悪なき殺人 の商品レビュー
みんなそれぞれ愛する人がいてなんかいろいろ拗れていく話。いろんな人の独白から真相が少しずつ見えてきて先が気になる展開にはなってるけど、ラストは微妙。
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ふうん。って感じ。 可もなく不可もなく。 いい人ではなかったけど被害者にされた彼女が ちょっと気の毒。
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章ごとに一人称が変わり、事件の真相が明らかになっていく。 孤独に苛まれた人達が、自己中に振る舞った結果、事態は良くない方に働いていく。 ちょっとした誤解が大変なことになる。 まさに悪なき殺人。 各章できっちり伏線回収するので読みやすかった。
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各章一人称が別人なのだけれど、章を進めるほどにそうくるかーと予想していなかった展開。前半のハラハラ感は真相がわかるとちょっとずっこけたくなった。悪意はないけれど、人々のちょっとしたズレが大きく変えてしまった感じは面白かった。
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フランスのミステリ。 田舎町で起きた失踪事件、関係者たちの思惑は‥? 雪深い時期、山間の町で富豪の妻エヴリーヌが失踪した。 遭難とも考えられたが‥ 農場育ちで農協のソーシャルワーカーをしている中年女性アリス。 人嫌いの羊飼いジョセフ。 デザイナー志望の若い娘マリベ。最近、引っ越...
フランスのミステリ。 田舎町で起きた失踪事件、関係者たちの思惑は‥? 雪深い時期、山間の町で富豪の妻エヴリーヌが失踪した。 遭難とも考えられたが‥ 農場育ちで農協のソーシャルワーカーをしている中年女性アリス。 人嫌いの羊飼いジョセフ。 デザイナー志望の若い娘マリベ。最近、引っ越してきた。 アリスの夫で、農場を営むミシェル。アリスの父から農場を継いだが、行き詰っている。 そして、遠くアフリカに住み、ネットで詐欺を行っている若者アルマン。これは犯罪者なわけですが、他に仕事がないような状況という。 邪悪な人間は誰もいない。 愛を求め、なぜかうまくいかない関係に悩み、仕事の重圧にも時に押しつぶされそうになっている。善意とも言い切れない、願いに突き動かされているのだけれど。 不満を抱き、あがいている、でも何か少しは希望も抱いている… 視点が変わる度に、人物それぞれトーンが書き分けられているのがリアル。だんだんと、いきさつが描き出されていきます。 思わぬ成り行きと、誤解、皮肉な結末。 フランスっぽい印象はありますね。 [読まなくてもいい注: この「sanaの本棚」の分類では、「ミステリ(未分類)」というカテゴリーに入ってます。 ミステリが多いので基本、ヒロインとヒーローとに分けてるのだけど、どっちつかずのもあるので。 男女二人が主人公の作品も、ここに入れてます。 わかりにくくて、すいません~。]
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
確かに登場人物全員、悪意からではなく愛情が歪んでしまったが故に罪を犯すに至っていたから、その点で言えば悪はない殺人だったのかも。 愛情を建前にした悪意であった可能性も捨てきれないけれど。感情って0か100に振り切れるものじゃなく、混じり合ってグラデーションのようなものだと思うから。
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なにが面白いって、登場人物がみんな少し狂ってる。 殺人事件は起こるが、名探偵も、地道な努力でホシをあげる警官も出てこない。 ひとつのできごとを、関係者それぞれの視点での語りによって、少しずつ真相に近づくこの形式、楽しい。 登場人物たちの置かれた現状の厳しさと、にも関わらず、...
なにが面白いって、登場人物がみんな少し狂ってる。 殺人事件は起こるが、名探偵も、地道な努力でホシをあげる警官も出てこない。 ひとつのできごとを、関係者それぞれの視点での語りによって、少しずつ真相に近づくこの形式、楽しい。 登場人物たちの置かれた現状の厳しさと、にも関わらず、なぜかたまにフッと笑えてしまうコミカルさの加減もよい。フランスの吹雪の寒さから、アフリカの太陽へと移るコントラストの強さも印象深い。 終わり方(の狂いっぷり)もよい。
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吹雪の夜、フランス山間の町で一人の女性が消えた。 事件に関係していたのは、人間嫌いの羊飼い、彼と不倫関係にあるソーシャルワーカーとその夫、デザイナー志望の娘。 それぞれの愛と執着の物語は、遠くアフリカに住むロマンス詐欺師の青年とも結びつき、不可思議な事件の真相を明らかにしていく…...
