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煌夜祭 の商品レビュー

4.3

31件のお客様レビュー

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2024/08/31

煌夜祭。それは夏至の夜に島主屋敷で催される祭。世界中の語り部が集い、夜通し物語を語り合う。話を聞きに集う聴衆の中には、人ならざる者もいた。魔物はなぜ生まれ、なぜ人を喰らうのか。その謎を明らかにしてみせると魔物の姫に約束した幼いムジカは、やがて世界を巻き込む戦争へと身を投じる。二人...

煌夜祭。それは夏至の夜に島主屋敷で催される祭。世界中の語り部が集い、夜通し物語を語り合う。話を聞きに集う聴衆の中には、人ならざる者もいた。魔物はなぜ生まれ、なぜ人を喰らうのか。その謎を明らかにしてみせると魔物の姫に約束した幼いムジカは、やがて世界を巻き込む戦争へと身を投じる。二人の語り部による対話の形式で綴られる短編集が複雑に絡み合い、魔物を巡る謎が解き明かされていく。 魔物という運命を背負って生まれた子どもたちの葛藤と、魔物を愛する人間たちの愛情が詰まった物語。冬至の夜に語られる物語は、どれも切なく、少し寂しい。その寂しさがとても良い。大団円の明るいハッピーエンドだけがファンタジーではないと感じさせてくれるあたり、レーエンデ物語にも通じるものがある。今回追加されたという『遍歴』までを含めて初めて完成版と言えると思う。X(旧Twitter)で煌夜祭が今も催されているようなので、今年の冬至は語り部たちの集まりをのぞいてみようと思う。

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2024/08/22

魔物や語り部の存在意義。 「この人は…どこで出てきた誰だっけ?」というところもあったが、最後には納得感を得られた。

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2024/07/28

面白かったですが、時系列や登場人物が沢山出てくるので、混乱してしまいました。もう一回読み直すといいかも。

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2024/07/18

語り部と語り部の語る物語とが繋がっていく、壮大な作品。 時系列が分からなくなり「?」となることもあったが、希望を灯してくれる素晴らしい一冊でした

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2024/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

魔物のいる異世界ファンタジー 語り部の語る一つ一つの物語は面白いのだけど、時系列や人物がなかなか整理できず苦戦。途中で人物が入れ替わったり、記憶の継承があったりで何度も読み返す羽目に。 数奇な運命に立ち向かい、愛を成就したにしてはあまりに哀しい。 ムジカもガヤンに食べられた?なぜ?いつ?骨? んー、要再読…

Posted byブクログ

2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

多くの語り部の話に出てくる魔物。魔物が人を食べてしまわないよう語り部が冬至に多くの話をするのだが、登場人物の名前が多く誰が同一人物なのかと混乱してしまった。しかし、最後には同一人物ではなく魔物が人を食べその記憶を引き継いでいることがわかった。 一度読んだだけでは理解が追いつかなかったので、 また読み直してみたいと思う。

Posted byブクログ

2024/05/23

舞台は死の海に隔てられし十八諸島。人と魔物のいる世界。 煌夜祭の夜、二人の語り部により物語が語られ、つながり、時と空間が混ざり、一つの物語が現れてきます。 引き込まれてしまいすごいスピードで読んでしまったので、理解が追い付かず最後のパートは3回ほど読み返しました。舞台の島々と物...

舞台は死の海に隔てられし十八諸島。人と魔物のいる世界。 煌夜祭の夜、二人の語り部により物語が語られ、つながり、時と空間が混ざり、一つの物語が現れてきます。 引き込まれてしまいすごいスピードで読んでしまったので、理解が追い付かず最後のパートは3回ほど読み返しました。舞台の島々と物語が幾重に重なり交差します。 澄んだ冬の空気の中で星が煌めくような物語です。 「魔物の姫、オレはあなたを救えただろうか?」 いい帯だと思います。

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2024/05/15

実際に読んで、またそれこそ「冬至には煌夜祭を読みたい」と思った。 時に感動する内容もあって、 "時は移ろい、人は変わっても、思い出だけは色褪せない"って本当だな、と今の私の心に刺さり刻まれた言葉になった。

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2024/05/12

最後には、「まじか…」と自然に声が出ていた。 ファンタジーは大好き、でもカタカナの名前覚えられるかな…と思いながら読んだがそんなこと感じることなく惹き込まれる作品。最高の一冊。 最初は短編でそれぞれの物語なのかなと思ったが矢先、それぞれの物語が絡み合い、最後には一つにつながる。何...

最後には、「まじか…」と自然に声が出ていた。 ファンタジーは大好き、でもカタカナの名前覚えられるかな…と思いながら読んだがそんなこと感じることなく惹き込まれる作品。最高の一冊。 最初は短編でそれぞれの物語なのかなと思ったが矢先、それぞれの物語が絡み合い、最後には一つにつながる。何度も驚き、感嘆し、良い意味で頭の中が掻き回された。とにかく、すごく心にくる本。 ナイティンゲイルとトーテンコフの正体、魔物の姫ってだれ?と思いながら読んでいたが、複雑ながらもすごく満たされる作品。 記憶を消してもう一度読みたい…!

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2024/05/06

レーエンデ国物語の作者のデビュー作が新装されたようなので手に取りました。 顔を隠した語り部が年に一度冬至の日に、魔物が住む18の国にまつわる話をする、という設定なんだけど、世界観がよくできてる。 美しく残酷で物悲しい、でもそこに強い意志がある、というレーエンデの世界観に近しい印象...

レーエンデ国物語の作者のデビュー作が新装されたようなので手に取りました。 顔を隠した語り部が年に一度冬至の日に、魔物が住む18の国にまつわる話をする、という設定なんだけど、世界観がよくできてる。 美しく残酷で物悲しい、でもそこに強い意志がある、というレーエンデの世界観に近しい印象を受けました。 が、一つ残念なのは誰が誰か進んでは戻り、をしないとわからなくなってしまう。仮面被ってるわ性別詐称もあるわ、でかなりややこしかったので、ネタバレ相関図が欲しいです 2024.5.6 72

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