、後半はすべて解決した。 全体的に虚無、退廃的で、「透明になれなかった僕たち」の透明とは、そういう世界観を象徴しているような言葉だ(誰からも見られず、存在しないようなこと=透明)。 この本のタイトル見た息子(小2)が「透明になれるわけないが?当たり前のことだよね?」と言ってて、本を読んでなくても真理を得ていると思ったりした。透明になんて、なれないのだ。 アリオは、死にぞこなってから前向きになるものの、私にはアリオがそんなに生きることに前向きになれるとは到底思えず…鬱と躁を繰り返して破滅に向かっていくような予想をしてしまった。 以前、精子ドナーについてテレビや小説で見聞きしたとき、男性は自分の知らないところで我が子が生まれ育ち、その子ども達が父を同一とするきょうだい関係にあると知らずに出会い恋愛関係になったらどうするんだろう?と考えたことがある。 この本にはそういうことも書いてあって、DNA操作とかSFちっくだけど、興味深いテーマだった。 遺伝などについて参考文献がたくさん挙げられていたけど、私が疑問だったのは、DNA検査で「きょうだいである確率」は判明したとしても、それと同時に「いとこである確率」までわかるのだろうか? 「きょうだい」と「いとこ」であれば、当然「きょうだい」の方が遺伝子が近いのだから、より遺伝子的に遠い存在である「いとこ」の可能性まで同時に判明できるのか?謎である。
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モラトリアム期に読むともっと刺さるかもしれないけど、うだうだと生きるとは死ぬとはとこの上なくウジウジカッコつけと映る。 容姿も頭脳もよく富も持つ、恵まれた子どものごちゃごちゃ抜かす御託としか受け取れない。 野崎さんのやった遺伝子操作だけは許せない。
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そう言えば、鴨川のヌートリアどこに行ってしまったのかなぁ?不思議な空気感。どこに向かうのかと思ったら、怖い遺伝子操作のお話だった。生と死、理屈ぽくて…残念。
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