地雷グリコ の商品レビュー
うわー、面白かった! 頬白高校の学生が繰り広げるゲームの、ゆるそうで実は白熱した闘い。 一見、誰でも知っているようなゲームなのに、よく作りこまれている。 作家さんのオリジナルなのかな。 ルールとか遊び心とか、よく練りこまれている。 「グリコ」「チヨコレイト」「パイナツプル」でジ...
うわー、面白かった! 頬白高校の学生が繰り広げるゲームの、ゆるそうで実は白熱した闘い。 一見、誰でも知っているようなゲームなのに、よく作りこまれている。 作家さんのオリジナルなのかな。 ルールとか遊び心とか、よく練りこまれている。 「グリコ」「チヨコレイト」「パイナツプル」でジャンケンしながら進む階段にはお互いが仕掛けた地雷が潜んでいる『地雷グリコ』 百人一首の坊主めくりが一筋縄ではいかない『坊主衰弱』 「グー」「チョキ」「パー」のほかに各プレーヤーが一つ「独自手」を考え使うことが許される『自由律ジャンケン』 「だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ」のリズムで歩き手(暗殺者)と声のかけ手(標的)があらかじめ入札した数だけ進んだり、声をかけてふりかえる『だるまさんがかぞえた』 複雑なルールを加え1億円を賭けて闘うトランプゲーム『フォールームポーカー』 ゆるくて何も考えていなさそうな頬白高校の射守矢真兎が、心理戦やルールの盲点をついた奇想天外な攻略法を考えながらゲームをおこなっていくところにたまらなく面白さを感じた。 主人公だし、きっとこういう結果になるのかな、と予想がついてしまうけれど、その解法というか、攻略法が突拍子もなくて、よくこんなに考え付くな、と脱帽。 記憶力もかなりのもので、相手の裏のさらに先を読む、という感じか。 今度は何をしてくれるのか、とワクワク、ハラハラしながら楽しめた。 もとになっているゲームが誰でも知っている単純なゲームだけに、アイデアでこんなに膨らませて面白くさせることができるのか、と驚いた。 ゲームが複雑になるため、少し前に戻って読み返したり、を何度か繰り返したりもしたけれど、それが苦にならないくらい面白かった。 それにしてもよく考えついたな、こんなゲームをいくつも。 おススメです。
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やっと読めた。久しぶりの読書には読みやすくて良い一冊だった。鋭い洞察力が気持ちよかった。真兎たちの日常をもっと読みたい。
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女子高生の頭脳バトル。爽快感がすごい。集中して読んでしまう。キャラも立ってたし、エンタメとしてとてもおもしろかった。ドラマ化できそう。
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見た目や先入観で、高飛車な人達を欺いていくのは爽快感あり、トリックも面白かった。 人の言動の裏の裏をよんで、仕掛けるところも。 ただ、最後はゲーム内容ではなく、よりルールをうまく操るか的な話になって、やり過ぎ感がでちゃってる。
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グリコ、百人一首を使った神経衰弱、じゃんけん、だるまさんがころんだ、ポーカーといった誰もが知っているゲームに特殊ルールを追加した上で高校生同士が対戦する頭脳バトル。 シンプルだけど奥深いルールはよく練られてるし、ルールの穴を突いて主人公が大逆転を収める様は清々しく気持ちが良かった...
グリコ、百人一首を使った神経衰弱、じゃんけん、だるまさんがころんだ、ポーカーといった誰もが知っているゲームに特殊ルールを追加した上で高校生同士が対戦する頭脳バトル。 シンプルだけど奥深いルールはよく練られてるし、ルールの穴を突いて主人公が大逆転を収める様は清々しく気持ちが良かった。 文字で表現するのが困難な場合には、図示されているのが親切。青春要素もあって、爽やかな読後感。
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少年漫画的謀略バトル小説 見た目ユルユルな女子高校生が、あっと言わせる手管で勝利を勝ち取る様はとても爽快です。 勝負の内容も変わっていて、 仕掛けられた段を踏むと10段下がらないといけない地雷グリコ イカサマをどうやって出し抜くのかハラハラする坊主衰弱 ジャンケン3種+オリジナル...
少年漫画的謀略バトル小説 見た目ユルユルな女子高校生が、あっと言わせる手管で勝利を勝ち取る様はとても爽快です。 勝負の内容も変わっていて、 仕掛けられた段を踏むと10段下がらないといけない地雷グリコ イカサマをどうやって出し抜くのかハラハラする坊主衰弱 ジャンケン3種+オリジナルの型で闘う自由律ジャンケン などなど、正直勝負の内容は難しくてついていけないところもありましたが、窮地をどんでん返ししていくところは正しく少年漫画のような勢いで、どんどんページを捲りたくなる。 たぶん、勝ってくれるはず、と思っていても最後まで気の抜けない勝負内容にハラハラしっぱなしでした。 少し変わった青春も味わえる、爽快な一冊です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すげえええええ なんかよくわかんないけど、とにかくすげえええ わたしは頭がよくないので正直ルールを理解しきれなかったところあるけど それでもかまわず読み進められ、最終的には大満足で終われるこの小説、本当にすげえええ これはもう大ネタバレだけど、3話目くらいからは「なにがあっても絶対真兎が勝つんだろうな」という安心感があり、負けず嫌いで最終的にこちらがスッキリしない話はあまり好きじゃない私的には、とても心地よい小説だった。 真兎がピンチに陥るシーンも「こんなん明らか想定内でしょ、メシウマメシウマ」といい意味で手に汗握らず読めたのはすごくよかったなぁ。あんまりそういう小説なくない? ジャンケンの話とか、ほんとかよって思って読み直したけど、やっぱりちゃんとそういう描写になってるのよね。鳥肌。 このゲーム考えてるとか天才だろ、誰が書いてるんだ?と思ったらノッキンオン・ロックドドアシリーズ書いてる青崎さんとのこと。 ですよね〜わかります〜〜〜 職場とかにいたらロジックモンスターとして君臨してそう。褒めてます。 いやはや、手品を見たかのような驚き、爽快感でした。とても面白かったし本当にすごかった。
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青春ギャンブルミステリー的なジャンルかと。 女子高生主人公が文化祭出展に向けて生徒会とゲームするところから始まり、生徒会長、別学校にいる確執のある元友達と勝負して行く話。 ゲーム解読は難しいが、読みやすく何よりベースにあるのが高校生活なのでテンポよく読めました。 続編が読みたいで...
青春ギャンブルミステリー的なジャンルかと。 女子高生主人公が文化祭出展に向けて生徒会とゲームするところから始まり、生徒会長、別学校にいる確執のある元友達と勝負して行く話。 ゲーム解読は難しいが、読みやすく何よりベースにあるのが高校生活なのでテンポよく読めました。 続編が読みたいです。
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勝手にもっと厳つい話しかけてと思ってた デスゲーム覚悟で読み始めたら笑 ほぼ一気読み。多少ややこしいところ飛ばして 落ち着いてから理解に戻って読んでも大丈夫笑 観察力、洞察力、演技力、何か私にも グンを抜くもの与えて下さい 出てくるヤツ結局みんなええヤツな話大好き
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デスゲームかと思ったら違った。 こういうお話で、女子高生が主人公なのは珍しい。ところどころ作者の趣味か、百合を感じる。
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