ジャンル特化型 ホラーの扉 の商品レビュー
本書を含むシリーズ『14歳の世渡り術』の対象読者層が中学生以上なので、内容も―この執筆陣としては―若干の手心が加えられた感はあるものの、執筆陣自体は言うなれば―いささかズレた喩えかもしれないが―今年のNPBのオールスター第1戦のスターティングオーダー級の顔ぶれで、とてもジュニア向...
本書を含むシリーズ『14歳の世渡り術』の対象読者層が中学生以上なので、内容も―この執筆陣としては―若干の手心が加えられた感はあるものの、執筆陣自体は言うなれば―いささかズレた喩えかもしれないが―今年のNPBのオールスター第1戦のスターティングオーダー級の顔ぶれで、とてもジュニア向けとは侮れない。 掲載作品を5W1Hでカテゴライズし、編者が各々の作品の後に添えた解説もなかなかの読み応えで面白い。ホラー小説はそれなりの数を読み込んできた―という多少の自負はある自分でも“なるほどなあ”と目から鱗が落ちるような記述もあったり。 10代からこれだけのアンソロジーを読める今の世代が、正直少しうらやましくもある。
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ホラーを細かくジャンル分けし、その一例としての短編と解説がセットで一つの章を構成するといった内容。体系的にホラーを学びたい人のための教科書のようなものである。ジャンル毎の恐怖の違いに関して理にかなった説明がなされており、漠然としていたジャンルの好き嫌いがよりハッキリした。 この...
ホラーを細かくジャンル分けし、その一例としての短編と解説がセットで一つの章を構成するといった内容。体系的にホラーを学びたい人のための教科書のようなものである。ジャンル毎の恐怖の違いに関して理にかなった説明がなされており、漠然としていたジャンルの好き嫌いがよりハッキリした。 この本は「14歳の世渡り術」という児童向けのシリーズらしいのだが、タイトルと著者一覧を見て何も知らずに即買いしてしまった。かなりマイルドな怖さので、怖さを求める人にはお勧めしないかも。ホラーの入門としては丁度いいくらい。 個人的には「とざし念仏」が一番好みだった。
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好きな作家さんが何人か寄稿していたので買った一冊。 様々な文体や切り口で怖い話を読めるのはアンソロジーの魅力だなーと改めて思えた。 作品の終わりにその話がどういうコンセプトで書かれたかを解説しており、なんとなくで読んでいた層も理解が深まりそうで良かった。 最近ホラーにはまった人や...
好きな作家さんが何人か寄稿していたので買った一冊。 様々な文体や切り口で怖い話を読めるのはアンソロジーの魅力だなーと改めて思えた。 作品の終わりにその話がどういうコンセプトで書かれたかを解説しており、なんとなくで読んでいた層も理解が深まりそうで良かった。 最近ホラーにはまった人や、あまり読まないけど挑戦してみたいという人には怖くなさ過ぎずいいと思う。 本書は小説なので文章が基本なのだが、田中俊行さんが怪談を語っている音声ファイルがダウンロードできたり、雨穴さんが自身のYouTubeで今作品の動画版をあげていたりするので、これから読む人はそちらも合わせて楽しめるのではないかな?と思った。
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ビジネスシーンで使われる5W1Hがホラーに対して使われていることに笑った。これがまたうまい具合に当てはまる。「何が恐怖の根源か」という判断基準を設けたことが素晴らしい。短編ごとの解説が毎回楽しかった。 私自身は、ジャンルがどうこうというより、読み終えたときの余韻でゾワゾワするも...
ビジネスシーンで使われる5W1Hがホラーに対して使われていることに笑った。これがまたうまい具合に当てはまる。「何が恐怖の根源か」という判断基準を設けたことが素晴らしい。短編ごとの解説が毎回楽しかった。 私自身は、ジャンルがどうこうというより、読み終えたときの余韻でゾワゾワするものが好み。本書で言うと、『みてるよ』がそれだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気鋭のホラー小説家達による、オムニバスホラー短編集。 ジャンル特化型ホラーということで、各話が5W1Hにジャンル分けされ収録。 ・Who「みてるよ」心霊ホラー 学校に出現する、不気味な男子の幽霊。彼に見られた者は恐ろしい目に遭う。 ・What「終わった町」オカルトホラー 土地神の怒りを買った主人公が、自分以外が狂った町に閉じ込められる。 ・What 「さよならブンブン」モンスターホラー クラスメイトに虐められている主人公が心の拠り所にしていた猫・ブンブンによる、いじめっ子への復讐劇。 ・Why「告発者」サスペンスホラー 動画サイトにアップされていたのは、主人公の過去の罪を糾弾する切り抜き動画。火種を消そうと動いていた主人公は、恐ろしい真実に辿り着く。 ・Where「とざし念仏」シチュエーションホラー 文化祭のお化け屋敷でドラム缶に閉じ込められてしまった主人公が体験する恐怖。 ・When「十一分間」SFホラー AIに世界を支配されるか取り戻せるか、瀬戸際を描いた11分間。 ・How「学校の怖い話」怪談 学校にまつわる実話怪談4話を収録。 ・How「民法第961条」モキュメンタリーホラー 学校の本棚にあるという「読んだら怖くなる本」がもたらす恐怖に、主人公さらには読者までもが巻き込まれていく。 様々な種類のホラーを味わうことができて、読み応えがあった。 特に好きだったのは「終わった町」「とざし念仏」「民法第961条」。 巻末のブックガイドで紹介されているホラー小説も興味をそそられるものばかりで、今後もどんどんホラーを読んでいきたいと思った。
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ジャンル別の解説やガイドも付属したホラーアンソロジー。「14歳の世渡り術」シリーズということで、一応は児童書の括りになるのでしょうか。そのせいか、やや怖さはマイルドな気がします。とはいえこの作家陣で怖くないはずはない……! お気に入りは平山夢明「さよならブンブン」。えー、平山さん...
