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煌夜祭 の商品レビュー

4.3

31件のお客様レビュー

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2024/02/12

美しい表紙の絵とタイトルに惹かれて買った本だったけれど、その中身も装丁に劣らず美しくて、読み始めるとあっという間に読了してしまった。人と人ではない者たちの、優しい想いのつながりがただ切ない。 語り継ぐのは人の想い。魔物は人の物語で生き、その物語によって人を生かす。 語られている...

美しい表紙の絵とタイトルに惹かれて買った本だったけれど、その中身も装丁に劣らず美しくて、読み始めるとあっという間に読了してしまった。人と人ではない者たちの、優しい想いのつながりがただ切ない。 語り継ぐのは人の想い。魔物は人の物語で生き、その物語によって人を生かす。 語られている限り、誰かに覚えてもらえている限り、その人は生き続ける。第二の死は訪れない。これはよく聞くことだけれども、それを美しいストーリーによって教えてくれるような本。

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2024/01/01

数年前に文庫本を読んでいて、最近書き下ろしを含んだ完全版が出版されました。 とっても好きな作品なのでめちゃくちゃ嬉しい! 魔物が出てくるファンタジー連作短編小説ですが、読みやすいし、短編同士の繋がりを考察するのがすごく楽しいです! 魔法などのファンタジーな感じはそんなにないので...

数年前に文庫本を読んでいて、最近書き下ろしを含んだ完全版が出版されました。 とっても好きな作品なのでめちゃくちゃ嬉しい! 魔物が出てくるファンタジー連作短編小説ですが、読みやすいし、短編同士の繋がりを考察するのがすごく楽しいです! 魔法などのファンタジーな感じはそんなにないので、ファンタジー読んだことない人にもおすすめですし、冬時期にぴったりの小説なのでこの季節に是非!!

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2023/12/31

本当に私はこの作品に出会えて良かった、いくつになっても新しく一生心に残るだろう作品・世界に出会える、そんな体験が出来る本っていうのは素晴らしいなと思わせる、哀しくも希望に溢れたファンタジーです

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2023/12/23

冬至の澄んだ寒さがよく似合う 語り部を通して聞く物語の躍動感と 幕間の静けさの対比 炎に焚べられるイガ粉の美しさ 魔物の存在意義や戦いの悲しさに 受け継がれる思い 澄んだ声で語られる語り部の物語を聴いてみたいと思いました

Posted byブクログ

2023/12/17

登場人物が多いのと話が交差しすぎてなかなか頭が追い付かなかったが、デビュー作だと思うと納得いくような気もする。

Posted byブクログ

2023/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても良かったです。 それぞれ独立した話としても素敵だし、それがまた繋がってて…! レーエンデよりも好きかもしれないです。 魔物の存在が切なくて尊いです。 私も最後食べて貰いたいです。

Posted byブクログ

2023/12/03

十八諸島輪界で冬至の夜、語り部たちが魔物の話を語る。そんなお話でした。 冬至の夜、煌夜祭の日に人を喰うと言われる魔物は、なぜ生まれるのか どうして人を喰ってしまうのか そこに意味はあるのか それを紐解いていくような物語でした。 全てが救われるような話ではなかったけれど、すご...

十八諸島輪界で冬至の夜、語り部たちが魔物の話を語る。そんなお話でした。 冬至の夜、煌夜祭の日に人を喰うと言われる魔物は、なぜ生まれるのか どうして人を喰ってしまうのか そこに意味はあるのか それを紐解いていくような物語でした。 全てが救われるような話ではなかったけれど、すごく好きなお話でした。

Posted byブクログ

2023/12/03

この作品を一言で表現するとしたら、美しい、だと思う。レーエンデ国物語が話題になっているからまとめて3巻買いに行ったつもりが別の場所に置いてあったこの作品の表紙に惹かれて手に取ったら奇しくも同じ作家さんで、しかもデビュー作だったという巡り合わせで、先にこちらを読んだ。短編物は結構苦...

この作品を一言で表現するとしたら、美しい、だと思う。レーエンデ国物語が話題になっているからまとめて3巻買いに行ったつもりが別の場所に置いてあったこの作品の表紙に惹かれて手に取ったら奇しくも同じ作家さんで、しかもデビュー作だったという巡り合わせで、先にこちらを読んだ。短編物は結構苦手だからはじめは短編に寄ってるなあと思ったが、繋がりがわかった途端、とにかく先が気になって仕方なくなって没頭してしまった。最後はただひたすら震えてしまった。ハッピーエンドかと問われたらそうでもないし、かといってバッドエンドというわけでもない。切なさも、優しさも、寂しさも、愛しさも、懐かしさも、悲しさも、嬉しさも、怒りも詰め込まれているのに、ぐちゃぐちゃじゃなくて、美しい。読み終わって、美しいなと感じた。物語という枠組みは、ミステリー小説とかとにかくそういう創作物全てが含まれていると思うが、この作品は、物語すぎる物語で、物語だった。ひさしぶりにこんなに物語という物語を読んで、なぜか安堵したというか、ほっとする気持ちになった。冬至の日にまた読みたいと思った。

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2023/11/24

多崎氏のデビュー作。 文庫版に収録されていた「遍歴」と、「C★N25」に掲載された「夜半を過ぎて」の短編2作を収録。 煌夜祭・完全版と言える一冊。

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2023/11/15

待ってました……!!! レーエンデ国物語から、この作者の文章の上で奏でられるワクワク感の虜になってしまいました。 まとまった時間が取れず少し間を置いて読んでしまった部分があったのですが、1度読み終わってみるとこれは再度1日費やしてでも一気読みをしたい……!そう思えるほど伏線や情...

待ってました……!!! レーエンデ国物語から、この作者の文章の上で奏でられるワクワク感の虜になってしまいました。 まとまった時間が取れず少し間を置いて読んでしまった部分があったのですが、1度読み終わってみるとこれは再度1日費やしてでも一気読みをしたい……!そう思えるほど伏線や情景描写が豊かな大人向けファンタジーでした。 以前文庫版では出版されていたようですが、こちらではしっかり濃厚な内容の外伝も読めるので購入必至です!

Posted byブクログ