地雷グリコ の商品レビュー
グリコやポーカーなど、みんなが知っているゲームにひと工夫した新しいゲームで争う話。完全独立な短編かなと思っていたら、全部つながっていた。 キャラも魅力的。ミステリなんかでは本筋の謎解き部分以外の人間関係の描写は蛇足に感じることも多いのだけど、本作はゲームの駆け引き部分以外も楽しめ...
グリコやポーカーなど、みんなが知っているゲームにひと工夫した新しいゲームで争う話。完全独立な短編かなと思っていたら、全部つながっていた。 キャラも魅力的。ミステリなんかでは本筋の謎解き部分以外の人間関係の描写は蛇足に感じることも多いのだけど、本作はゲームの駆け引き部分以外も楽しめた。 勝負の内容は基本的にはゲームのルールの穴を突く系。面白いなと思ったのが、相手だけではなく審判役との駆け引きが生じるところ。ルールの穴を突いた行動は基本的には審判役に知られる構造のゲームが多いから、そういった行動がアウトかセーフか、審判役の解釈も確認しながらゲームが進行していく。 2話だけは、割と単純な相手のイカサマ看破の話。それ以外は、新規のゲームに関する理解度・戦略立案と、その中でのルールの穴の見極めと、相手との駆け引き。面白かった。 続編も作ろうと思えば作れそうな幕引きだったけど、さてどうでしょうか。
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小さい頃からやった事のある遊びをアレンジした対決物。頭脳戦や心理戦かと思いきや、ルールに書いてないからOKという抜け道合戦の本作。 一つか二つくらいは正攻法で進むエピソードがあった方が、ルールの裏をかくエピソードがサプライズになったかなと。 最後は幼馴染3人でホッコリしつつ、新たなゲームの予感。続きも読んでみたい。
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誰もがやったことのあるゲームがアレンジされていてイメージしやすかった 最後のゲームは少し難しかったけれど、互いの読み合いや思考をそれぞれの視点で読めて楽しかった!
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面白かったけれどルールの裏を突いたイカサマというより、イカサマできるくらいルールが緩い勝負という印象で不満。 タイトルの地雷グリコが一番全うだったけれど、これはこれで勝負になっていなくて読み味あっさり過ぎてこれまた不満が残る。 とはいえこういう題材を文字だけで読み進めさせる手腕は...
面白かったけれどルールの裏を突いたイカサマというより、イカサマできるくらいルールが緩い勝負という印象で不満。 タイトルの地雷グリコが一番全うだったけれど、これはこれで勝負になっていなくて読み味あっさり過ぎてこれまた不満が残る。 とはいえこういう題材を文字だけで読み進めさせる手腕はお見事。
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相手の意表とルールの穴を突いて勝利をもぎ取る物語。舞台は学校だが、女カイジ。いや、女嘘喰いの方がマッチするかな。
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ずっと気になっていた作品が今年の4大ミステリランキングを完全制覇したので、この機にと思い手に取った。 勝負ごとにやたらと強い射守矢真兎は一風変わったゲームを用いたさまざまな勝負ごとに巻き込まれる。彼女の勝負の先に待ち受けるものとはー…? 人が死ぬミステリーと人が死なないミステ...
