Q の商品レビュー
読み始めは疑問符だらけ。 設定も何もかも、とにかく知りたくて読み進める。 そして「……」。 これって本当に呉さんの小説? 作風変わった? 何となく自分の期待していた話ではないのかなと思い始める。 でも、何かあるはず!とひたすら読む。 そして気がついたら読み終えていた。 読み切れて...
読み始めは疑問符だらけ。 設定も何もかも、とにかく知りたくて読み進める。 そして「……」。 これって本当に呉さんの小説? 作風変わった? 何となく自分の期待していた話ではないのかなと思い始める。 でも、何かあるはず!とひたすら読む。 そして気がついたら読み終えていた。 読み切れてホッとしているというのが正直なところ。 「言葉に出番が許された感動などまやかしということだ」 というフレーズが印象的だった。
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【未読】 圧倒的な「いま」を描く、著者史上最大巨編 千葉県富津市の清掃会社に勤める町谷亜八(ハチ)は、過去に傷害事件を起こし執行猶予中の身だ。ようやく手に入れた「まっとうな暮らし」からはみ出さぬよう生きている。唯一の愉しみは、祖父の遺したアウディでアクアラインを走ることだった。ある日、血の繋がらない姉・ロクから数年ぶりに連絡が入る。二人の弟、キュウを脅す人物が現れたというのだ。 キュウにはダンスの天賦の才があった。彼の未来を守るため、ハチとロクは、かつてある罪を犯していた。折しも、華々しいデビューを飾り、キュウは一気に注目を集め始めたところである。事件が明るみに出ればスキャンダルは避けられない。弟のため、ハチは平穏な日々から一歩を踏み出す。 一方、キュウをプロデュースする百瀬は、その才能に惚れ込み、コロナ禍に閉塞する人々を変えるカリスマとして彼を売り出しはじめた。 と名付けられたキュウは、SNSを通じ世界中で拡散され続ける。かつてない大規模ゲリラライブの準備が進む中、 への殺害予告が届く――。 抗いようのない現実と、圧倒的な「いま」を描く。世界をアップロードさせる著者渾身の一作。
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血の繋がらない3人の姉弟。金はあるが残酷で愛のない養父。ダンサーとしてアーティストとしての弟キュウの才能を信じる姉ロクとハチ。バイオレンスとショービジネス、そして唯一無二のパフォーマンス。きらびやかで暴力的で嘘と愛のお話。圧倒的な量で読み応えあり。
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気になるワードを書き出してます。 ※ネタバレ 睦深〈わたしが愛してるのは、KYUだけよ〉 →KYUとは? 「もっと大きくて、もっと素敵な嘘へ、だよ」 →どこ? 百瀬「退屈で、平凡な日常か。それはたぶん、もっとも困難な、嘘だよ」日時ってこと? もう終わってるのよー。かつてロクはそう言った。 畳に敷いた布団の上で、わけもわからず私は泣いた。 泣き虫やっちゃん。 ↑↓ロク→ハチ→キュウのやりとり あんたは捨てられたんだよ、と。私たちは、もつ終わってるんだ、と。きょとんとする少年の顔が、酷く崩れるのをわたしは心から期待した。そうじゃなきゃ、間違ってると思ったから。 でも少年は笑った。受け止めるようにわたしを抱き寄せて、そっと耳もとにささやいた。泣かなくていいんだよ、僕がいるから。 百瀬 退屈な現実という檻の中 「まあ、いい。どうせ、何もかもが夢だ」 ラスト まるで夢のつづきのような、そのステップ。 →その結果は215? そしてそれには、抗えない。 私は思ってしまっている。この少年が、どこまで行けるのか見てみたいと。もっと、もっとー。
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こういう小説は読んでいる間が楽しいんであって、読み終わってから感想を書こうとすると急にどこが良かったとは出てこない。 たっぷりこの世界に浸れただけで満足だった。 ロク、ハチ、キュウ、3人の血の繋がらない姉弟たちを取り巻く話で、冒頭はなかなかにハードな生活をしているハチのシーンか...