吹雪の夜、フランス山間の町で一人の女性が消えた。 事件に関係していたのは、人間嫌いの羊飼い、彼と不倫関係にあるソーシャルワーカーとその夫、デザイナー志望の娘。 それぞれの愛と執着の物語は、遠くアフリカに住むロマンス詐欺師の青年とも結びつき、不可思議な事件の真相を明らかにしていく……。 2019年に映画化もされたサスペンス小説。 ある女性の失踪事件をめぐる関係者5名それぞれの独白で綴られる物語です。 語り手たちは、皆それぞれ愛に飢え孤独を抱えており、それぞれ何かを偽っていたり誤認していたり。誤解や思い込みで縺れていた事件が、語り手が変わっていくにつれだんだんと解けていくのが面白いです。 語り手ごとに変わる口調も、それぞれの性格や特徴が表れていて好き。 それにしても、『悪なき殺人』というタイトルのわりに登場人物が皆悪人ばかり。いや、悪というのは誤解があるかもしれないですが、卑怯というか小悪党というかろくでなしというか、環境的なもので屈折している人が多くて純粋な悪人とは言えないにしても、決して善人でもない。 ですが、それぞれが抱える事情や寂しさ、屈折した心情や起こした行動など、自分と全く立場が違ってもどこか理解が出来るものばかりで、小説の登場人物というだけでない「どこかにいそう」な現実感も魅力的です。
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吹雪の夜、フランス山間部の町で、一人の女性が失踪する。大規模な捜索がなされたが、その行方はなかなか知れない。さして大きくもない町で、噂は駆け巡る。皆、彼女は死んでいると思っている。 ・・・そう、(タイトルが示唆するように)彼女は死んでいる。ではその遺体はいったいどこにあるのだろ...
吹雪の夜、フランス山間部の町で、一人の女性が失踪する。大規模な捜索がなされたが、その行方はなかなか知れない。さして大きくもない町で、噂は駆け巡る。皆、彼女は死んでいると思っている。 ・・・そう、(タイトルが示唆するように)彼女は死んでいる。ではその遺体はいったいどこにあるのだろう? 誰が殺し、どこへ運んだのか。 1つの殺人を巡って、複数の人間の思惑が交錯する。 章ごとに語り手が入れ替わる。 ソーシャルワーカーとして働くアリス。 その愛人の孤独な羊飼い、ジョゼフ。 AV女優であったこともある若いデザイナーの卵、マリベ。 アフリカでネット詐欺に勤しむアルマン。 そしてアリスの夫で農場を経営するミシェル。 彼らのそれぞれの語りから、事件の全貌が見えてくる。 「悪なき」といってよいかどうかはわからないが、実は事件は誤解や不運が重なって起きている。犯人は虚像を憎んでいたのであり、被害者は犯人が思うような存在ではなかった。 中心となる殺人事件だけでなく、彼らを取り巻く事情はどこかちぐはぐだ。 出てくる人々は皆、それぞれの意味でそれぞれに孤独である。 それぞれ愛を追い求めているけれど、報われない。 てんでんばらばらの方向を向く矢印のように、それぞれの思いは交わりもせず、かみ合うこともない。 フランスの片田舎の閉鎖的な話で終わりそうなところで、いきなり舞台がアフリカ(コートジボワールであるらしい)に飛ぶのがなかなかアクロバティックである。 アフリカの風俗やロマンス詐欺の現場などの描写はなかなか興味深いが、しかし、アフリカとフランスをつなぐ展開は偶然が過ぎて作為が目立つ。 この虚構を許すかどうかが、本作を楽しめるかの1つの鍵になるかもしれない。 映画化もされていて、同じ出来事を複数の人物の視点で語りなおすことから、黒澤明の「羅生門」を思わせる手法だとの評もあるそうである。 原題は”Seules Les Bêtes”、直訳すると「動物たちだけが」となる。 著者によれば、「孤独に苦しんでいないのは動物たちだけであり、遺体がどこにあるのか知っているのも動物たちだけである」の意だそうである。 実際のところ、読者は、動物たちよりもなお事件の背景については多くを知るのだが、孤独については読者次第だろうか。 何だかそんなアンニュイな気分にさせる作品ではある。
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ようやく読み終わった。 あまり自分には合わない内容だった。 本を読むと言うことは、自分の内的状況にも左右される。 そういった読書に向かない環境にいたために、読み進めるスピードが全く上がらなかったということもあるが、肌にあわなかった。 心理サスペンスと言うには緊張感がなく、とく...
ようやく読み終わった。 あまり自分には合わない内容だった。 本を読むと言うことは、自分の内的状況にも左右される。 そういった読書に向かない環境にいたために、読み進めるスピードが全く上がらなかったということもあるが、肌にあわなかった。 心理サスペンスと言うには緊張感がなく、とくにひねったミステリ要素もない。 途中で話の筋が予想できてしまうし、結末は意外だったがしっくりこない。 読者に全く集中できなかった。
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