どう生きるか つらかったときの話をしよう の商品レビュー
他人軸ではなく、自分軸で生きようと言う趣旨だとどこにでもある本になってしまうけれども、それが野口さんのご自身の体験から来てるから説得力があるのだと思う。 他人から見たら、成功、うまくいってるように見えている人でも、実は人には言えない悩みは苦悩を抱えている。それはどんな著名な人...
他人軸ではなく、自分軸で生きようと言う趣旨だとどこにでもある本になってしまうけれども、それが野口さんのご自身の体験から来てるから説得力があるのだと思う。 他人から見たら、成功、うまくいってるように見えている人でも、実は人には言えない悩みは苦悩を抱えている。それはどんな著名な人でも、あるいはそうでない方にとっても同じであることがよくわかった。 個人的に宇宙飛行士は死と隣合わせと言うところが、改めて気づかされた部分でもあった。 ・自分自身でアイデンティティーを築く3つのステップ ①自分の存在と存在意義を自分で決める 自分が納得して得たものは誰からも侵食されず、奪われることもない。 他者から与えられたものはいつか失われる。 ②自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める。 棚卸しをすることは、自分の弱さを受け入れることでもある ③これまでの選択、人生に意味付けをする。 意味づけをする際、社会的価値も大事。社会的価値とは、社会や組織に評価されるか、他者に称賛されるかと言うことではなく、自分がやってきたこと、やってることが、自分たち次の世代の未来にとって、プラスなるか、社会問題を解決する保護につながっているかを自分で考えて判断すること。 内省の時間も大切。 ・もし生きづらさを感じているのならば、棚卸しをと合わせてその原因が何かをぜひ考えてみて。 生きづらさを感じているということは、今の状態が自分に合っていないということであり、こうなりたい、自分があるということ 嫌だということ、生きづらいと思うことをどんどん紙に書き出してみて ・世界は広く、自分より優れている人で、恵まれてる人はたくさんいるし、人は誰も常に完璧ではいられないし、他者の評価は移りやすい。一方で、自己実現欲求においては、自分で見出した人生のミッション取り組むこと自体が、そして「本来の自分」「こうありたい自分」に少しでも近づいている実感できること自体が幸福感をもたらしてくれる ・より良い自分、より良いと思える環境に行くためには、勇気を出して、今の自分や環境を1度リセットする必要がある。(仕事など) ・絶対だと思っていることの大半は、他者から知らず知らずのうちに、押し付けられた価値観、もしくは自分が狭い世界の中だけで決めつけていることに過ぎない。 人生の本当の幸せ手に入れる上で、もう一つ影となるのは、自分の経験や思い出を大事にすること、自分の価値を熟成させること。 ・自分にとって大事なこと、好きなこと得意なこと、幸せを感じることを考える。 それらを実現したり、表現できたりするなら、それこそあなたにとって最高のやりたいこと。 ・なりたい自分を考えるときに、同時にこうあって欲しい社会を思い描き、どうすればやりたいことを通して、それを実現できるかを考えること ・新たな一方踏み出したいと思いつつ、不安を感じている人は、なぜ不安なのかを考えてみる。自分の中の中の不安と向き合い、それを乗り越えることができる人こそ、本当に強い人であり、自分の人生を自分にして切り拓いていける人
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宇宙飛行士の野口聡一さんご自身の経験から人生の早い段階で自身のアイデンティティを築くことを勧められている。年代的に近いこともありとても共感して読むことができた。チャレンジを続けながら自らを振り返り、その意味づけをすることが大切。他人の基準ではなく自分自身の価値観で生きること。
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宇宙飛行士 野口聡一さんによるご自身の体験したお話しと生きるためのヒント 幼いころから”宇宙へ行く”という夢を叶えた後に、燃え尽き症候群となり10年間苦しんだとのこと。タイトルを目にして、宇宙へ行った方が一番つらかったときの話とは、宇宙空間での話だろうかそれとも数々の訓練や勉強や努力した事だろうかと捉えましたが、内容は宇宙から帰還した後の日常のお話しでした。 「宇宙へ行った人は凄いんだ」と言う周囲からの扱われ方。宇宙へ行った選ばれし者として扱われても一人の人間と変わらないのだが、狭き門なだけに特別な扱いや目線を送ってしまう。ご自身は大きな夢を達成した後に、燃え尽き症候群になってしまったようです。回復するまでに、ご自身の気持ちと向き合った長期間の体験や、自分が本当に望んでいる事はなにか、 「どう生きれば幸せでいられるか」 「後悔のない人生を送る為に必要なこと」など 野口さんからのメッセージが沢山綴られています。 以下、気になったポイント ・他者の価値観を軸にアイデンティティを築き、他者と比較、他者から与えられた目標を追いかけているうちは幸せにはなれない ・期待、違和感、プレッシャー ・社会的価値があるか自分で考え判断する ・怖さをしっかりと眺める ・退屈で面倒な単純作業を修行の様に繰り返すこと ・生きづらさを丁寧に言語化すること 宇宙へ行った時に感じられた、お話しがリアルに伝わってきて 宇宙空間という世界に息を飲みました。 実際の宇宙はどのようなところだろう? 体験した人にしかわからない。
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人生誰だって辛いものは辛いんだと、何度も噛みしめていることを再び噛みしめたとき、いつも救われる。 テレビで拝見する野口さんの楽しさ面白さ、の根源の話。
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ふだん聴いてるポッドキャストで紹介されてた。ちょうど自分も何がしたいのかわからなくなってる時期で非常に多くのポイントで共感できた。自己実現とこうあってほしい社会を共鳴させるというのは大切にしたい考え方。 フレーズ 「他者の価値観や評価を軸に、『自分はどういう人間なのか』という...
