1,800円以上の注文で送料無料

可哀想な蠅 の商品レビュー

3.6

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2026/04/02

女性達の日常の裏面を描き出す4つの短編集。 感想が頭をぐるぐる回ってるんだけど言葉にできなくてもどかしい…心にずっしりきた。

Posted byブクログ

2026/02/04

物事を知れば知るほど生きていくことが怖くなる。いつかどこかで、無自覚に、不用意に、自分が何かを傷つけてしまうんじゃないかって。(─まりこさん) 誰かに慰められたって、結局は心に生まれた深い傷口が塞がらない。[中略]心を自傷することを止められない(─可哀想な蝿) 本当は誰にも知...

物事を知れば知るほど生きていくことが怖くなる。いつかどこかで、無自覚に、不用意に、自分が何かを傷つけてしまうんじゃないかって。(─まりこさん) 誰かに慰められたって、結局は心に生まれた深い傷口が塞がらない。[中略]心を自傷することを止められない(─可哀想な蝿) 本当は誰にも知られずに 誰にも評価されずに 密やかなに心情を纏めあげたいよね 「見て見ぬふり」 してるものを突きつけないで

Posted byブクログ

2025/09/09

人の人生より、自分の心配をすれば??と問いかけられているような本。「可哀想な蠅」は、不特定多数のアカウントから責められ、擁護され、実態のないものに怯える芽衣子。友人が殺されてしまう展開は驚いたけれど、結局、同情も共感も罵声も流行であり、時がすぎれば記憶の彼方に行ってしまうもの。人...

人の人生より、自分の心配をすれば??と問いかけられているような本。「可哀想な蠅」は、不特定多数のアカウントから責められ、擁護され、実態のないものに怯える芽衣子。友人が殺されてしまう展開は驚いたけれど、結局、同情も共感も罵声も流行であり、時がすぎれば記憶の彼方に行ってしまうもの。人間も動物も流動的だななんて。「まりこさん」は、猫を去勢することを嫌い、自宅で多頭飼育している。子どもと大人では、人との関わりが違い、由美が大人になってまりこさんに会いに行った時、お母さんの「あの人とは関わらない方が良い」という言葉の意味が分かってしまうところが残酷でもあり、社会を知ったというところで、大人になるということを突きつけられた。可哀想、助けてあげたいという感情が相手にとって鬱陶しいものになることもあるということ。「人に優しく、助け合いましょう」なんていうのは理想で現実は無理なのかもしれない。「重ね着」は、結婚と子どもについて姉と妹がぶつかり合う。歳を重ねれば自然と大人になるものだと思っていたとあるが、それは本当。22歳の私も、大人になれたという感覚は全くなく、友達でも結婚や、妊娠したという子がもういる事実に心がきゅぅとなることが多い。「いつまでも子どものままではいられない」現状維持なんて無理だ。だからこそ苦しく、自分が変わろうとする前に変わることを要求されることが負担になる。不安は重荷となって常にあり、高校時代に制服を着崩すことを頑なに嫌っていた私も、不安を和らげるためにブレザーのボタンを閉め、長いスカートを履いていたのだと今になって思った。「呪縛」は、詩乃が見ているだけで痛い。自分が女ということを上手にとって、とにかく尽くす。尽くして尽くして、相手の下僕のような存在になることで自分の存在価値を見出していた。そして、暴力を振るわれてら他の男のところに逃げる。若いからチヤホヤされているということに気づいてないから、このまま歳を重ねることは難しいのではないだろうか。本物のDV男に出会い、殺されてしまいそう。麻希の自分の欲求の出し方が分からないところが私と似ている。私も、後悔しないようにしないように、と生きてきたため、もう、やりたいことがほとんど無くなってしまった。惰性で生きているところはあるかもしれない。麻希が支配欲を持ち始め、変貌していくところに恐怖を感じた。DVをする男の心そのもののようであり、依存していくところが怖い。でも、自分の思い通りになる存在、自分のことをはいはい、と受け入れてくれる存在。そんな子がいたら、依存するに決まっている。私たちはただ受け入れてくれる、嫌われない存在が欲しいだけなのかもしれない。木下に勘違いで殴られ、詩乃のカモにされた岡井が一番かわいそう。可哀想って言っていいのか分からないけれど。

Posted byブクログ

2025/09/01

タイトルといい色鮮やかな装丁といい、なんとも火力の強そうな本…と思って手に取った 「可哀想」という言葉が人を見下す言葉になり得ること、主観的に相手を判断する傲慢なものであること、そしてその意味を自覚するしないに関わらず発した相手には深い打撃を与えること 福祉の分野では「可哀想」...

