椿ノ恋文 の商品レビュー
この本は『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』の続編です。 ツバキ文具店で代書屋の仕事をしている雨宮(守景)鳩子(ポッポちゃん)はミツローさんと結婚していて、ミツローさんの連れ子の陽菜(QPちゃん)の母親になります。 そして六年前に、次女の小梅、長男の蓮太郎に恵まれます。 QP...
この本は『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』の続編です。 ツバキ文具店で代書屋の仕事をしている雨宮(守景)鳩子(ポッポちゃん)はミツローさんと結婚していて、ミツローさんの連れ子の陽菜(QPちゃん)の母親になります。 そして六年前に、次女の小梅、長男の蓮太郎に恵まれます。 QPちゃんは中三でなぜか鳩子に反抗期的な態度をみせます。 鳩子は色々な代書の仕事、癌で余命のない母、知的ヤクザのペットフード店、退職届などやりながら、とても仲良しだったQPちゃんの反抗期に悩んでいます。 「QPちゃん、私のこと嫌いになっちゃったのかな」。 そして鳩子のお店の先代(鳩子の祖母)の道ならぬ恋を知ります。 というようなストーリーが鎌倉や、伊豆大島を舞台に繰り広げられます。 そして、最後のQPちゃんが反抗的態度をとっていた理由がとても泣かせるんですよ。 私は、小川糸さんは『食堂かたつむり』が苦手で、この三部作も拝読はしているのですが、どうしても好きになれない点があります。 登場人物のあだ名のつけ方なんですが、なんでパンティーなんてあだ名つけるのかなと思ってしまいます。 先代のラブレターも、作中に登場しますが、かし子さん(先代)のラブレターは表現が大胆で読んでいて、とても恥ずかしくなりました。 もっと他に、どぎつい描写のあるミステリーやこないだ読んだBLの『箱の中』の方が表現としては凄いのですが、こんなにほあんとした、作風の中に登場するあだ名や性的表現は読んでいて私はなんか合わない感じがしてちょっと嫌でした。 みなさん、絶賛の感想が多く、こんなところにこだわった感想書いてる人いないですね。でも本心なのでごめんなさい。
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『ツバキ文具店』に出会ったのは、ドラマがきっかけである。 慣れ親しんでいる鎌倉が舞台なので、頭の中で簡単に地図がひけるし、代書屋という仕事にも、とても興味があった。 今回は先代の恋物語と現実を生きる鳩子の話し。 すっかり3人のお母さんであり、しっかり地に足がついている。 代書屋のお仕事は、悲しいものもあったけど、毎回出来栄えに感心する。 QPちゃんの反抗期‥一見被害者的に見えていた鳩子が、実は傷つける側だったというなんともやりきれない話し。 でも誰にも悪意がないから、皆で一歩先に進めたと思う。 厳格な先代の恋物語には、驚いた。 想像もつかなかったもの。 ただ妙に艶めかしい話に、子供じみたネーミングが出てくると、私は引いてしまう。 これは第一巻から言えているのだけど、どうしてもネーミングがピンとこないのだ。 「幸せになれるキラキラのおまじない」を私も一緒に思い出した。 やっぱりバーバラ婦人は無敵だと再確認した。 2024/03/26 21:39
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このシリーズが大好きで、続編が出て嬉しかった。 前作から月日が進み、お母さんになったポッポちゃん、思春期を迎えたQPちゃん。 時は経っても、やっぱり温かい雰囲気で幸せな気持ちになった。 ちょうど一年前に鎌倉を訪れたこともあり、情景も浮かび、ほんわかした。
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久しぶりにのぽっぽちゃん。前作の内容をほとんど忘れた状態で読んだけど、うっすら蘇ってきてあー…なんかこんな人おったな〜って。 年月が経ったから家族も増えるのも当然だけど、すっかりお母さんになったぽっぽちゃんに、絶賛反抗期中のQPちゃん。雪解けにホロッときた。 結婚を控えた娘に宛てた手紙は切ないけど、愛情いっぱいで心温まる渾身の一通。 先代の大恋愛に圧倒された。赤裸々とはまさにこういうことだなと。タイトルの通り。 ぽっぽちゃんのおじいちゃんが美村さんってことだよね? 手書きのお手紙は今や貴重。誰かに書いてみたくなった。
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大好きなツバキ文具店シリーズの三作目を読み終えた。 高校生になったQPちゃんの反抗期と仲直りも心温まるよい話だったし、先代の恋の話も素敵だった。 次回作も楽しみにしています
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代書屋の主人公は、今回も様々な難しい依頼に柔軟な心で対応している。配偶者の連れ子であるQPちゃんは反抗期真っ盛り。どうして急に反抗的になったのか、全く心当たりがなく悩んでいる。新しいお隣さんから来る、生活音へのクレームにもどう対処したら良いのか途方に暮れる。 生きていれば良いこと...
