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Q の商品レビュー

3.6

115件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

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2025/01/25

長さの割に印象があまり残らない話だった。 Qに惹かれる人々の話だと思うけれど天才?を表現しきれておらず、小説が原作の映画を見ているような感じの物足りなさを感じた。あとここまで出てくる人誰1人に共感とか恐怖とか憧れとかなにかの感情が出てこないのも珍しかった。

Posted byブクログ

2025/01/19

な、長かった…と感じてしまった。図書館で予約してから1年近く待った本で楽しみにしていたのですが。第一部が終わるまで300ページ以上、全体で600ページ以上。長い本は嫌いではないけど、特に第一部には長さを感じちゃいました。何が起きたのかはぐらかされ続けながら少しずつ状況や人間関係が...

な、長かった…と感じてしまった。図書館で予約してから1年近く待った本で楽しみにしていたのですが。第一部が終わるまで300ページ以上、全体で600ページ以上。長い本は嫌いではないけど、特に第一部には長さを感じちゃいました。何が起きたのかはぐらかされ続けながら少しずつ状況や人間関係がわかって行く過程がね。 ただ、第一部が終わる最後の数ページで急に明らかになることや展開をみて、そこで初めて、え?もしかしてそういう展開になっていく小説だった?と第二部以降にワクワクを感じてからは早かった。あっとう間に読んだ。 親の度重なる再婚により血の繋がりが無い姉弟の3人、ロク(睦美)、ハチ(亜八)、キュウ(侑九)が主な登場人物。訳ありの生育環境でおとなになり、離れ離れだったが、ダンスの才能があるキュウを光の当たるステージに押し出すために再会する姉たち。 訳ありとは、ネグレクトや壮絶ないじめや性加害や…殺人。自分たちや弟の人生を邪魔するものは、「なかったことにする」。全編ハードボイルド。そこに第二部から、コロナ禍の自粛の時代やアメリカのトランプ支持者の暴動も絡んでくる。 600ページ読ませるストーリーテリングはすごいし、登場人物の伏線回収やラストのほうでわかるロクの真実かもしれないこと。全般的にうまく出来ている気はしたが、邪魔なものを「なかったことにする」ために殺人まで厭わないのであれば、そもそもの彼らの不幸な生い立ちの元凶でありその後も何かとトラブルの元になって姉弟を支配する義父を最初に殺してしまえばよかったのに…と思わなくもない。 キュウが異質なほどのダンスの才能がありその舞がどう魅力を放ち人を惹きつけるのか、という描写はワクワクした。そのへんは、正直、天才ダンサーを描いている私の推し恩田陸のspringより本書のほうがよっぽどダンスの天才感が伝わったなぁ。 あと、ロク、ハチ、キュウとくるのだから、ナナも隠しキャラとしてどこかで出てくるのではないかと最後まで疑った笑

Posted byブクログ

2025/01/12

Qと言えば西川のりおを思い出すのは私だけではないはず。今回は睨めっこコーナーのまとめ本ではなく、これは命を賭けた壮大な推し活ストーリーと言えばよいのでしょうか。そしてQと言う存在をここまでアゲてくるって筆者さん自身がそうなりたい願望なのでしょうか。知らんけど。  どの書評を読ん...

Qと言えば西川のりおを思い出すのは私だけではないはず。今回は睨めっこコーナーのまとめ本ではなく、これは命を賭けた壮大な推し活ストーリーと言えばよいのでしょうか。そしてQと言う存在をここまでアゲてくるって筆者さん自身がそうなりたい願望なのでしょうか。知らんけど。  どの書評を読んでも推しまくっていた本でしたので、確かに663ページとかなり根性のいる本でしたが、最後まで飽きずに読めたってのは、まあ、そう言う事なんでしょう。可もなく不可もなく。 最後のシーンの海ほたるでのバトル。田舎者の私には観光バスでしか通った事のないので全く風景が想像出来ず、一体何を描いてるのか全く分かりませんでしたね。なんすかアーチって、そんなもんあった?って感じでとりあえず読み進めていたら西川のりおが銃で撃たれてました。んーよく分からん。

Posted byブクログ

2025/01/09

660ページを超える辞書のような本。最初の方は何を読まされているのか分からず、霧の中を歩いているような気分だった。第二部からは人間関係も分かるようになり、霧の先の世界を想像できるようになった。そして、最後にはキュウが大暴れするステージで、常識をひっくり返す展開が面白い。そして、長...

660ページを超える辞書のような本。最初の方は何を読まされているのか分からず、霧の中を歩いているような気分だった。第二部からは人間関係も分かるようになり、霧の先の世界を想像できるようになった。そして、最後にはキュウが大暴れするステージで、常識をひっくり返す展開が面白い。そして、長々と読んでいた部分が実は伏線となって、読み手はさらに想像の先に連れていかれる。長いけどあっという間に読み終えた感じがした。それにしても登場人物はまともに見えて、とんでもないやつらばかりだ。狂気の世界を見た感じがする。

Posted byブクログ

2025/01/04

コロナ渦の空気が小説に記載されていて、当時のリアルな資料としても読めるものだった。 最初は話についていくのが大変だったが、途中からは一気に読んでしまった。

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2024/12/27

もともと読むスピードが遅いのもあって時間が掛かりましたが、大作読み終えた時は達成感がありました。 3部構成で、第1部は面白さに引き込まれて、第2部はちょっとだれて、最終3部で巻き返した感じです。 ハチとキュウ2人とも幸せになってくれ

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2024/12/22

660ページを超す黒くて四角い箱のようなこの本に私は招かれなかったのだろうと思う。 3人の姉妹弟が作り出す非現実的な夢物語は、第一部ではまるで私を拒絶するかのように勝手な展開で突き進んで行った。こいつらは何がしたいのだ、どういう関係なんだ、何をしでかしたのか。 それが第二部で第三...

