ジャンル特化型 ホラーの扉 の商品レビュー
短編ホラーにその解説が載った稀有なホラーアンソロジー。自分では気づかなかった点を細かく解説してくださりより読後感が深まった!各短編もそれぞれ味があり面白い!
Posted by
ホラーは、「大好き!」と「苦手」という人にはっきり分かれる。 私は、「まあ好き」(いきなり矛盾したことを言うが)。 でもお化け屋敷は苦手で、でも入りたくて、必ず誰かを盾にして進んでいく。 本はどうだろう? 本は、まあ好き、と自分で言うくらいなので、本書巻末のおすすめブックリストは...
ホラーは、「大好き!」と「苦手」という人にはっきり分かれる。 私は、「まあ好き」(いきなり矛盾したことを言うが)。 でもお化け屋敷は苦手で、でも入りたくて、必ず誰かを盾にして進んでいく。 本はどうだろう? 本は、まあ好き、と自分で言うくらいなので、本書巻末のおすすめブックリストはほとんど読んでいる。 確かにどれも名作。 さて、本書はホラー、つまりエンターテインメントの魅力を伝えるべく、 有名作家の書き下ろし作品を集め、ジャンルごとに解説も加え他非常に豪華かつ読み応えがある。 どれも短く、そして10代向けのシリーズならではの「日常」を背景にしているので読みやすくもある。 「告発者」はいかにも現代的作品で、動画に映り込んだ「罪」をめぐる物語。 「一一分間」は古典名作へのオマージュ。 「とざし念仏」は閉じられた場所と孤独感。 この三作が特に怖いなと思ったのだが、他5作品ももちろん引けを取るものではない。 何が怖いかは読者の生きてきた背景にもよるだろうから、自分の好きなものを是非選び取って。 解説も、何が私は怖いと感じたかを考察するので、それはクリエイティブなことをしたいと将来願ったときに役立つであろう考え方だ。 また、知らないこと、わからないものが怖さの本質だ。 だから、「怖さ」を知ることで、日々の生活をよく生きる、つまり流言、噂、フェイクに立ち向かう力もつけられるものと思う。 とはいえ、あまり難しく考えず、まずはお気に入りを見つけるところから。 読書の楽しさを感じられる本だ。
Posted by
収録されているお話がどれも、うわぁ…と背筋が寒くなる秀逸さ。各話に解説がついているのがまたよくて、解説を読んでからお話を再読して「なるほど、これが怖さの正体なんだ」と理解でき、ホラーの面白さと奥深さを感じました。 これまでホラー小説を読むのにジャンルは気にしたことなかったし、「...
収録されているお話がどれも、うわぁ…と背筋が寒くなる秀逸さ。各話に解説がついているのがまたよくて、解説を読んでからお話を再読して「なるほど、これが怖さの正体なんだ」と理解でき、ホラーの面白さと奥深さを感じました。 これまでホラー小説を読むのにジャンルは気にしたことなかったし、「なぜこの話は怖いのか」という視点で読んだこともなかったので、目からウロコな切り口の一冊。
Posted by
夏だしホラーでも、と思い読みました。 様々なジャンルのホラーが解説と共に記載されており、小説としても楽しめましたし、小説を書く際の勉強にもなりました。
Posted by
ホラーを便宜上5W1Hで分類分けして何でそれが怖いのかを暴き、その上で名手の書き下ろし短編を読むのだ。澤村伊智の『みてるよ』、五味弘文の『とざし念仏』は特に解説あっても普通に怖くてむかついた。良かった
Posted by
ジャンルの違うホラー短編集。 ホラーにもいろいろ種類があるんだなぁ 好きだったのは、芦花公園「終わった町」と、瀬名秀明「一一分間」 民俗ホラーとSFホラーで相反する作品のようですが、ノーと言えない空気の怖さが共通していて、私はそこに惹かれるのかもしれないな、と思ったり。 芦花...
ジャンルの違うホラー短編集。 ホラーにもいろいろ種類があるんだなぁ 好きだったのは、芦花公園「終わった町」と、瀬名秀明「一一分間」 民俗ホラーとSFホラーで相反する作品のようですが、ノーと言えない空気の怖さが共通していて、私はそこに惹かれるのかもしれないな、と思ったり。 芦花公園さんは気になりつつも未読の作家さんだったので、他の作品も読んでみたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジャンルの分け方は、いささか強引と思うところも。まあ便宜的に、ということだろうか。この分類でいくと2つ3つに跨ることもあるし、どのジャンルにもすっきりと収まらないものもあるよね。 作品としては五味弘文『とざし念仏』が面白かった。
Posted by
こんなにホラーでもジャンルってあるんだ、って詳細に分類されていてなるほど、、、と思う解説。 分類ごとに話が分かれていて、自分の好みがわかるかも。 やっぱり私は芦花公園と雨穴のお話が好み。
Posted by
ホラーが怖い人でもジャンルを整理しつつ恐怖を紐解いていけば読めるのでは??というコンセプトで書かれた本らしい。図書館のティーンの棚にあった本ですが、ひとつひとつの話の解説が丁寧で興味深い。個人的には梨(ナッシング??)さん以外は知っててそれぞれのクセが短編でも出てるわ〜と面白かっ...
ホラーが怖い人でもジャンルを整理しつつ恐怖を紐解いていけば読めるのでは??というコンセプトで書かれた本らしい。図書館のティーンの棚にあった本ですが、ひとつひとつの話の解説が丁寧で興味深い。個人的には梨(ナッシング??)さん以外は知っててそれぞれのクセが短編でも出てるわ〜と面白かったです。個人的にこういうオムニバスで新しい作家さんを探すこともあるのですが、平山夢明さんだけはこの話見て個人の本読んだら違った〜!ってなる人がいるかもなと。 あと図書館の本だからドッグイヤー誰もしてないのか気になった。
Posted by
一口にホラーと言っても、そのジャンルは様々なんだと知った。わたしは血が出るようなグロいものは苦手だけど、それを避ければ選べるホラーはあるのかもしれない。 サスペンスホラー、SFホラー、モキュメンタリーホラーが特に好きだと思った。 もし自分が14歳だったら、この本を読み終わったらゾ...
一口にホラーと言っても、そのジャンルは様々なんだと知った。わたしは血が出るようなグロいものは苦手だけど、それを避ければ選べるホラーはあるのかもしれない。 サスペンスホラー、SFホラー、モキュメンタリーホラーが特に好きだと思った。 もし自分が14歳だったら、この本を読み終わったらゾッとしてしまう。
Posted by