代書屋の主人公は、今回も様々な難しい依頼に柔軟な心で対応している。配偶者の連れ子であるQPちゃんは反抗期真っ盛り。どうして急に反抗的になったのか、全く心当たりがなく悩んでいる。新しいお隣さんから来る、生活音へのクレームにもどう対処したら良いのか途方に暮れる。 生きていれば良いことも悪いこともいろんなことがある。時間がそれを解決してくれることもあるし、上手にコントロールしていくことが必要なことも。 面白かったのは、フランスに移住した元お隣さんの言葉。「男は嗜好品。必需品にしてはダメ、消耗品にするのはルール違反。」深いなぁと思った。
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前作から間が空いてしまい、結構話忘れてた。代筆ってなんだか冷たいことしているんだな、子どものふりして謝罪の手紙書くのなかなか性悪だな、と読んでいてだんだん冷めていった。
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ツバキ文具店シリーズの続きやっと読めた! 今回は、代書の手紙はもちろんQPちゃんの反抗期や、先代の道ならぬ恋など盛りだくさんであっという間に読み切ってしまいました。 QPちゃんの手紙は感動したなぁ、、さすがぽっぽちゃんの娘!お手紙書くのが上手で羨ましくなっちゃいました。私も反抗期...
ツバキ文具店シリーズの続きやっと読めた! 今回は、代書の手紙はもちろんQPちゃんの反抗期や、先代の道ならぬ恋など盛りだくさんであっという間に読み切ってしまいました。 QPちゃんの手紙は感動したなぁ、、さすがぽっぽちゃんの娘!お手紙書くのが上手で羨ましくなっちゃいました。私も反抗期の時にこんな手紙が書けていたらなぁなんて思いながらQPちゃんの気持ちに感情移入してました。 私の大好きなバーバラ婦人は今作少しの登場でしたが圧倒的存在感でした!バーバラ婦人の決断力と人を見る力と優しさを見習いたいです… そして、新たに知的ヤクザも大好きになりました!知的ヤクザかっこいい! また続編が出ることを密かにお祈りしてます♡
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ツバキ文具店の先代、鳩子の祖母の道ならぬ恋。伊豆大島の見村氏との手紙が発見される。気恥ずかしげに読む鳩子だが、伊豆大島に訪れ見村氏の甥とその手紙たちを供養する。切ないが先代もほっとしたのかな?QPちゃんとの関係に修復ができて良かった。高校生の女の子、しかも複雑な関係なので難しかっ...
ツバキ文具店の先代、鳩子の祖母の道ならぬ恋。伊豆大島の見村氏との手紙が発見される。気恥ずかしげに読む鳩子だが、伊豆大島に訪れ見村氏の甥とその手紙たちを供養する。切ないが先代もほっとしたのかな?QPちゃんとの関係に修復ができて良かった。高校生の女の子、しかも複雑な関係なので難しかったのだろうけど真の母娘関係を築いていけると思う。余命短い母親が結婚前の娘に宛てた手紙の代書の話もしみじみ感激した。鎌倉の風景を想像しながらゆったり読めた。「人生たくさん笑って楽しむために生まれてきた」とバーバラ婦人の言葉に納得。
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電車の中で涙が止まらなくなったのは久し振りだった。 続きが読みたい! が叶えられ、出だしから優しい気持ちに包まれる。 でも、QPちゃんと鳩子さんの母娘関係が終始心配で心配で。 反抗期ぃぃぃ? そんなものを理由に偉そうにするんじゃない。 母娘の会話を聞こえぬふりも、それが今の日...
電車の中で涙が止まらなくなったのは久し振りだった。 続きが読みたい! が叶えられ、出だしから優しい気持ちに包まれる。 でも、QPちゃんと鳩子さんの母娘関係が終始心配で心配で。 反抗期ぃぃぃ? そんなものを理由に偉そうにするんじゃない。 母娘の会話を聞こえぬふりも、それが今の日常だ。 『どう生きるかの主導権は、誰もが、自分の手に握っているのだと思います。』 絶妙なタイミングでこの本に出会いましたなぁ。 親子ゆえの決めつけを、知らぬ間にやっていたことにハッとしました。 今回もいろんな手紙があるんだけど、それぞれの文字がホント素敵なんですよー。 鳩子さんみたいな字が書けたら、筆が乗るだろうなぁ。
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