ジャンル別の解説やガイドも付属したホラーアンソロジー。「14歳の世渡り術」シリーズということで、一応は児童書の括りになるのでしょうか。そのせいか、やや怖さはマイルドな気がします。とはいえこの作家陣で怖くないはずはない……! お気に入りは平山夢明「さよならブンブン」。えー、平山さんなのにめっちゃいい話になってしまっていますよ!(笑) そして化物だろうが何だろうが、猫なので和んでしまうのです。 怖かったのは芦花公園「終わった町」、雨穴「告発者」、五味弘文「とざし念仏」でした。どれもそれぞれに違ったジャンルと違った読み心地で、とても楽しい一冊です。解説にもなるほど、と思わされる部分が多く、とっくに首まで浸かっていると思っていたホラーだけれどまだまだ奥は深いと感じました。もっと極めねば。
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面白かった~~! お話 → そのジャンルについての解説 の構成で、ホラー小説を楽しむ教科書。 作者の面々を見て脳死で購入したんだけど 「 14歳の世渡り術 」シリーズっていう児童書だったらしい。 なので怖さはそこまで(というかほぼ)ありません◎ これを読んで何となくホラー...
面白かった~~! お話 → そのジャンルについての解説 の構成で、ホラー小説を楽しむ教科書。 作者の面々を見て脳死で購入したんだけど 「 14歳の世渡り術 」シリーズっていう児童書だったらしい。 なので怖さはそこまで(というかほぼ)ありません◎ これを読んで何となくホラーの中でもこのジャンルは好き、 このジャンルはあまり好きじゃない。ってあったんだけど どうして私はこのジャンルが好きじゃないのか。が お話の後の解説を読んで、あぁ確かに。となった。 漠然と、特に理由もなく好いたり嫌ったりしていたのが 何故なのかしっかり自分でわかったのは良かった。 きっと本を読む人で共感してくれる人 多いんじゃないかと思うんだけど… フォントで表現するのは好きじゃない。 それもハッキリとわかった。笑 本の最後にブックガイドが付いてるんだけど… 「 残穢 」 は14歳には早いてえ…
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収録作はどれも大変面白かったし本の主旨にも合っているし良かったのだけど、「14才の世渡り術」という叢書の本で、巻末ブックガイドに『ぼっけい、きょうてい』と『残穢』を入れるのはやめてあげて
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ホラーはなぜ怖い? 人気作家陣が書き下ろしたホラーを各ジャンルの魅力解説とともに味わう、ホラーカンパニー・株式会社闇がてがけたもっとホラーを「楽しむ」ための最恐アンソロジー。 ホラーが、なぜ他のジャンルと違いハードルが高いか?それは、自分の好みのジャンルを見つけにくいからというこ...
ホラーはなぜ怖い? 人気作家陣が書き下ろしたホラーを各ジャンルの魅力解説とともに味わう、ホラーカンパニー・株式会社闇がてがけたもっとホラーを「楽しむ」ための最恐アンソロジー。 ホラーが、なぜ他のジャンルと違いハードルが高いか?それは、自分の好みのジャンルを見つけにくいからということで、様々なホラージャンルの短編を集めたアンソロジー。 コアなホラーファンには物足りないが、ホラー初心者向けの分かりやすいストーリーではあるけど、ホラーならではのじわじわと恐さを高める絶妙な語り口のエピソードばかり。 「ぼぎわんが来る」の澤村伊智さんの心霊ホラー「みてるよ」。YouTuberでホラー作家の雨穴さんのサスペンスホラー「告発者」。平山夢明さんのモンスターホラー「さよならブンブン」。 この3本は、ホラー初心者にも楽しめる傑作エピソード。 各ホラージャンルの特徴や解説があるのも、楽しい。
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図書館で借りました。好きな作家さんと、流行りの作家さんも沢山。手元に来てから中学生向けのシリーズだと知りちょっとがっくりきたのですが、読んでみると嬉しい誤算で、非常に良い本でした。 全て書き下ろしで、どれも面白い!ハズレ無しです。短いのでサクッと読めるし。ホラー入門というテーマ...
図書館で借りました。好きな作家さんと、流行りの作家さんも沢山。手元に来てから中学生向けのシリーズだと知りちょっとがっくりきたのですが、読んでみると嬉しい誤算で、非常に良い本でした。 全て書き下ろしで、どれも面白い!ハズレ無しです。短いのでサクッと読めるし。ホラー入門というテーマで、ホラーを読み始めたのがここ1年ほどである自分にもピッタリでした。巻末にあるブックガイドも参考にしたいです。 1番好きなのは平山夢明の「さよならブンブン」。先月読んだメルカトルが良くも悪くもパンチ強すぎたのだけど、やはり彼の作品には独特な空気があって癖になります。このくらいの残虐レベルでもっと書いてほしいなー。タイトルを見た瞬間、某漫画を連想したのだけど、私だけだろうか。
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