660ページを超す黒くて四角い箱のようなこの本に私は招かれなかったのだろうと思う。 3人の姉妹弟が作り出す非現実的な夢物語は、第一部ではまるで私を拒絶するかのように勝手な展開で突き進んで行った。こいつらは何がしたいのだ、どういう関係なんだ、何をしでかしたのか。 それが第二部で第三者がその間に入ってきて、弟をカリスマに仕立てた壮大なエンターテイメントを作り上げようとしている話なのかとわからせてきた。 と思ったら、第三部でそれが宗教なのか世界を驚愕させる、人々を洗脳させる野望のもとにとんでもない人々が仕掛けを作っていくストーリーになる。今の時代だし、東京湾を渡るアクアラインが舞台だし、でもそんなことがあってもリアリティとは関係ない。突き放されたままでドラマチックなイベントが終わると、何もなかったのかもしれないという感じすらする。 もう一度読んでみないと本当の面白さに気づけないかもしれないが、またこの扉を開くには相当な覚悟が必要だと思う。

Posted byブクログ

2024/12/14

映画ブラックスワンみたいな芸術性作品というより、Qは後半迷惑系という印象を受けてしまったなー。Qのバックにいる大人が芸術に偏った裏方なんだけど最後は迷惑系になってしまった。最後の演出はやりすぎでうーんって。義父の重和はただの変態だし、金持ちの道楽なんだろうけど。。。

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2024/11/30

類稀れな美貌と天才的なダンスの才能を持つカリスマ的な少年キュウ(Q)と、その血のつながらない2人の姉ハチとロクなど彼を取り巻く人たちが織りなす物語で、ミステリ、アングラ、家族、恋愛、社会派などジャンルをまたいだ、600ページを超える大作。 読み応えのある力作であることは間違いなく...

類稀れな美貌と天才的なダンスの才能を持つカリスマ的な少年キュウ(Q)と、その血のつながらない2人の姉ハチとロクなど彼を取り巻く人たちが織りなす物語で、ミステリ、アングラ、家族、恋愛、社会派などジャンルをまたいだ、600ページを超える大作。 読み応えのある力作であることは間違いなく、コロナ禍や陰謀論的ポピュリズム政治などに関しての社会・政治批評的な描写には「わかる」と思う部分もあり、また、後半明らかになっていくミステリ部分も「なるほど、そう来たか」と思わされるところがあった。 ただ、あまりに自分とは縁遠い世界が舞台だったこともあってか、「圧倒的な「いま」を描く」というふれこみの割には、自分にはリアリティが感じられず、そこまで小説に入り込むことができなかった。また、共感できる登場人物がほとんどおらず、彼ら/彼女らの心理も理解できない部分が多かった。

Posted byブクログ

2025/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

歪で欠けていて未熟、でも真っ直ぐな光の愛と、陰から支える、けど卑屈な愛。 めちゃくちゃでぶっ飛んでるけど、少女漫画より純愛だった。 家族愛も普通じゃないけどすごい強いと思う。 ロクは冷たいようでいて、泣き虫やっちゃんのハチをずっと信じて護ってたようにわたしには感じられた。 ロクは俯瞰の人でみんなのお母さんぽいんだよな。 あとロクは睦深だけど、ハチは亜八で、キュウは侑九で、八と九は繋がってるから離れられなくて、6と9を重ねたら8になって、ハチは1人孤独だったけど、2人にずっと愛されてる立ち位置で、3人を繋ぐ存在なのかなって感じた。知らんけど。そんなふうには微塵も描かれてないけどな! でも名前は作者がつけるわけで、そこには意味はあるんだろうなー。と、思いたい。 じゃあQとは…。 みんなの繋ぎ目だから◯にチョンのとこが繋ぎ目ぽくはあるな…。 みんなが画面越しにQと繋がって、それぞれ勝手に解釈して勝手に力を得て熱を帯びていく様はとても面白いし不気味だけど、エンタメにはそう言う力がある。 その様は異様だけど、実際そうなんだろうなとじぶんを振り返っても感じる。アイドルは偶像だもんね。 文章だけでどんなにQが魅力的かを表現してしまうのが、それがダンスなだけにすごいと思った。 Qの掴みどころのないぶっ飛んでるとこに、ところどころでニヤニヤしてしまった。百瀬の家でエピソード作っちゃうとことか面白かった。生皮剥いで顔につけるんかーい。それと衝撃を結びつけるんかーい。 変な人たち!笑 目の前で見たらドン引きするけど小説だと読める不思議。 でもキュウはキュウで、嘘の世界で、嘘の世界だからこそ?何にだってなれるんだって言葉が支えになってたんだろうな。 有吉が好きだった。 報われなくてかわいそー!ご飯毎日作って健気ーー!何気にいつも助けてくれてイケメーン!でもしつれーん! でもハチが友達が飯を作って待ってるって言ったとこにキュンときた!報われないけど! あーでもそう思うと、みんなそれぞれとつながり合ってこの世界を生きて世界が繋がってるんだなぁと改めて思う。繋がってるそこんとこが愛なんだろうな。 読む前は分厚さに負けそうになってなかなか開けなかったけど、読み始めたら1日で一気に読むほどに夢中になりました。 これが呉勝浩さんの力なんだなと知る。タゴサクしか読んでないけど吸引力がすごいと思いました。 あとハチにどうしてもミレニアムのリスベットみを感じてしまう。

Posted byブクログ