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宙わたる教室 の商品レビュー

4.5

212件のお客様レビュー

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2024/01/26

科学の知識が乏しい私でも、この本は楽しめた。 様々な実験を通して、自分の知らない世界のことや宇宙の不思議を知ることができた。 そのような科学的な楽しさだけでなく、この本の舞台が定時制の学校ということもあり、多種多様なクラスメイトが織りなすストーリーは、とても惹きつけられるものがあ...

科学の知識が乏しい私でも、この本は楽しめた。 様々な実験を通して、自分の知らない世界のことや宇宙の不思議を知ることができた。 そのような科学的な楽しさだけでなく、この本の舞台が定時制の学校ということもあり、多種多様なクラスメイトが織りなすストーリーは、とても惹きつけられるものがある。 科学部のクラスメイト達は、それぞれが人生に苦難を抱え、それと向き合いつつ、教室に通っている。 この本には、人生の苦難を乗り越えられない人達の話も描かれている。みんな、自分をなんとか守ろうとして、必死だ。そのような状況にいる人は、何かに必死になったり、夢中になることができない。夢中になることは、その人の力になる。 人の可能性を感じさせてくれる、良い物語だと感じた。

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2024/02/24

この作家さん、やっぱりいい。サイエンス面の要素が人間ドラマを下支えして、ストーリーに厚みがでている。多様な人が出会って衝突しながらも、ゴールを目指す姿を見ると、自分の仕事への取り組み方を考えさせられた。

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2024/01/25

定時制高校を舞台とした青春科学小説。 それぞれの色々な過去があって、けど学校にもう一度通いたくて、でも上手くいかなくて…。 藤竹先生と出会い、科学に情熱を燃やす姿は熱くなるし、涙もほろりと。

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2024/01/24

学びもどこでつまずいてしまったかわからない人多い中で、先生との出会いってこんなにも人生を変えてしまうのかなと思ってしまう。テストだけでははかれない、可能性を広げてくれる先生が増えてくれたらと思う作品でした

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2024/01/21

さまざまな事情を抱えた生徒が通っている定時制高校を舞台に、科学を通して学ぶことの楽しさや自分の中にある色々な感情に気付いていく物語。 ディスレクシアや親ガチャ、リストカットやOD等、現代の社会的な問題が絡んだ登場人物の背景には色々と考えさせられました。 担任の藤竹先生の導き方がと...

さまざまな事情を抱えた生徒が通っている定時制高校を舞台に、科学を通して学ぶことの楽しさや自分の中にある色々な感情に気付いていく物語。 ディスレクシアや親ガチャ、リストカットやOD等、現代の社会的な問題が絡んだ登場人物の背景には色々と考えさせられました。 担任の藤竹先生の導き方がとても素晴らしく、先生の思う、学ぶことはエリートや優等生だけのものではないという考えに深く共感しました。 学ぶことの楽しさが伝わる作品ですが、自分の仕事に対する知識も高めていきたいと思える読後感でした。

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2024/01/21

こういう下剋上みたいな話好きだなと思ったら、あとがきで実際にあったことをモデルにして書かれたことを知りさらに胸アツだった。 ディスレクシアの人たちがどのくらいいるのかわからないけど、タブレットで書体を変えるだけで読めるようになる、というのは文明の利器に感謝だし、こうやって埋もれて...

こういう下剋上みたいな話好きだなと思ったら、あとがきで実際にあったことをモデルにして書かれたことを知りさらに胸アツだった。 ディスレクシアの人たちがどのくらいいるのかわからないけど、タブレットで書体を変えるだけで読めるようになる、というのは文明の利器に感謝だし、こうやって埋もれてきた才能が今までにもあったんだろうなと思うと早期にこういう障害を気づいてあげられる知の共有がもっと広がらないといけないなと思った。

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2024/01/18

登場人物ひとりひとりに抱える問題があり、それと向き合いながら、科学を通してひとつになる姿が印象的だった。

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2024/01/16

ブクログのレビューで「すごい構成力」という言葉をみて読んだ。 定時制の生徒たちが抱えている環境からの問題と、科学との接点を用意する教師との一年。元になる話もあり実験に関してはとてもわかりやすくリアリティのある説明で最後まで本当に楽しく読んだ。生徒たちや教師の心の動きに、うるっとも...

ブクログのレビューで「すごい構成力」という言葉をみて読んだ。 定時制の生徒たちが抱えている環境からの問題と、科学との接点を用意する教師との一年。元になる話もあり実験に関してはとてもわかりやすくリアリティのある説明で最後まで本当に楽しく読んだ。生徒たちや教師の心の動きに、うるっともさせられる。 「学校には、何だってある。」 それはもちろん施設だけのことではない。だから 「「いい思い出なんか一個もなくても、引きこもってた時期があったとしてもさ、学校に行きたいって気持ちはきっと、なかなかゼロにはなんねーんだよ」岳人は前を見つめたまま言った。「不思議なところだよな、学校って」」 という気持ちになる。 生徒が投げ出すのをあたかも正しいことのように選択することを否定し、 すべての生徒を救えるわけでないことを自覚し、 簡単に頑張れと言うことの無責任さを理解し、 ギリギリのところで止まるために生徒が葛藤することに手を差し伸べ、 真に価値ある問いは、しばしば無知の中に生じることがある事の深い認識を持ち、 極めて個人的なはずの「その気になる」という現象は、何らかの機序でまわりに伝播することに出会う。 そういった日々出会い意識されているはずの、しかし表面化しない、教育の場で起こるたくさんのことに目が向けられている。 多くの人にとって、学校は大切な居場所である。それは他にはちょっと見当たらない場である。教師と生徒の関係もまた他の人間関係とは違う。人生に大きく影響を与え合いつつ超えると多くのことが破綻してしまう線をもっている。 だからこそ、それらは卒業したとしても大切にしていくべきなのだと思う。

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2024/01/10

定時制高校で部活がある事を知りませんでした。しかもこの本下敷きには定時制高校の科学部の実話があるんですね。 そして科学を物語に盛り込みながら、どの作品も一定水準以上の面白さに仕上げてしまうのが本当に素晴らしい。 色々な事情を抱えた、年も性別も生き方もバラバラな生徒たちが、次第に理...

定時制高校で部活がある事を知りませんでした。しかもこの本下敷きには定時制高校の科学部の実話があるんですね。 そして科学を物語に盛り込みながら、どの作品も一定水準以上の面白さに仕上げてしまうのが本当に素晴らしい。 色々な事情を抱えた、年も性別も生き方もバラバラな生徒たちが、次第に理解し合ってつながっていくところは王道ではありますが、やはり胸が熱くなります。

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2024/01/08

はーあなんと清々しい。ど真ん中に構えたミットにスパーンと直球が来るような。茶渋だらけのマグカップをピッカピカにハイターしたような。そんな爽快感と予想外の感涙が待ち受けていた。年齢も性格もバラバラの定時制高校の生徒たちが即席の科学部を設立。火星のクレーターを再現する実験に挑戦する。...

はーあなんと清々しい。ど真ん中に構えたミットにスパーンと直球が来るような。茶渋だらけのマグカップをピッカピカにハイターしたような。そんな爽快感と予想外の感涙が待ち受けていた。年齢も性格もバラバラの定時制高校の生徒たちが即席の科学部を設立。火星のクレーターを再現する実験に挑戦する。かつて理科の授業でワクワクした思い出を彷彿とさせるストーリーもさることながら、定時制高校が舞台という背景が人間ドラマを深くしていて凄く良かった。私も新居が異常に寒いという受難に科学的アプローチをしている最中なので共感もひとしお。

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