ふだん聴いてるポッドキャストで紹介されてた。ちょうど自分も何がしたいのかわからなくなってる時期で非常に多くのポイントで共感できた。自己実現とこうあってほしい社会を共鳴させるというのは大切にしたい考え方。 フレーズ 「他者の価値観や評価を軸に、『自分はどういう人間なのか』というアイデンティティを築いたり、他者と自分を比べて一喜一憂したり、他者から与えられた目標ばかりを追いかけたりしているうちは、人は本当の意味で幸せにはなれない」 弱さを受け入れ、開示できるようになることは、他者の価値観や評価、与えられた役割から自由になることでもあるのです。 「宇宙から見た地球は美しい」と何千人が言おうと、僕の「宇宙から見た地球は美しい」という言葉に嘘はなく、誰とも比べる必要がなく価値がある言葉なのです。 社会的価値があるかどうかを判断するようになると、人生の意味づけができるだけでなく、今やっていること、これからやろうと思っていることの中から、本当にやるべきこと、やりがいが感じられることを選択できるようになり、人生の満足度が高まるはずです。 自己実現は、欠乏を満たすこと、ゴールに到達すること、他人からの評価を得ることなどを目的とするものでもなければ、無理をしたり、苦しい努力を伴ったりするものでもありません。 真に登山が好きな人が、単に山頂にたどり着くことだけを目的とするのではなく、そこまでの道中を楽しむように、うまくいくこともいかないことも含め、自分の中の可能性を発揮してミッションに取り組む際の、あらゆるプロセスを楽しむものなのです。 この社会に生きるあらゆる人にとって、人生の目標はただ一つ、幸せになることだと僕は思っています。 そして、人が幸せになる唯一の方法は、競争に勝って世界中の富を独占することでも、地位や名声を手に入れることでも、チヤホヤされることでもなく、今、自分の手の中にあるものでいかに満足できるかということにかかっているのです。 やりたいことや自分自身の夢と「こうあってほしい社会」を常にセットで考えることは、やりたいことや夢に自分なりの意味づけをすることでもあります。
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宇宙飛行士野口聡一さんが、宇宙に行って人生変わりましたか?の問いに向き合う。 結論、人生が変わることはない、人生における視野は広がる。 宇宙に行く、大金持ちになる、誰もが羨むことを達成した人でも、人生に満足できるている人はいない。他者の価値観、評価の中で生きているうちは人生に心か...
宇宙飛行士野口聡一さんが、宇宙に行って人生変わりましたか?の問いに向き合う。 結論、人生が変わることはない、人生における視野は広がる。 宇宙に行く、大金持ちになる、誰もが羨むことを達成した人でも、人生に満足できるている人はいない。他者の価値観、評価の中で生きているうちは人生に心から満足できない。
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さらっと読めた。野口さんみたいな目標が早々とみつかってそれを達成して、、、ってゆう人生を歩めている人がとにかく羨ましかったけど、逆にこういう悩みに後からぶち当たるのか、というのが衝撃。 同じような悩みを10-20代のうちに経験出来て良かった。
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大事なこと何回も何回も書いてくれたおかげで、覚えたし納得できた。未来への希望持てた。時間かかるけど少しずつ先のこと考えよ。 どんどん年齢の数字だけ大きくなって、中身全く変わってない・周りに置いていかれてる感に最近悩んでたけど、他社と比べず私の中にあるものは大事にしてていいんだって...
大事なこと何回も何回も書いてくれたおかげで、覚えたし納得できた。未来への希望持てた。時間かかるけど少しずつ先のこと考えよ。 どんどん年齢の数字だけ大きくなって、中身全く変わってない・周りに置いていかれてる感に最近悩んでたけど、他社と比べず私の中にあるものは大事にしてていいんだって思えた〜。
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宇宙飛行士の野口聡一さんの著書。 「宇宙飛行士って華々しい職業なんだろうな~」とバイアスがかかっているので、裏ではこんなに御苦労様されていたことを知り驚いた。 実体験に裏付けされた言葉の一つ一つに説得力と重みを感じた。 当事者研究にとてもオススメな一冊。
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読みやすいが、どんなふうに苦しんだのか、どうやってまた立ち上がったのか、もう一歩深い話が読みたかった。
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