こういう小説は読んでいる間が楽しいんであって、読み終わってから感想を書こうとすると急にどこが良かったとは出てこない。 たっぷりこの世界に浸れただけで満足だった。 ロク、ハチ、キュウ、3人の血の繋がらない姉弟たちを取り巻く話で、冒頭はなかなかにハードな生活をしているハチのシーンから始まる。 私はハチの暴力的な面含め、キャラクターが気に入っている。 彼女が何に喜び、何に怒りを覚えるのか、段々分かってくるに連れ、彼女が愛しくなってくる。 ハチの弟を守りたいという思いは最後まで一貫しており、見ていて清々しい。 一方、ロクに関してはあまり良い印象がない。彼女は彼女なりの方法で、やはり弟を守ろうとしているのだが、掴みどころのない性格と微かな不気味さを彼女に感じてしまい、苦手さを覚えた。 迎えた最後の『暗夜行路』は、キュウのダンスとそれを成功させようとする人たち、暗殺を止めようとする人たちが入り乱れ、楽しかった。 キュウはまるでパフォーマンスの中で死ねるんだったらそれでもいいと思っているかのように私は感じた。
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ハチは魅力的だった。 ロクの破滅的な献身の切実感にも共感できた。 でも、肝心のキュウ(Q)に、皆の狂った行動のエンジンになっていく程の魅力を感じることが出来なかったなぁ…
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分厚い本だったがサクサク読めた。 ハチの生きざまがカッコいい。3人の関係が複雑だけど離れられない感じ。結局は父親のいう通りなのか。それぞれの本当の思いがわからない。読んだ後も頭の中でぐるぐるする。
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まず本の分厚さに衝撃を受けつつ読みはじました。 序盤は登場人物と話が噛み合わず訳がわからなくなりましたが、少しずつ理解していくたびに面白くなっていきました。 これだけの大作なので書く事は沢山あるはずですが、読むのに体力を消耗してしまって頭が回りません笑 味方なのか敵なのか判断でき...
まず本の分厚さに衝撃を受けつつ読みはじました。 序盤は登場人物と話が噛み合わず訳がわからなくなりましたが、少しずつ理解していくたびに面白くなっていきました。 これだけの大作なので書く事は沢山あるはずですが、読むのに体力を消耗してしまって頭が回りません笑 味方なのか敵なのか判断できないところがあり、最後までどうなるのか読めませんでした。 なんか中途半端な感じもしたのは、自分の理解力が足りないのかもしれません。 でも二回目読み気にはなれないなこれは笑
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『爆弾』の呉先生が描く超長編! 本作は基本的にハチと健幹の視点を行き来するんだけど、まぁ主役はハチであることを置いておいて、彼女らの違いはQ(キュウ)に対するスタンスと言ってしまっていいだろう。 健幹は…まぁハッキリ言って他のQの信奉者と変わらない。というより、愛する人すらいた普通の人間が、どのように信奉者になっていくかを描くための鏡ですらある。 一方でハチはキュウに惑わされながら、自分で決めたものに真っすぐであろうとする。やり方は無茶苦茶かもしれないけれど、それなりに「自分」というものを持ってキュウと並んで話すことができるんだな。 コミュニケーションはいつだって一方的で、誰だって物事を捉えたいように捉えてしまう。Qの口パクが、観客によって異なる解釈をされたのだってその最たる例だ。 その中で、日常という自分が選んだものの上で、ようやくハチはキュウと正しい関係になれたんじゃないかなぁ。 まぁなんていうか、いつまでも夢を見続けることなんて出来ないっつーわけだな。残酷だけども、踊りはいつか終わるわけで。
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第一章は、背景がどういう状況なのかよくわからないまま進んだ記憶がある。第二章からだんだんとわかってくるが、最後まであまりハマれなかった。とにかく長かったので、さーっと読み飛ばしてしまったところも多い。 Qが、全世界の人が魅了するほどの人物っていう設定が想像しづらくて、熱くなっている登場人物たちに、なんでみんなそんなにQに人生捧げるんだろうって思ってしまった。 最後も、どうなったのかよくわからないまま終わってしまった。
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