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煌夜祭 の商品レビュー

4.5

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

多くの語り部の話に出てくる魔物。魔物が人を食べてしまわないよう語り部が冬至に多くの話をするのだが、登場人物の名前が多く誰が同一人物なのかと混乱してしまった。しかし、最後には同一人物ではなく魔物が人を食べその記憶を引き継いでいることがわかった。 一度読んだだけでは理解が追いつかなかったので、 また読み直してみたいと思う。

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2024/05/23

舞台は死の海に隔てられし十八諸島。人と魔物のいる世界。 煌夜祭の夜、二人の語り部により物語が語られ、つながり、時と空間が混ざり、一つの物語が現れてきます。 引き込まれてしまいすごいスピードで読んでしまったので、理解が追い付かず最後のパートは3回ほど読み返しました。舞台の島々と物...

舞台は死の海に隔てられし十八諸島。人と魔物のいる世界。 煌夜祭の夜、二人の語り部により物語が語られ、つながり、時と空間が混ざり、一つの物語が現れてきます。 引き込まれてしまいすごいスピードで読んでしまったので、理解が追い付かず最後のパートは3回ほど読み返しました。舞台の島々と物語が幾重に重なり交差します。 澄んだ冬の空気の中で星が煌めくような物語です。 「魔物の姫、オレはあなたを救えただろうか?」 いい帯だと思います。

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2024/05/15

実際に読んで、またそれこそ「冬至には煌夜祭を読みたい」と思った。 時に感動する内容もあって、 "時は移ろい、人は変わっても、思い出だけは色褪せない"って本当だな、と今の私の心に刺さり刻まれた言葉になった。

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2024/05/12

最後には、「まじか…」と自然に声が出ていた。 ファンタジーは大好き、でもカタカナの名前覚えられるかな…と思いながら読んだがそんなこと感じることなく惹き込まれる作品。最高の一冊。 最初は短編でそれぞれの物語なのかなと思ったが矢先、それぞれの物語が絡み合い、最後には一つにつながる。何...

最後には、「まじか…」と自然に声が出ていた。 ファンタジーは大好き、でもカタカナの名前覚えられるかな…と思いながら読んだがそんなこと感じることなく惹き込まれる作品。最高の一冊。 最初は短編でそれぞれの物語なのかなと思ったが矢先、それぞれの物語が絡み合い、最後には一つにつながる。何度も驚き、感嘆し、良い意味で頭の中が掻き回された。とにかく、すごく心にくる本。 ナイティンゲイルとトーテンコフの正体、魔物の姫ってだれ?と思いながら読んでいたが、複雑ながらもすごく満たされる作品。 記憶を消してもう一度読みたい…!

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2024/05/06

レーエンデ国物語の作者のデビュー作が新装されたようなので手に取りました。 顔を隠した語り部が年に一度冬至の日に、魔物が住む18の国にまつわる話をする、という設定なんだけど、世界観がよくできてる。 美しく残酷で物悲しい、でもそこに強い意志がある、というレーエンデの世界観に近しい印象...

レーエンデ国物語の作者のデビュー作が新装されたようなので手に取りました。 顔を隠した語り部が年に一度冬至の日に、魔物が住む18の国にまつわる話をする、という設定なんだけど、世界観がよくできてる。 美しく残酷で物悲しい、でもそこに強い意志がある、というレーエンデの世界観に近しい印象を受けました。 が、一つ残念なのは誰が誰か進んでは戻り、をしないとわからなくなってしまう。仮面被ってるわ性別詐称もあるわ、でかなりややこしかったので、ネタバレ相関図が欲しいです 2024.5.6 72

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2024/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り部たちが紡いでいく、悲しい運命を背負った魔物と人々の話。 デビュー作とは思えない素晴らしい作品。 語りという手法が上手く使われている。 ただ、性別のぼかしが何人にもあることで、かなり混乱させられた。

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2024/04/08

表紙買いした初ファンタジーだったが、内容も素晴らしかった。 まるで自分が魔物なのではないかと思うくらい夢中になってしまった。 記憶力に自信の無い方は相関図などを書きながら読むのがおすすめ。 あとこれ2006年の作品なんですね…私とほぼ同い年でびっくりです

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2024/04/01

『レーエンデ国物語』の多崎礼さんのデビュー作です。 こちらの本は2006年に単行本が、2013年に書き下ろしの短編『遍歴』を収録した文庫本が刊行され、昨年新たに外伝『夜半を過ぎて 煌夜祭前夜』(2007年『C★N25』所収)が追加された決定版として単行本が刊行されました。 文...