タイトルといい色鮮やかな装丁といい、なんとも火力の強そうな本…と思って手に取った 「可哀想」という言葉が人を見下す言葉になり得ること、主観的に相手を判断する傲慢なものであること、そしてその意味を自覚するしないに関わらず発した相手には深い打撃を与えること 福祉の分野では「可哀想」は禁句だと勝手に思っていたけど、なるほどこういう理由かと腑に落ちた DV構造を加害者目線の語りから見られたことも収穫だった

Posted byブクログ

2025/08/27

『普通』の女子達が絶望に突き落とされる話×3(1話だけ希望のある話) 久しぶりにこの系統読んだ 20代の頃を思い出した… 最後の、男の子をダメンズにしてしまう女の子の感じがすごく既視感あり 装丁が美しくてよきでした

Posted byブクログ

2025/10/07

「可哀想」という感情がキーワードになっている短編が四つ。SNSの投稿に粘着してくる顔の見えない相手を(『可哀想な蠅』)、ネコを保護して一人暮らしをしている年配の女性を(『まりこさん』)、交際相手と結婚する気配のない姉を(『重ね着』)、DVクズ男とばかり付き合ってしまう女友達を(『...

「可哀想」という感情がキーワードになっている短編が四つ。SNSの投稿に粘着してくる顔の見えない相手を(『可哀想な蠅』)、ネコを保護して一人暮らしをしている年配の女性を(『まりこさん』)、交際相手と結婚する気配のない姉を(『重ね着』)、DVクズ男とばかり付き合ってしまう女友達を(『呪縛』)、「可哀想」と思う。表題作では、SNSで絡んでくる相手に対して、「自尊心が極端に低い」「臆病で傷つきやすい自分を隠そうと、必死になって攻撃する」「自分が拒絶されるのは、過激な言動のせいだと思いたいから」などと、分析して、下に見る。『呪縛』では、DV男から逃げてきた女友達に対して、保護した女が、「可哀想な彼女を、幸せにしてやりたい」という欲望を抱く。どの話も、完全なひっくり返しがあるわけではない。が、可哀想なのは誰なのか、もやっとした気持ち悪さが残る。 『呪縛』で女は、キレた男にケガをさせられたことを笑って許す男に対して、こう分析する。 「無条件に優しさを差し出す行為は、時として他社から軽んじられる理由になる。善意を注がれ続けた人間は無意識のうちに傲慢さが肥大し、やがて歯止めが利かなくなる。」 「無自覚に加害者を生み出す人間と、無自覚に被害者を生み出す人間。」 女は、自分を頼りにしてくる女友達が、自分のために家事をしてくれることを当然と思うようになり、まんまとDV男と同じ道を辿ることになる。

Posted byブクログ

2025/08/10

短編集。 ハッピーエンドとは言えないものばかりだが、 そういうことってあるよね、ありそうだね と思う。 ニュースやxで目にする書き込みの 対象となっている人の見えない部分が 書き込まれている感じ。

Posted byブクログ

2025/07/24

どこにでも五月蝿い蝿はいるもんだけど、読んでて自分も五月蝿い蝿になり得る要素があるなーと少し怖くなりながらも読みました。自分への教訓として良いな。

Posted byブクログ

2025/05/21

私は猫おばさんの話が1番好き! 気味悪さがあるけど、どんどん読み進めちゃう 響けユーフォニアムの作者と知って、びっくり

Posted byブクログ

2025/04/18

 もしも目障りなものを消し続けたら、世界は美しくなるのだろうか。その美しい世界で、自分の存在は許されるのだろうか。 (P.39)

Posted byブクログ