ずっと気になっていた作品が今年の4大ミステリランキングを完全制覇したので、この機にと思い手に取った。 勝負ごとにやたらと強い射守矢真兎は一風変わったゲームを用いたさまざまな勝負ごとに巻き込まれる。彼女の勝負の先に待ち受けるものとはー…? 人が死ぬミステリーと人が死なないミステリー。 後者も好きな作品はあるのですが、私はやはり前者の方が好き。 だけど、今作は人が死ぬミステリーの方が好きな方も楽しめる、最高に面白い人が死なないミステリーだった! 主人公の射守矢真兎。 彼女は見た目からは想像できないくらい、頭の回転が早くキレッキレ。 持ち前の観察眼で勝負が始まる前から相手の性質を見抜き、自分の描くシナリオ通りに勝負を持っていく。 勝負の持っていき方も着眼点がすごくて驚かされっぱなし、興奮しっぱなしだった。 対戦相手との心理戦は頭を使うけどすごく読み応えがあった。 「フォールーム・ポーカー」は対戦相手のレベルも違いすぎて別次元の戦いに思えた…! そして、作中に登場する5つのゲーム。 ①地雷グリコ:「罠(地雷)」を仕掛け合うグリコ ②坊主衰弱:百人一首の絵札で行う神経衰弱 ③自由律ジャンケン:〈独自手〉を加えた5種で行うジャンケン ④だるまさんがかぞえた:〈入札〉した数だけ読み上げ、進む、だるまさんがころんだ ⑤フォールーム・ポーカー:3枚で行う、カード交換を自由に行えるポーカー 馴染みのあるゲームに新たな要素を足すことで、奥が深いゲームに仕上がっている。 考案された青崎有吾さん、すごすぎ…! 私は彼女たちみたいな頭脳戦、心理戦はできないけれど、どのゲームも面白そうで実際にやってみたくなった。 頭を使う作品だったけれど図解があって分かりやすい上に内容がとにかく面白く、読後、心地いい疲労感に包まれた。 これは続編出してほしいー! ✎︎____________ ゲーム感覚で受験したって落ちたら一年無駄になるし、ゲーム感覚で子育てしたって成長した子どもは消せないし。だから人生はゲームじゃないの(P52) 何かを賭けてやる以上、負けたら何かを失うでしょ。小さな結果が大きなものを変えちゃうことだってある。そういうの、やだなあって(P148) 私全力疾走で五十メートル十秒だけど、ゾンビに追われたらもっと速く走れる気がする。だったらガチってなんなんだろう?(P273)
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うぇーーん、おもしろかったーー!むずい!! 学園もの、頭脳戦、女子高生の友情。 ゲームのルールが正直むずかしすぎて2話目以降とか全く理解できてない笑笑 でもおもしろかったしトリックの意外性とかは分かるようになってるし、映画一本見た後くらいの満足感がある!! みんながしっるグリコ...
うぇーーん、おもしろかったーー!むずい!! 学園もの、頭脳戦、女子高生の友情。 ゲームのルールが正直むずかしすぎて2話目以降とか全く理解できてない笑笑 でもおもしろかったしトリックの意外性とかは分かるようになってるし、映画一本見た後くらいの満足感がある!! みんながしっるグリコとかだるまさんとかの遊びにルールが追加されてめっちゃ複雑になって裏の読み合いみたいになって、そこがとっつきやすくて良かった。ポーカー私もしたことないから、本当に意味わからなかったけど笑 映像化、是非してください こういうの書いてる人の頭の中ほんとにどうなってんだ。天才すぎる。。
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ランキング総ナメにして急いで買ったミーハーです こういう知能ゲームで戦う内容の作品は好きだ マンガでも、映画でも ただ残念なのは内容が難しくなりすぎて理解できなくなる自分の頭かな この地雷グリコ内のゲームの元ネタはすべて誰でも知ってるようなゲームばかり なので想像もつきやすいし、その先の読み合い騙し合い バトルにフォーカスできる気がする 登場する人物もみんな気に入った そしてラストの謎解きも良かった 寒い冬にホッと心温まった エピローグの続き、是非読みたいですね
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25年度(24年末発表)このミス1位の作品 女子高生の主人公を中心に様々な賭けゲームが展開されていく。 ゲームは一見子供の頃に全員が楽しんだことのあるようなゲームだが、様々な要素が付け加えられており、プレイヤーの洞察力・戦略が展開されていく。 携帯小説のように非常に読みやすく、単...
25年度(24年末発表)このミス1位の作品 女子高生の主人公を中心に様々な賭けゲームが展開されていく。 ゲームは一見子供の頃に全員が楽しんだことのあるようなゲームだが、様々な要素が付け加えられており、プレイヤーの洞察力・戦略が展開されていく。 携帯小説のように非常に読みやすく、単純に物語としては非常に面白みを感じた。それが故に登場人物の感情変化や、小説自体にメッセージ性が読み取れず、満足感は少し物足りない。(喜怒哀楽、起承転結のメリハリがない)
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痛快学園ゲーム物語。 メジャーな遊び(グリコ、坊主めくり、ジャンケン、だるまさんがころんだ、ポーカー)に特殊なローカルルールを加えた頭の体操的なものです。 スラっと呼んで解答まで進んでもいいし、自分で考えながら答え合わせをしてもいいですね。 アニメや漫画のような感じでしたので、ヴァーチャル化されるとより分かりやすいかも。 続編もありかな?
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