『レーエンデ国物語』の多崎礼さんのデビュー作です。 こちらの本は2006年に単行本が、2013年に書き下ろしの短編『遍歴』を収録した文庫本が刊行され、昨年新たに外伝『夜半を過ぎて 煌夜祭前夜』(2007年『C★N25』所収)が追加された決定版として単行本が刊行されました。 文庫本の表紙もすごく好きでしたが、こちらもめちゃめちゃ素敵な装丁ですよね。 冬至の夜に催される煌夜祭…〈語り部〉たちが十八の島々を巡り集め、夜通し語り継がれる物語。それは人を喰らう恐ろしくも美しい魔物と人との誓いの物語だった…。 いやぁ〜もうねぇ、すごく良かったです。良かったしおもしろかったんですが、一度読んだだけではあまりにも複雑すぎて誰が誰なのか理解しきれず、結局メモを取りながら2巡してしまいました。すごいです。2巡目の最後の最後まで、えっ、あの人があの人だったの⁈と驚かされました。 つらくせつないお話なんですが、とても優しく美しく、愛おしい物語でした。 あとがきに「願いかなわず、道半ばで倒れたとしても、絶望だけでは終わらない。その夢は希望となって後世の人々へ受け継がれ、長い長い年月を経て実を結ぶ。無駄なことなど何もない。すべてのことには意味がある。そんな物語を、これからも書き続けていく所存です」とあり、まさに『煌夜祭』も『レーエンデ国物語』も希望が受け継がれていく物語ですよね。ぜひ多崎さんの他のお話も読みたいと思います。 ちなみに本の最後にはQRコードがあり、特設サイトで書き下ろし短編「ぼんくらな島主」を読むことができました。こちらも良かったです。

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2024/03/31

多崎さんのデビュー作品。 恐ろしくも美しい魔物と人との誓いの物語。 こんなファンタジーは初めて! 全体を通してもの悲しい雰囲気が漂っています。 己の無力さに対する苦悩・後悔、人間の暗い部分について描きながらも決して暗くなく、希望と決意を感じてスラスラ読める。 あっという間に世界...

多崎さんのデビュー作品。 恐ろしくも美しい魔物と人との誓いの物語。 こんなファンタジーは初めて! 全体を通してもの悲しい雰囲気が漂っています。 己の無力さに対する苦悩・後悔、人間の暗い部分について描きながらも決して暗くなく、希望と決意を感じてスラスラ読める。 あっという間に世界観に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。 “魔物”がいて、歴史や人の思いを受け継いでいく“語り部”という特別な存在がいる世界。 語り部の「語り」で繋がっていく展開がとても新鮮でした。 語られる1つ1つの物語に新たな世界が広がっていて、読めば読むほど強く引き込まれどっぷりと世界観にハマっていく。 いろいろなことが繋がっていって大きな世界が見えたときは、何とも言えない気持ちになった。 新しい世界を夢見た王子。 魔物の存在理由を解き明かそうと生きた人。 彼らの軌跡を追いながら、とてつもなく長い時代を一緒に駆け抜けたような気分です。 静かで、悲しくて、強さと優しさを感じるストーリー。 今までに読んできたファンタジー作品とは、ひと味違った雰囲気で、クセになるおもしろさでした。

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2024/03/28

十八諸島では、年に一度、冬至の晩に、語り部たちが島々を巡り集めた物語を明かす日が訪れる。 ある島の廃墟では、焚き火を囲み、仮面をつけた語り部が二人。 夜を徹し、物語を紡いでいく。 この諸島では、厄災や波乱がある時期に、島主の血縁に魔物が産まれるという。 冬至の夜に人を食べ、日の...

十八諸島では、年に一度、冬至の晩に、語り部たちが島々を巡り集めた物語を明かす日が訪れる。 ある島の廃墟では、焚き火を囲み、仮面をつけた語り部が二人。 夜を徹し、物語を紡いでいく。 この諸島では、厄災や波乱がある時期に、島主の血縁に魔物が産まれるという。 冬至の夜に人を食べ、日の光を忌み嫌う存在は、恐れられ、なぜ魔物になるのか?という謎は深まるばかり。 語り部の二人が交互に話をしていくと、少しずつ十八島の小さな話から、壮大な話へと切り替わっていくのが面白い。 この二人は一体誰なのか? 十八島はどうなった? 島が海流によって動く世界観や文化、政治など、この世界の仕組みが少しずつわかってくると、 段々と深みが出てくるようだ。

Posted byブクログ